(12)初級のセックス・テクニック PART1








セックステクニックの情報は面白いように三つ別れるようだ。
ひとつはエロ・好奇心・面白い・ワイセツという観点から女性のからだに、ありとあらゆる性的行為を行い、男の欲情を誘うセックステクニック。もう一つはカップルそれぞれにセックスがあり、愛し合う二人の自由であるという精神的観点に根ざすもの。最後がセックステクニックを前戯、挿入セックス、後戯を時系列に分けて説明するものだ。三つともセックスはセックスだが第一番目のセックステクニックは男が愉しむだけのセックスであり、テクニックなどとはいえない。おそらくそういう情報の方が面白いので食いつきやすいが、それを信じ込み実行する男は女をイカセラレナイ男になることだろう。
成熟した女性は本当のオーガズムが欲しいわけであり、男が欲情するためにからだをオモチャにされたくはないのだ

愛しあう男女にとって、セックスをするということはどのようなことなのだろうか、セックステクニックの話をする前に考えておく必要がありそうだ。つまりセックスの目的はどういうものなのかによって、性行為にテクニックがどのように関わるものかが判るのではないだろうか。さっさとテクニックを教えろとの怒りも尤もだが、何事も基本が大切焦らずに読み進んでもらいたい
男女がセックス(性行為)をする目的は、生殖か親密性の確認(コミニケーション)だと考えられている。しかし、ここでは親密性の確認から派生するであろう「快感の享受」(快楽)という目的も加えることにしよう。ただし、快楽を専ら追求するセックスは初級のセックステクニックには馴染まない。中級、上級のテクニック編に譲ることとする。

@生殖におけるセックス

男女が子孫を残そうと考えて行うセックス(性行為)にセックス・テクニックは必要だろうか?子宮口に精子が到達するように、ヴァギナにペニスを挿入して、兎に角、オスが射精すればメスは妊娠する可能性がある。シビアに考える場合、メス(女性)の快感度によって、受精率がアップするとかといった問題は多少あるだろうが、原則排卵期に性行為をして、膣内に射精すれば目的に向けての行為は完遂するわけである。ここではセックステクニックはほとんど必要が認められない。
「入れて出す」極めて動物的な行為ですべてが終了する。もちろん、女性のヴァギナが濡れていないと挿入しにくいじゃないか等と異論もあるだろうが、無理矢理野蛮に挿入してしまえばそれまでのこと、特に生殖行動に支障が出るものではない。
つまり、子孫を残す為のセックス(性行為)には、セックステクニックは原則不要だと考えることが出来る。婦女暴行など性犯罪においても、妊娠することが意外に多いことからも、残念ながら認めざるを得ないわけです。愛しあう男女のセックスでのみ妊娠するなどと子どもに「嘘八百な性教育」は慎むべきである。
大変無粋な言い方になるが、子供を作るためのセックスは「入れて出す」それだけのことで、この項で話すところのセックステクニックは全く必要ありません。

A親密性の確認(コミニケーション)としてのセックス

一般的な男女のセックイのような時間なのだが、実はそれほどワクワクだけの時間ではないのが現実なのだ。この男女が上記18歳未満男女のように、経験不足乃至は未経験同士ならそれはそれで良いのだが、二人は一定程度の性経験を積んでいる場合が多いので、この辺が微妙な心理状態を作り出す。
女性側は男がどのようなセックスをしてくれるのか、自分の身体を気に入るかなどと不安と期待を持って臨むし、男性側は女性が自分のセックスに満足するかどうか、実は非常に気にしているものである。。
ある程度の性的経験は双方に比較という過去があるので、相対的に損や得が生じるのは致し方ないことである。つまり、以前の男性が早漏であったり、乱暴なだけの挿入男であれば、貴方は幸運だといえます。しかし、彼女が年齢の離れたセックスの熟練者との経験を積んでいた場合、貴方のセックスはヘタクソの部類に属してしまうわけです。これは残念ながら運です、天に任せるしかありません。
しかし、貴方に朗報があります。セックスは未だ初心者に近くても、何とか熟練者に負けないセックスを女性に提供することは可能です。
それは何でしょう?ここでは全てをお教えできないのが残念ですが、ヒントはセックス上手と同じ土俵で女性とセックスしないことです。巷にはびこるセックステクニックで彼女から好印象を得ようとしないのがコツ。

*上記以外は後述「初級セックス・テクニック」を読んでガンバッテください

C:夫婦
恋愛期間を経て結婚する夫婦は上記恋愛中のセックスの延長線にあるわけで、中級者程度になっているに違いない。しかし、現実は夫婦のセックスのほとんどは初級者以下が多いらしく、夫婦といえどもお寒いセックスライフが展開されているということだ。もし後述の「初級セックス・テクニック」すら実行していない夫婦は参考にして欲しいものだ。勿論、愛だけで、経済力だけで、子供がいることだけで夫婦生活は充分満足という夫婦もいるので、その時は余計なお節介に過ぎない。また、夫婦によっては熟練の境地に達することで、他人から見ると手抜きなセックスプロセスでも双方がオーガズムを得るという、短時間オーガズム体得もあり得る。
夫婦におけるセックスでの初歩的ミスは、夫が妻に対して手抜きなセックスをしてしまう傾向があることだろう。恋人時代には彼女の愛液が充分になるまで、黙々と愛撫をしたはずの男性が、妻の性器を僅かに舐める程度で、即挿入という初歩的セックスの常識を無視したシーンが多く見られることだ。キスや乳房への愛撫などもかたち程度で、恋人時代とは隔世の感だと、多くの妻たちは思っている。
本来、夫婦として数年を経た男女のセックスは最高潮に達するはずなのだが、何故か初級以下のセックスシーンを演じてしまっている。何時まで経っても初級者から成長しないどころか、燃え上がる湧き立つような情熱を失った状況では、セックスそのものが、快感ではなく苦痛な行為にさえなってしまうものなのだ。男性側の多くは中級レベルのセックステクニックを知っているにも関わらず、妻にそのテクニックを実行しなくなる。
このような夫の怠慢は何故起きるのか?原因は様々だろうが、第一に考えられるのが、妻の身体に馴染みすぎて飽きてくることが最大の問題だろう。何を身勝手な、「だから男という動物は」という話にもなるわけだが、オスとしての生理学的部分もあり、一概に夫の怠慢と罵ったところで、問題は解決しない、逆に一層手抜き乃至はセックスレスにさえなりかねないのである。
10代には性的刺激がほとんどなくても無闇と勃起したペニスも、20代後半から30,40代になると、処構わず勃起をすることもなくなる礼儀正しいペニスになるのは良いのだが、勃起して欲しい時に勃起する有能なペニスになるとは限らないのが、男の性欲の難点である。特に、馴染みすぎた妻とのセックスは性的刺激がどんどん減少してしまうわけで(良い表現すればゆったりとした性欲になる)、この動物的単純な性的刺激による勃起に変わる、経験と知恵で体得するセックスへの誘惑が必要になってくる。
特に30,40代には入ると、仕事上のストレスや妻の子育て環境などが複合的に作用してしまい、セックスするよりも寝たい、セックスするよりも他にすることが等の理由で疎遠になり易い。このような環境で妻に対する夫の愛撫はお座なりになるのは当然、前述のように愛液を待たずに唾液で誤魔化すようなセックスシーンが増えていく。
夫婦にとって、結婚後の10年間くらいが成熟した性生活を生育、花咲かせる時期なのだが、我が国の生活環境はそれを許さない状況にある。この結婚10年間の夫婦のセックスライフの熟成度は、その夫婦のその後のセックスとの関わりを、ほとんど決定する時期でもある。子供が完全に独立し、さあ二人になったからセックスをもう一度始めようといっても、40代後半から再び頑張り出すのは至難の業、常に何らかの形で夫婦はセックスを楽しむことが望ましい。
我が国の夫婦は多かれ少なかれ、男女ではなくパパとママという状態の継続でで家族化する。本来最も自由に性を謳歌できる環境を自ら捨て去ってしまうことも多くなり、家族だから愛し合うのは当然だけど、家族なのだからセックスがなくても大丈夫といった錯覚にまで陥ってしまうのは問題なのだ。
すべてのケースに当てはまることではないが、状況が許すなら新たに恋愛がしたい気持を静かに双方で育ててしまうこともある。夫婦という家族はそのままにキープした上で、安全で心ときめく恋愛とセックス(幻想な場合が多いのだが)を何となく待ち望む気持が育ったりするものなのだ。つまり以下に述べる不倫の世界に足を踏み入れる予備軍夫婦の誕生なのである。
まあ、夫婦という単位とは別に不倫ペアーという単位が社会に存在しても特に重大な問題はない。夫婦の双方が何となく気配を感じた上での不倫は、それほど家族型夫婦に与える影響は少ないだろう。しかし、どちらか一方が浮気などはあり得ないという認識の場合、ことは複雑である。最近の出会い系インフラの発達は、これら夫婦に浮気というチャンスを無尽蔵に提供する。携帯電話とメールの交換で、あっという間に不倫カップルの出来上がりという現実があるのだ。不倫が不倫でなくなる時、それは家族化した夫婦の崩壊につながる現実も知っておこう。セックスが夫婦関係の全てではないので後述 「初級セックス・テクニック」を読んだからといって、そのすべてが解決するものではないが、参考程度にはなるだろう。
*中には不倫していることで、妻とのセックスに積極的になる男も多いので、前述すべてが正解とはいえない。妻が不倫している場合、男のようにセックスに積極的になることは少ない。

手抜きセックスでお茶を濁している亭主諸君は以下の「初級セックス・テクニック」を参照の上、反省のこと

D:不倫中の男女
皮肉なことだが、不倫の男女関係におけるセックスの占める重要度は、他の男女関係に勝っていると考えることが出来る。不倫のキッカケは人それぞれだろう、大人の男の魅力、経済的パワー、包容力知識力、社会的地位の関係など結婚と同様の成立要因もあるが、不倫という男女関係で最も無視できない成立要因はセックスである。ほとんどの不倫関係の成立はセックス関係が順調であることが条件でもある。
不倫におけるセックスは成立過程からみても、その男女の性的相性が相当良いことが保証されている。仮に初めの数回のセックスがイマイチな場合、浮気の経験程度で終了することが多い。
中年の男と独身の女との不倫においては、男は女に性の歓びをこれでもかという程教え込もうとするだけに、初級のセックス・テクニック以上のテクニックを駆使することになる。出来得ることなら、若い男に目移りさせないほどの快感を常に与えようと考えるだろう。
40、50歳の既婚男女の不倫においては、女性側のオーガズムの体得度が重要な要素になっているようだ。特に4,50代既婚女性が不倫に走る、或いは出会いを求める遠因は自分がまだ女性であることへの、確認願望が多く認められる。つまり、愛される、優しくされるという単純な望みなのだ。しかし、現実には大人の男女である以上、そのコミニケーションを伝えるツールはセックスという行為になりやすい。
ほとんど多くの夫婦においてそうであるように、当該女性は夫の手抜きセックスにうんざりしているか、オーガズムそのものを未だ体得していない状態のことが多い。このような状況で、出会った男はセックスに関するあらゆる知識を駆使し、新しいという好奇心も加わり、最高のセックスを、その女性に提供することになる。不倫におけるセックスは出発点においてトリックがあるのだが、このようなセックスを体験することで、女性の気持は大きく傾くことになる。セックスにおける優しさだけでも享受できるなら、とりあえず満足してしまうようだ。不倫の場合、その成立よりも不倫の過程が重要になるのだが、その関係からセックスが排除されることは稀である。双方が不倫の状態で老境を迎えた場合を別にして、不倫とはセックスが好いか悪いかの占める地位は高い。
つまりというほどでもないが、不倫中の男女のセックスシーンが最も多くのセックステクニックを見ることが出来るし、高度なテクニックを発見することも出来る。
そのような意味では、ハウツーセックス系の本の執筆は不倫の王者的男性が行うのが一番なのだろう。産婦人科医やAV男優が執筆しても大したものは書けない。医師は執筆に当たり医学の範囲を気にするだろうし、AV男優に至ってはお金で出演した女性との経験がベースにならざるを得ない。このような経験や知識程度で、広い意味で多くの快感を求める現代の女性に満足を与えることは無理。教条的セックスになってしまったり、女は喘ぐ(演技)のが当然の失笑のセックステクニックを駆使することになってしまう。
不倫男女には不倫の発生とその過程において、極めて高度な男女のセックステクニックが展開する、しないと長続きしないものである。その意味で、中級上級でも語り尽くせないテクニック(心理的操作もふくむ)は個々に胸にしまっているのだろう。


*****−「初級セックス・テクニック」ー*****
(出版等の都合上、その多くを掲載することは現時点で支障が生じますので、概論的になることお詫びいたします)


原則論をいえば、筆者は男女の自然なセックスにテクニックなんかいらないと考えている。最低、双方が好意を抱いていることが男女のセックスの成立要因である。必ずしも愛し合っていないといけないというものではない。
好きなら手を繋ぎたくなる、キスがしたくなる、抱きしめたくなる。この延長上にいわゆる男女のセックスがあるに過ぎない。たしかに、風俗とか売春においても同様の行為を行うことは可能だが、ここにおけるセックスは男女双方が快感を得るためのものであり、男が金を払って専ら快感を得る行為は含まれない。
男女がセックスをするということ、そこには様々な形態があるだろうが、少なくとも好意を感じる程度の気持が双方に存在しているということが、このセックステクニックの前提にある。その意味で、風俗嬢・売春婦とのセックスや強姦などの行為は含まれないのは当然である。何故この件に固執するかというと、女性側が男性に対して、好意を持つ、好きという気持を抱く、大好き、愛している、尊敬してるなど、その男性に対してプラス方向の感情を持っていないと、どのようなテクニックを駆使しても、それは時間の無駄であり徒労に終わる可能性が高いからである。男性側はとりあえず射精が出来れば快感はあるのだが、上記のような感情を持っていない女性に対して、性的刺激を充分受けられるかどうかが問題になるだろう。若い性欲=勃起の時代ならば=射精で一件落着なのだが、年とともに勃起そのものが難しくなるかもしれない。
逆にいうならば、セックスの快感はテクニックによっても得られるものだろうが、愛しあう男女が抱合うだけでも性的快感は得られる。テクニックなんか全然ない男女でも、愛し合い、抱合いたい感情の盛り上がり次第では、挿入=オーガズムというプロセスもあり得る。つまり、好き合う、愛し合うという求め合う感情を持つことで、セックスにおけるテクニックは相当量猶予されるということだ。巷でよく言われる愛のないセックス(セフレとか行きずりの男女)だが、このような男女の関係にも、好ましい男とか可愛い女とか、広い意味の好感があるわけで、一種前向きなプラス思考がパートナー同士にあると考えるべきである。愛という言葉は兎角米国型認識で語られているので注意したいものだ。

それでは男女がオーガズムを得るまでの典型的状況を前提に順を追って、初級のセックステクニックのポイントを解説します。勿論、セックスの好みは個人差が大いにあるもので、すべての男女に当てはまるものではない。いうならば基本中の基本のようなもの、それぞれの個人差は自分で調整するのが賢明なのである。

@二人だけになるまでの時間
よくセックスマニュアルで見かけるのが女性の好みに合わせたデートコースの重要性が解かれている。たしかに、初めてのデートとかセックスをしていない状況での、この解説は一理ある。しかし、恋愛をし、セックスする関係になった場合や夫婦、不倫の関係においても、年中デートを重ねることは、現実不可能である。まして、TDLだとかシティーホテルだとか高級レストランとか、それは日常的にあり得ない幻想だと言ってもいいだろう。セックスという行為をする前に、そのペアーがどのような行動をとるか、それはそのペアーにとって相応しい、無理のないものである必要が条件である。特に女性が身体だけが目的で自分と会っていると思わない状況であれば、特にムードを盛り上げるために、大きな苦労をすべきではない。
彼女等は愛する、大好きな男の財布をカラにする目的でデートしているわけではないのだ。たまには絵に描いたようなデートもいいのだろうが、そのような状況でしかムードが盛り上がらない女性は、一般的生活水準の男のには不向きということである。ふかひれスープを飲まないと愛液が出ない女性は忘れることである、もっと庶民的女性を探すのが得策だ。
お互いに仕事をもっている場合、職場の近くで待ち合わせることも多いだろうが、その都度酒を呑み、食事をしてというコースを辿ることはサラ金地獄が待っていることになる。
一般に、女性側がセックスに興味を持ち、その行為が楽しくなった場合、無駄な時間を省略する知恵が大いに働くのが女性である。ラブホテルで出前を注文する、コンビニで事前に飲食類を入手しておくなど、結婚してもいいくらい「私しっかりもの」を印象づけるものである。
そのような男女ペアーがラブホテルを利用するらしく、多くの設備の中に空の冷蔵庫が用意されている。
肝心なことは、女性も男性も相互を大切にしているという日頃の態度が重要なわけで、セックスをする前にどのような状況を作り出すかなどという問題に、あまり神経を使うべきではない。マニュアル本に騙されないようにして欲しいものだ。
その点で最も優れた状況を勝手に作り出すのが車というものである。この車における二人だけの空間は、セックスを前提とした時間の盛り上げには最適だといえるだろう。女性を車で迎えに行き、BGMを聞きながら話すというコミニケーションを満足させ、ホテルや自室などセックス空間への導入部としては、車はまさにセックスのための道具だとも言える。
夫婦の場合が実に難しい。夫婦の場合の多くは、セックスという時間帯に入る寸前まで、実生活という愛のコミニケーションとは無縁の時間を過ごしているわけで、この切替えは相当に難しい。その上、一般的な家庭の住宅事情は二人の空間を持つことさえ充分ではない。ムードを盛り上げるためにローソクなど点けたとなると、あの夫婦新興宗教に入信?と疑われるのが精々である。アロマーの香りも、何だこの匂いと子供が起きだす心配さえありそうだ。昔の場合、子供は9時位には就寝する常識があったが、最近では11,12時まで起きている幼児や子供が増えてきてしまった。そうなると、実生活の時間と夫婦の時間という異なった要素の時間帯が双方にずれ込み、到底ムードどころの話ではなくなるようだ。
夫婦の手抜きセックスを前述で批判したが、手抜きをせざるを得ない環境があるのも事実。この辺を打破する、何らかの方法を探る必要は大いにある。

◎ランダムに注意点、アドバイスなど
*話すコミニケーションを大切にする
*手を握る、腕を組む、腰に手を回すといったスキンシップを適度に実行
*お金のかかるデートは毎回不必要、小遣いをオープンにしてしまうのも方法
*ラブホは食べもの持参でOK、恋愛のスタイルを大切にする女性には注意が必要
*車は最高のセックスの道具(何もカーセックスをしろとはいっていない)
*愛し始めた女性は男に無駄な金を遣わせない気持が芽生える
*女性を一分でも好きな男と抱合っていたい気持にさせるのは、男自身にかかっている
*女性にとって最も重要なムードは男性の言葉と声である。自分の耳で愛をたしかめたくなるのが女性なのだ
*ついでに教えると、女性は男の表情、仕草、声に反応することが多い
*女性の生活時間帯を把握して、その状況に合ったデートをするように心がける
*どれほど女性が積極的になったとしても、セックスに関する意志表示は消極的になりやすいので、女性の意思を確認するため努力する。特に女性の目による表情表現に注意する
*同棲している男女の場合、子供など他の人間が同居している可能性が低いので、部屋に入った二人からを参照
*夫婦の場合、子供との生活と夫婦の生活の切替えが難しいが、その中間的時間帯を設定する努力を惜しまないこと
*セックスが前提でなくとも、寝る前に夫婦がお茶を飲んだり、ワインを飲める僅かでもいいので時間を作る
*狭くてもいいので、夫婦の部屋を確保する(出来れば鍵がかかる)
*夫婦の空間や時間が家の中で確保不可能な場合、最低月1回二人で外出(出来ればラブホを利用してみる)


A部屋に入った二人
ホテルの部屋に入るまでは状況にもよるが、第三者の存在もあるので、ベラベラ話をする雰囲気よりは、指を絡めあっておく程度がいいだろう。エレベーターの中で軽く唇を合わせるのも悪くない。既に何度かセックスをしている関係でも、部屋以外でのスキンシップは気持を盛り上げる。
部屋の鍵を開け、入室後のカップルには、それぞれの形というものがあるだろう。夕食前であれば、即食事をとりたいだろう、先ずはシャワーを浴びたいカップルもいるだろう。無我夢中、お互いの性欲に任せ、互いの衣服を剥ぎ取って、兎に角結合という確認行為に没頭するカップルもいるだろう。
この辺のプロセスにきまりはない。自由勝手で何の問題もない、そのカップルの好みや事情でどんな形もOKだといえる。

多少の注意が必要なのは以下のこと
*室内に入ったら、内鍵を忘れずに締めること
*ラブホテルでもカーテンが閉まっているとは限らないので確認を忘れずに
*ここからはセックスの世界だというシグナルを送る行為がある方がいい、軽く抱きしめてキスをする程度
*食事を注文する時は早めが肝心、オーダー届けが早いとは限らない。盛り上がりの途中で「ピンポン」は最悪のパターン
*BGMを二人の好みに合わせる、演歌や琴の曲が流れていることもある
*出来れば照明を自分たち好みに調光しておく
*自室の場合、あまりに汚れているシーツなどは交換しておく
*彼女(彼氏)以外の男女が写っている写真などは飾らない
*隣室の耳が気になる時は、BGMのボリュームを上げる(クレームのつかない程度に)
*宣伝タオルでも問題はないが、出来れば二人のセックス専用タオルセットくらい用意しておこう
(初めての男女についてはHOWTOSEX 8、9、10、11を参照のこと)


B服の脱がせ方、脱ぎ方
このプロセスは好みであれば、男性が女性の衣服を脱がせてあげるのもいいだろう。性的ムードを盛り上げる効果はある。女性が男性の服を脱がせる、米国映画ではよく見るシーン(ズボンを剥ぎ取る演技)だが、日本人では少数派といえるだろう。
最近はパンティストッキングを穿いていない場合が多いので、女性の服をセクシーに脱がせるのも楽なようだが、正装系の女性の服をセクシーに脱がせるテクニックは相当難儀な作業、初級者は出来れば避けたいものである。
”先にシャワー浴びたら”とバスローブ或いはバスタオルを手渡してしまうのが、最も安全な方法かもしれない。その方が、女性も男性の目線を逃れて脱衣できるし、大切な洋服を滅茶苦茶にされる心配もなくなる。ガチガチのガードル、ボディスーツなんかは男に見られたい女性は少ないだろうし、脱がせるのも容易ではない。筆者は基本的に親しい間柄の女性に対しては、シャワーを薦め、自分で脱衣してもらうようにしている。彼女が脱衣、トイレ、歯磨きなどをバスルームでしている間に、部屋のセッティングや食事の注文などを終わらせておく。(女性の一連の作業時間は意外に長いもの、有効に利用すべきである)

どうしても彼女の服を脱がせたい男性へのチェックポイント
*椅子など狭い空間で服を脱がせることは非常に難しいもの、途中から場所を変えるようではムードぶち壊し、出来ればベットに腰掛けた状態から始めたい
*服を脱がせる前に、上半身、特に髪やうなじ、唇を中心に愛撫を繰り返し、囁くような会話を忘れずに始めよう
*いきなりスカートの中に手を差し入れるような下品な行為は慎もう
*首から上の愛撫で、彼女の息が上がってきたら、洋服の上から乳房を中心に上半身全体を掌で優しくまさぐろう
*この頃から、唇へのキスはディープなものにした方が好ましい
*この時点で、窮屈な上着は取り去ろう。このような作業は出来れば片手で行うのがベター。もう一方の手は愛撫を続けるべきである
*服を脱いでいる感覚ではなく、あくまで愛撫されている内に服を脱がされた感覚を女性に与えたい
*この時点あたりから、乳房をしたから揉み解し、ブラジャーを下に下げ、乳房を露わにしてもいい
*ブラジャーをこの時点で取り去るのもいいだろう
*基本的に上半身の服は背後から脱がせる方が楽
*上半身がほとんど裸になった時点で、正面に回って、あらためて強く抱きしめ、言葉も駆使して彼女の恥じらいをケアー、乳房に唇を向けることもいいだろう
*下半身は全体、太腿、腰などまんべんなく漠然と愛撫する方がいい。直接的に性器部分を意識した愛撫は避けた方が無難
*上半身を責めながら、下半身の衣服の脱衣に着手
ここからが意外に難しい。まず、最近の女性の70%がパンツルック(ジーンズを含む)なことである。正直、パンツを片手で愛撫をしながら脱がせることは、ほとんど不可能。結局、女性自身に脱いでもらうのが、最もスマート。
*スカートの場合、ホックかジッパーが背後または横にあるので、簡単に脱がせることができる
問題なのは、パンティストッキングである。スカートの場合は半数はストッキングを穿いているので、これを脱がせる行為も、色っぽい作業だとはいえない。筆者はこのような諸問題を経験した結果、女性の脱衣はある段階で、女性自身に任せる方が正しいと考えている。特に、シャワーを浴びていない状態では女性が汗臭さなどを気にすることもあるので、性的刺激が欲しいからといって、無理に女性の脱衣をする必要はないように考えている
*間違っても、シャワー前の女性の下着を取り去り、クンニリングスに突入などという行為は避けた方がいい。ただし、相当の上級者になってから、”君の匂いが欲しい”などという意図的な刺激的セリフを駆使する場合は別である
*女性が自分で脱衣する場合、バスルーム・化粧室での脱衣は男性からの目がないので、いつもどおり好き勝手に脱衣すれば、それでいい。勿論、脱ぎ散らかすような真似はしないように
*男性が見ている状態で脱ぐ場合は、多少形のいい脱ぎ方をしたいもの。
*基本的に自分の自信のあるボディーラインを見せつける角度を決めておく
*ブラジャーを取り去った後、乳房を隠す感じで、背を向ける
*パンティーはあえて脱ぐ必要はないというのが筆者の考え、最後の一枚は男に残しておくのもいいだろう
*キャミソールを着ている場合などは、ブラジャーは取ってもキャミソールを着けておくのも色っぽさの演出になる
*脱いだ下着は、日常では考えられないくらい、丁寧にたたむ仕草も演出効果がある


C洗面・バスの使い方
セックスの前にシャワー・入浴するのは当然のエチケットと信じている人がほとんどだろう。たしかに、一日中働いた後でのセックスとなると、体の汚れが気になるのは当然である。初級編では、セックス前の入浴・シャワーは常識ということにしておこう。上級編になると、この辺が少々異なることになるのだが、初めのうちは清潔な身体で抱合うのがセオリーである。
セックスの前はシャワーなのかバスタブにお湯を溜めて入浴するのかの選択があるが、シャワーがベストだろう。入浴の場合、身体がゆったりし過ぎ、性的興奮が起こりにくくなる傾向がある。神経も肉体も弛緩してしまうということになる。勿論、湯船で二人が楽しむセックスを好む人は、この限りではない。
基本的にセックス前の身体はシャワーで清潔にする程度が妥当だろう。男性側は基本的に身体中を女性から愛撫される可能性は少ないので、手・顔・首・腋の下・股間・足先を石鹸を使って洗う程度でいいだろう。
問題なのは女性の側である。彼がどの辺まで愛撫してくるか分からない、今までと違うところに唇を這わせるかもしれない。「そんなこと知るかっ!」という豪快な女性もいるだろうが、大半の女性は愛撫されるであろう身体の部分は洗っておきたい気持になる。
男性の指による愛撫に神経を尖らせることは少ないだろうが、唇が迫るとなると、その部分は洗っておきたい気持になる。では、どこまで洗うべきかということになるが、彼の愛撫の流れを思い出してみよう。唇・耳・耳の裏・うなじ・首筋・肩・背中・お尻・性器全体・腿・膝の裏・脹脛・お腹・乳房・乳首・手などになるが、性器部分を除いてはそれ程注意を要する洗い方をする必要はないだろう。ある程度、自分自身の匂いが残っている方が性的にはベターだともいえる。
意外に手抜きになるのがアヌスである、お尻の穴を舐められるなんてマサカ!はない。間違ってもトイレットペーパーの切れ端が残っているような醜態は避けよう。足の指先にも注意が必要だ、足の指の間は重要な性感帯、上級者は必ず責めてくる、シッカリと洗うべきである。耳の穴も意外に忘れがちな部分、前日に髪をシャンプーした後、綺麗に手入れをしておくのがベター。もう一つ追加するとすると、お臍を忘れる女性が意外に多い、日頃からお臍の掃除も忘れずに。
性器部分は複雑な形状だけに、直前のシャワーですべてを奇麗にしようと考えるのは”泥縄”の世界、日頃から洗う習慣をつけておくことで、直前には石鹸で軽く洗い流す程度にするべきだろう。あまり入念に洗おうとし過ぎて、皮膚に傷をつけないように注意して欲しい。

*男性の両手は女性のあらゆる所を触り、性器部分に接触、挿入などを行うので、入念に洗う必要がある。
*上級レベルでは足の指も愛撫で活躍、足の指もよく洗おう
*男性は性器というと、竿を中心に洗って終わりが多いが、袋・会陰や陰毛の方がにおいが強い場合もあるので要注意
*口臭はお互いに気分を害するもの、時間をかけて歯磨きとうがいをしよう。出来れば口腔清涼でのケアーもしておきたい
*女性にとって男性からの愛撫が身体のどこまで及ぶかは未知、特に唇による愛撫の可能性があるところは、ぜひ洗っておきたい。特に洗い残しになりがちな、耳の裏からうなじにかけて、臍、会陰、肛門、足の指の間は注意しよう
*性器部分は特に念入りになりがちだが、あまりに熱心に洗いすぎて、赤く炎症を起す場合もあるので、程ほどにしておこう。残ったニオイは自分の匂いなのよと、堂々としていてください
*女性によっては非常に長時間バスルームに入ってなかなか出てこないなどというケースもみられるが、ホテルでのシャワータイムで男が我慢できるのは3,40分が限界らしいこと、覚えておくといい。出来れば30分以内に出るのが理想である
*ラブホテルなど一般的にヘアキャップまたはヘアバンドなど準備されているが、念のためバッグにヘアバンド位は入れておこう


D前戯としての愛撫(肉体パーツと愛撫法)
最近の欧米系セックスマニュアル本にはジェンダーフリーの考え方が強く影響しているのだろうか、女性からのセックスにおける愛撫について、多くの紙面を割いている。しかし、筆者は男女のセックスにおける愛撫のほとんどは、男性が女性に行うものであると考えている。特に前戯における愛撫は男性の専売特許だという認識に立っている。つまり、アダルトビデオや風俗サービスで女性からのフェラチオなどで、ペニスを勃起させるという行為は、男性の性的能力を退化させる愚行ではないかと疑っている。
ある意味で、男の勃起は好きな、愛する女性と抱合うことで自然に起きるものであることを前提にしている。フェラしてもらって初めて勃起するようでは、その後のハードな女性とのセックスシーンを充分に展開できる精力・体力とは考えにくいわけである。勿論、加齢などで勃起が不十分な場合とか、女性が最初のオーガズムを迎えた後、自ら男性の身体を愛撫しようとする行為は、その限りではない。
前戯における愛撫の大きな目的は女性の身体が充分に激しいセックスに耐えうるヴァギナの準備をしてもらう為であると同時に、男が性的刺激をより多く受ける為である。また心理面からみれば、スキンシップを通して何らかの愛情表現をしているということだ。そうすることで、抱きたい、抱かれたい、結合したい欲望が男女に同様に、同時期に起きることが期待されている。
また、男性が行う愛撫の内容によって、女性は男性の愛情度を知る場合もあるだろうし、セックスの上手下手、その後のセックスへの期待度感を持つことになる。
それでは幾つかの愛撫の流れに沿って、女性のからだにおける快感の感じ方や、その基本的愛撫方法を例示してみよう。しかし、ここで伝えられる情報は一般的情報を主としているので、愛撫を受ける女性の個人差は考慮しようがないことを明記しておく。
これから書く情報は以下の想定でのセックスシーンを想定しているので、異なってる部分は自分で類推解釈してみてください。
:男女がシャワーを使いホテルの浴衣またはそれに類するものを着ているとの想定になっている
:既に女性はブラジャーを外したものと考えている
:当該男女は既に数回のセックスを二人で経験している
:当該男女は性経験も浅い男性25歳、女性24歳の設定


 前戯愛撫1 「正面、上から下へ」

女性の性感帯が何処にあるか、一般論はあるがすべてが正解ではない。これから解説する愛撫の過程を通して、自分のセックスパートナーの性感帯の個性を把握することが、セックス上手の第一歩なのだ。ただ不思議なことに、この特定の性感帯も状況や時間の経過で変貌していくことも記憶しておこう。
仮にベットの端に腰を下ろした二人はキスをしながらハグするのもいいだろう。そこで多くの愛の言葉を投げかけるのもいいだろう。彼女の
に触れ、くすぐるように頭皮に指先を這わせるのも充分愛撫の効果がある。しかし、髪に関しては乱れることを気にする場合もあるので、注意が必要。は第二の性器と呼ばれることもあるが、そこまでの性感帯ではないだろう。唇、歯、ハグキ、舌などへの愛撫は男女の親密性とのかかわりが大きいものと考える。
セックスモードになってからの会話は短いフレーズにすることが重要、考える会話はタブー、感じる会話に心がける。そんな器用なことの出来ない男性は無口になるか「愛してる」「可愛いよ」の二言を、愛撫中に織り交ぜる程度にしよう。
セックスの始まりの愛撫では、
目蓋、耳。耳裏などへの愛撫は執拗に行わない方が賢明。女性がバリバリに盛り上がっていない内は、あまり大きな効果が期待できないし、場合によると逆効果になる。
キスを繰り返しながら利き手を
うなじなどをゆっくりと触りながら下に下ろし、乳房を捉える。どちらか一方の乳房を静かに触れるようにタッチする。ここでは「オッパイだ!」と興奮して、ギュット揉みしだいたりしないこと、本格的愛撫はもう少し待ちましょう。ソフトタッチ、掌を中心に乳房の在りかを確認している感じがいい。乳房への愛撫を行っている間に、女性のキスへの反応度をたしかめておくことも必要だ。舌を口中に入れてみて、女性の受入れ度を確認しよう。君の舌に彼女の舌が応じるようであれば、そろそろ本格的愛撫OKのサインである。
ゆっくりと彼女の上半身をベットに横たえ、連続的に下半身を抱えて全身をベットの上に移動させる。このとき、この作業だけに集中するよりは唇を離さずに愛撫の連続性を忘れない方がベター。(彼女の体格が君の腕力を超えているときは「上に行こうか」のような言葉で自力で移動してもらう)
さあ、ここからが本格的愛撫の開始である。あらためて優しい言葉でキス(様々なバリエーションで彼女の唇・口腔を責めよう)とうなじ・肩・乳房を掌や指先・掌を利用して愛撫しよう。
唇を彼女の唇以外の部分に移動してもいい時期が到来している。眉や目蓋に極めて優しいタッチをしたり、頬にキスをしたりしながら、彼女の髪を梳きながら、耳朶を露わにしてみよう。ピアスをしている場合、出来れば最初に取っておいてもらうほうが良いのだが、仕方がないので耳たぶ以外を優しく舌でなぞる。自然に耳の裏側にも唇は移動する。
耳の穴への愛撫や噛む愛撫などは、出来れば後半の愛撫用に封印しておく。
無理に両耳を同様に愛撫する必要はなく、何事も左右平等を意識する必要はない。右利き左利き、女性の右に寝る左に寝るなどの自分の身体の位置の関係で、上手に触れる方向で充分、無理にマニュアル通りを意識しない方が自然であり、君の個性にもなり、将来の二人のセックスにおける基本姿勢が決定する。
こうして君の唇は顔の部分を離れ、耳からうなじへと移動する。(この間も集中的ではなく、乳房・乳首・下腹部・わき腹などをまさぐるがこの時点では、さり気なくが重要)
さあ、そろそろ君の大好きなFカップにしゃぶりつこうと言いたいところだが、それではただの巨乳フェチ。乳房への執着はもう少し我慢。最初の段階での乳房・乳首へのタッチは唇でご挨拶する程度にしておこう「後から来るからね」そんな気持を込めて、下腹部・わき腹に唇を向けよう。この時点からは、手によるまさぐりは中止してもいい。彼女にも君の唇での愛撫に集中させる方が効果が出る)俗にいう、3点、4点責めが最高の秘戯ではない、快感の分散という現象もしばしば起きるので、無駄な愛撫になることも多いので注意したい。
ひとあたり腹部への愛撫を唇の愛撫が終わったら、最後にホンの僅かパンティの上部の縁から陰毛に触れるか触れない程度のタッチをしてみよう。「何れ伺います」というサイン程度の触れ方がいい。
漸くだが、君の大好きなFカップへの本格的愛撫を始めよう。実際はABCのカップがほとんどであることは、君たちも承知していると思うのだが・・・
乳房への愛撫は基本的に、下から上に持ち上げる方向性に留意しておこう。男性にとって女性の乳房は異性を感じる、認識した初めての女性の身体の部分であり、乳児・幼児期に親しんだ郷愁のパーツでもあるため、特別の思い入れの多い男性も多いのだが、性感帯としてどこまで優れているかは不確かな部分がある。乳首に関しては相当に感じる女性が多いのだが、乳房そのものは男性への性刺激パーツとしての役割の方が大きいのかもしれない。
乳房の末梢神経は同数なので、大きな乳房ほど感受性が落ちる可能性はある。小さい乳房ほど感じるという昔からの言伝えは嘘ではない。ただし、片方の掌でカバー出来る大きさの乳房は、乳房を触っている、揉んでいる状況でも乳首に触れることになるので、より感じる乳房のように思えるとも言える。
乳房自体への愛撫は触る揉む振るわせるなどの行為が中心だが、男性が執着するほど愛撫としての効果は低いので、
乳首を中心に愛撫するほうが効果的である。

乳首への愛撫テクニック
乳首は女性の代表的性感帯の一つである。しかし、クリトリス同様しつこい愛撫には意外に否定的部分でもある。基本的に優しく柔らかな愛撫が基本になる。同一の愛撫を長い時間行うのもタブー、女性の反応を見ながらアチコチ移動するかたちで愛撫するほうが無難。乳首に執着し過ぎるのも考えもの、乳房や下腹部にも愛撫を複合的に行う方がベターだろう。掌、指、指先、唇を複合的に出動させた愛撫が望ましい。
本質的には乳房・乳首は挿入結合後、女性が一度オーガズムを感じた後からの愛撫に最も適した性感帯だともいえる。そこまで達した女性の乳房は強く揉まれる感覚や乳首を強く吸われる噛まれるなどの、激しい愛撫に大きく反応する可能性の高い部分でもある。

*掌で優しく乳首にタッチする時は、触れるか触れないか位の距離感が微妙に乳首を刺激する
*何故か左の乳首の方が感じる女性が多いが、だからといって左専門で責めるのは間違い、時折右にも移動のこと
*唇・口中で愛撫する場合は、口中の唾液を充分に利用して、滑らかな愛撫に心がける
*口中に含んだ乳首を刺激するのはゆったりと舌と緊張させた舌のコラボレーション
*時には噛むことも好まれるが、すべての女性が望むとは限らない。特に若い女性の乳首には許容量の限界があるようだ。経産婦で授乳経験のある女性(君たちの大好きな人妻?)は乳首の訓練が出来ているためか、強く吸う、強めに噛むという愛撫を好む場合が多い
*左の乳首を口中に含み愛撫、右手腕で上半身を支え、左手では右の乳房・乳首を愛撫する。そもそもセックスをするためには、一本の自分の腕で上半身を支えられるくらいの体力は必要なもの、軟弱や肥満はセックスシーンそのものを、狭い範囲に止めてしまうことを忘れてはならない。
*正面からの場合、乳房は寝てしまうのでボリュームも心もとないし、乳首も自然に立つ状況ではない。どちらかというと、乳房・乳首への愛撫は背面からの態勢での愛撫が効果がある
*指先でギターの弦を弾く感じも刺激的だが、馬鹿の一つ覚えのように実行すると、シツコイと嫌われる行為でもあるので注意
*指先に挟んでコリコリも男にとっては良さそうだが、あまり好む女性は少ないようだ
*少々高度だが、左右の乳房・乳首を愛撫しなが半身になりながら、膝を女性の腿を割るように挿入、性器部分を圧迫愛撫するのも前戯においては有効な方法である
*この時点での愛撫では、性器への接触は膝による愛撫程度に止めておく方が愛液を促進する
*口中に含んで乳首をチロチロするのも時に効果があるが、意外にAV的シーンでもあるので、筆者はあまり実行しない


下腹部・わき腹・恥丘への愛撫テクニック
臍を中心とした下腹部はそれ程性感に優れた部分ではないのだが、ここの部分の脂肪の乗り具合によっては女性らしさが際立つ部分でもあり、男性にとってさわり心地が良い部分だともいえる。臍は個人差があるが、大変感じる女性もいるので、舌で少し強めに愛撫してみるのもいいだろう。この部分は腸のある部分なので、あまり入念に愛撫すると便通を感じたり、放屁の原因ともなるので注意しよう。
腋の下は、個人差が大きい性感帯だといえる。ある女性は激しく感じるし、全く感じない乃至はくすぐったいと笑い出す場合もある。
脇腹はくすぐる部分、当然性感は強い。ただし、女性によってはくすぐったさが強く、性感どころではない場合も多いので、その愛撫は様子を見ながら行うことになる。。特に若い世代の女性には不向きな部分かもしれない。一度オーガズムを得た後の女性に二度目の愛撫を行う時などには、背中と共に有効な愛撫パーツとなる。
臍の部分は意外に性感が強い女性もいる。舌を緊張させて、多少強めに抉るように愛撫すると、相当に感じる女性もいる。ただし、常日頃の入浴時の洗い方に問題がある場合には、異臭を放っている部分でもあるので、要注意でもある。
恥丘のふくらみはある意味乳房同様に男の視覚を性的に刺激する部分である。見た目よりも硬い部分だが、パンティ越に見る限り、男を誘う丘にみえてくる。今回の愛撫過程では、丘の上をパンティ越に優しく触れる、僅かに口を這わせる程度で我慢しよう。もうすぐ目的地になのだが、今回は女性の愛液を十二分にするための愛撫、パンティの縁から指を入れて僅かに陰毛の生え際に触るまでにしよう。この時点で、女性は下着を取られる予感に包まれ、愛液の量も増すことが多いのだが、下着に愛液を滲ませるレベルまで執拗に愛撫をつづけよう。おそらく君は、ここまでで女性から何度か心地よい気持を現す声を聞くことが出来るはずである。


 前戯愛撫2 「足先から太腿へ」
さあこの辺からが、今までの愛撫との違いになるのかもしれない。今までは顔・乳房・お腹、そして下着を取り去り顔を埋めるといったパターンだったろう。それはそれでいいのだが、これからは焦る君はいなくなり、じれる彼女の誕生という状況をつくり出してみよう。
ああパンティを脱がされると思った女性は、君がそこをなぞるように愛撫しながら遠ざかっていく動きに戸惑いを感じるかもしれない。しかし、彼女の動揺を無視して、優しく下着の上を掌でなぞりながら、今度は足先に目を向けよう。
足自体は性感帯としては優れていないかもしれないが、足の指先・指の間はかなりの性感帯である。膝の裏や膝自体にも意外な性感スポットが存在する。勿論、腿・腿からVゾーンの付け根まで、表も裏も触り方によっては、女性の身体に鳥肌を立たせる有効な部分である。
指先は手でマッサージするだけでも、意外性も含めて女性は興奮することが多い。まして、口中に汚いと思ってる足の指を咥えられ、その指の間を舌が動き出す愛撫には、多くの女性が感激と快感を味わうことになるだろう。勿論、嫌悪を覚える女性もいるかもしれない、そういう女性はオーガズムを一度迎えた後で、報復のような気分でもう一度だけ愛撫してみるのもいいだろう。又もや怒られたら、二度としないことである。
足の裏は滅多に感じる女性は少ないようだが、軽く歯を立てる感じで様子をみてみよう、時にビックリするほど感じてくれる女性が存在する。
左右の足の指を充分に愛撫、その時時折思い出したように、空いている手でパンティの上から、何度となく性器周辺にタッチしたり、なぞるように刺激を与えておこう。
この時点で、女性の愛液は最高潮に達しているはずだ。おそらく、下着に愛液が滲み出ているのが判別できるはずである。それでも、君の愛撫は続けるべきである。なぜなら、セックステクニックの修行・訓練中なのだ、自らの欲望願望を早々に実現するようでは、大きな達成感は得られない。早漏などの防止対策にも、ペニスに耐える力を体得させる必要があるのだ。
次に女性が上を向いた状態で足首から腿にかけての愛撫に移ってみよう。脚部から腿にかけての性感はあまり高くないが、個人差があるので彼女の体のすべてをリサーチしておくべきである。足の指先を舐めまわしているまでの一連の愛撫で、彼女の身体は充分に潤っているし、性感自体が身体全体に回り始めているので、通常感じない部分でも性感になり始めるというものなのである。オーガズムを得た後の女性の場合は、その傾向が一層顕著なると考えてもいい。
足首から膝にかけて表側は性感は強くない。膝の上部には性感があるので、試しに軽く爪を立てるとか噛んでみるのもいいだろう。場合によると彼女独特の性感帯に出会えるかもしれない。膝から上部につながる腿は当然だが性感帯である。それほど強烈な性感帯ではないが、外性器に直線的に結びつく部分なだけに、意識の中でも「モウスグあそこに」という、精神的緊迫の部分だといえる。唇や舌での愛撫に最適な部分だが、指先や爪先を走らせるような刺激にもよく反応することが多い。序ではないが、数回に一回の割で、腿のつけ根とパンティの縁も一緒に指先などでなぞるのは、中々のテクニックといえる。愛液が充分になっている女性の下着を見る余裕が、この時点で男には求められる。
忘れてはいけないのが内腿への愛撫である。実はそれ程性感が集中している部分ではないのだが、女性の意識にも男性の意識にも、内腿が性器につながっている連想があるので、愛撫としての効果は相当期待できる。膝から上の内腿を唇・舌・掌・指先を利用して、様々な愛撫を行ってみよう。足を大きく開いて貰うのも、この部分への愛撫のコツ。恥ずかしい体位が女性の羞恥心とワイセツな気分が複雑に混ざり合う。当然だが、唇で責めながら、指先で亀裂部分をパンティ越になぞるなど、多少サディスティックな気分を味わってもらいたい。
もともとセックスという行為の中には、勃起した硬直したペニスを女性の受身な膣内に挿入する・突き立てるという、する側される側といった感覚が存在している。ここに広い意味のSMの世界が存在しているとも考えられる。この解釈には、ジャンダーフリーなセックス論を唱える人々からは総スカンを食らうであろうこと、承知の上である。
前戯愛撫1終了後、下着を取り去り愛撫終了も選択、2の終了時点で彼女の性器部分に顔を埋めるのも選択の自由である。一般的には1を充分に実行するだけでもエライ!2を成し遂げれば尚更エライ!
勿論、女性が我慢できないから「来て!」とおっしゃれば、迷うことなく突入あるのみである。しかし、マニュアルの性格上、ここでは執拗に愛撫を継続することになる。
最高級の下着が汚れるのではと心配する女性もいるだろうが、この際許してもらおう。後日、君がさらに高級な下着をプレゼントして勘弁してもらいなさい。


HOWTOSEX11 初級のセックステクニックpart2へ

 前戯愛撫3
 「うなじ・背中からお尻を経て足先まで」

 前戯愛撫4
 「恥丘・陰毛から外性器へ」

 前戯愛撫5
 「外性器への愛撫」

 注意とアドバイス

F挿入

G挿入と体位

H挿入中の愛撫

Iオーガズムの迎えかた

J後戯

饗庭龍彦


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