”性”にまつわる民族学や風俗学のサイトは意外に多いのだが、提供されている情報が一部を構成するに過ぎないサイトが多い。”性”に特化されていないまでも、そのような意識のあるサイトを優先的に採用した。民族学や風俗・習慣・風習・慣習の歴史が学研肌な人々の手にあり、IT文化と馴染みにくい側面のある学問領域だけに、多くの魅力的サイトの登場には、まだ時間が必要なのかも知れない。出版物に比べネット上の情報は少ないというのが実感です(担当 BOSS)





ニッポンの歩き方 外国人に「誤った日本情報」を発信しようとの試みが、いつの間にか「日本秘宝館案内」のページになったサイト。動物の生殖器博物館や日本民族に古くから伝わる性器崇拝の歴史を知ることが出来る。hiho氏発信
風俗資料館 飯田橋にある会員制図書館・風俗資料館の公式サイト。奇譚クラブ・裏窓・風俗奇譚などの貴重な資料が保存されている、サイトで時代別の各誌表紙が見られる
文化としての婚礼 綾部良一氏の「婚礼事典」サイトのコンテンツ。日本の伝統だと思われている神前結婚式の意外な歴史など
性と文化の棚 ProjyectGのサイトコンテンツ。考えるヒントの蔵・性と文化の棚、化粧、下着、入墨、立ち小便とジェンダーなど着目が秀逸
Queer SAMURAI クイアサムライの日本語ページ。日本の男色の歴史をアカデミックに紹介。男色研究には便利なリンクや文献紹介も充実
裏長屋 江戸四十八手や江戸時代のアダルトグッズ、艶本などの情報が充実、エロは実は芸術だと思わせるページコンセプトがいい
女性同性愛史 「高い城」のサイトコンテンツ。「エッセイの館」の「女性学の館」では女性の同性愛小史が紹介されている、古代から戦後まで
MyMorgue同性愛の歴史 MyMorgueのサイトコンテンツ。西洋、日本における古代からの同性愛の歴史や現代の同性愛の時系列的解説など
国立歴史民俗博物館 重要な点は民族ではなく民俗であること、性器崇拝などの展示が開催されるということは期待薄か
国立民族学博物館 重要な点は民俗ではなく民族であること。研究者の紹介とテーマなどから民族学を知る
吉原遊び・江戸の日々 吉原の歴史、暮らし、公娼私娼などの情報
お江戸吉原草紙 江戸唯一の公許遊廓として誕生し、売春防止法施行によりその灯が消えるまで、340年もの間さまざまな人間模様を生み出した吉原。風俗ライターの著者が、江戸の性産業とそこに集う男女を「淫ら真面目」に描く艶色の風俗史







推薦図書

江戸吉原図聚中公文庫

民俗学の旅講談社学術文庫

昔話の深層―ユング心理学と...講談社プラスアルファ文庫

遠野物語新潮文庫

精霊の王

夜這いの性愛論

貞操帯の文化史

江戸春画の性愛学ベスト新書

道祖神信仰論

夜這いの民俗学

男色の民俗学...

女の民俗誌

身体の文学史

江戸の性風俗―笑いと情死の...

下等百科辞典

性の民俗誌

民族強姦と処女膜幻想...

美女の歴史―美容術と化粧術...