（２７）　アダルトグッズの使い方　







男女のセックスは、お互いが有している肉体の一部を駆使して行う事が基本だ。AVのようにいきなりローターが出てきたり、ぐるぐるブンブンの電動バイブが出てきたり、そんな事は現実あり得ない。最初から持ち出すペアもいるだろうが、正直、あ互いの愛であるとか、信頼を深める行為としては、変形といえるだろう。勿論、ローターやデンマの振動を利用したオナニーなどは、女性のプライベートタイムで大いに役立つであろう事は想像がつく。さまざまなグッズショップに、個人の性癖に見合う商品が販売されているので、それなりに愉しむのも良いだろう。
ただ少々保守的かもしれないが、若い段階の正常な性欲お持っているとか、恋愛に陥っているペアが若い時代から、彼女のクリトリスをロータで攻めるなどは横着かな？と思う。やはり、丁寧にそれなりの愛情で、指・唇・舌を使って愛撫するのが王道だと考える。自分達の肉体と誠実さでセックスが行われるのが、自然の営みと言えるのだろう。
しかし、熟練したペアがマンネリ化を打開する方法として、アダルトグッズの利用は、双方の合意によって、精神的興奮が助長され、新たな物理的・精神的刺激を受ける点で有効だ。時には、早漏で悩む男性の応急的対処法として、グッズで一定の高みまで女性に感じて貰い、イザ鎌倉の時点で、締めくくりに挿入と云う補助的役割もあるのだろう。
１、安直な快感を求めることは好ましいとは思えないが、ローター等によるクリトリスへの振動は、楽チンでオーガズムに至れる一つの方法である事はたしかだ。ただ、必ずしもクリトリスへの振動が快感を引き出すと決めつけるのは間違いで、痛みを感じる女性も１割程度いるので、その点の留意は必要だ。最近は電気マッサージ器（電マ）を駆使して、強烈な刺激を愉しむカップルも増えている。あまり強烈な刺激がクリトリス不感症などの誘因にならなければ良いのだが、詳細は不明である。

２、俗にバイブと呼ばれるディルド。主にヴァギナに挿入するペニスの代用品の形状をしている。所謂、張型というものだが、形状は大中小様々だ。素材も硬軟様々で、好みによる選択肢は多い。
ただ、ＡＶなどで男の目を愉しませるバイブ（シリコン製でやや太め、デコボコの形状や振動・ウネリなど）が多用されているが、現実に使用してみると、ことの他使い勝手が悪い。
男の発想で作られているので、嫌に太い。長さはアジャスト可能だが、太さには注意が必要。ローションなど、補助粘液を使用しないと、多くの場合愛液不足となり、痛みや違和感を生ずる事が多い。本当にオーガズムに達した膣は間欠的に収縮しているので、もっとヨクさせる積りが虐待的になる（笑）
シリコン製も問題だ。肉質重視の積りだろうが、潤滑性に問題あり。膣壁に粘りつき、動きの自由が阻害される。意外に優れているのが、プラスチックやメタル製の硬くて単純な棒状のディルドだ。見た目は、男のスケベ心をまったく満たさないが、成熟した膣には極めて有効。
硬めのディルドで、膣の側壁、上辺下辺を攻める。なかなか生身のペニスでは当たりにくい成熟女性の膣の快感スポットが抉れる。ただし、子供を膣を通じて出産した女性への効果と考えて貰おう。20歳そこそこのオネエチャンに実行しても、痛いと言われるだけかもしれない。勿論、そのオネエチャンが子供を産んでいれば別だ。女性の膣と云うもの、出産を通じて、痛めつけられた膣は強靭性を持ち、柔軟にして自在性も豊かになる。当然、その代償として、出産した女性のオーガズムは深い事が多い。

３、ソフトＳＭの領域。
本格的SMというものは、解説し始めると切りがないので省略する。傷害や絞殺などに至るSMもあるわけだが、話せば切りがない。勿論、男女のセックスの基本は、男のペニスが女のヴァギナを攻めると云うのが原型である。本格的SM嗜好者の世界では、SEXとSMは別次元と云う事のようだが、ここではSEXの延長線におけるソフトSMのみを話しておく。
最近は草食系男子の登場で、肉食系女子の話題が多いが、多くの場合AVによる悪影響で、フェラチオサービスがパターン化した為と思われる。舐めたり、吸って貰わないと勃起しない程度の性欲であれば、特に生身の女性が居なくても済む程度の性欲に過ぎない（笑）。
■言葉責め　それはさておき、最も手じかなSMは言葉責めである。　言葉責めでよく使われるのが、卑猥な言葉を女性に言わせるとか、女性の外陰部の形状を観察実況するとかだが、ケースバイケースで、女性に羞恥を与える、興奮を増幅させる言葉による責めは、ソフトSMでもあり、正常な性行為の範囲かもしれない。注意すべき点は、女性側が充分に性的興奮に至っていない内から、卑猥な言葉を連発し、興ざめさせることもあるので、注意が必要だ。
■目隠し　次に手近なSMは目隠しである。言葉責めと併用すると効果が高まる。目隠しの方法はアイマスクの使用が簡単だが、SMの雰囲気の効果が弱まるので、布・包帯などで臨場感を出すのも良いだろう。専用の剥がしやすい拘禁テープを利用するのも良い。
■猿ぐつわ（口をおさえ、話せなくする）　一般的に口枷と呼ばれ、丸い大きめのピンポン玉を口中に入れ、バンドで締めるタイプが売られている。特に、猿ぐつわは特別な道具を必要とせずに行えるわけで、口中を埋める一定量の布と手ぬぐいや包帯があれば事足りる。特に、大きな歓びの声をあげる女性の叫び声を抑えつける事で、一時、不満足感と飢餓感を与える効果がある。最後には、枷を外し、思い切り叫ばしてやった時、女は解放の歓びも手伝い、歓喜を爆発させる。
■軽い縛り　本格的縛りにまで言及するつもりはない。見た目だけ愉しみたいのなら、亀甲縛り風のツールもあるので利用するのも良いだろう。ただここでは、いつものセックスの手順にチョット工夫程度の縛りを紹介する。ひとつは単純に両の足首を浴衣の紐程度で縛って、女性側の自由を奪い、愛撫したり、挿入を試みるのバリエーションだ。挿入に関しては、結構難易度があるが工夫ひとつで可能だ。不可能そうな体位において亀頭が入ってくる感覚は格別と歓ぶ人もいる。また、左右の手首と足首を結ぶ事で、女性側の自由が完全に奪われ、クリトリスへの愛撫等を強制的に行うバリエーションも興味深い。その状態での挿入は、男性側の体型次第では可能だが、動きは限定的になる。両手を縛る行為は、意外に自由度があり面白みには欠ける。腕の自由を奪う場合は、磔の形がお薦めだが、縛る支柱がないと困難であり、両足も同様に磔状にした場合、行為のバリエーションは殆ど望めない。
■剃毛　最近の女性は身だしなみと云う事で、ある程度自分の陰部周辺のムダ毛を処理していることが多い。下着や水着の関係もあるのだろうが、SMにおける剃毛とは異なる。特にアダルトグッズと関係はないが、ソフトSMの話のついでと云う事。不倫中の男女の剃毛などは、スリル満点だが、旦那にバレル危険は承知の上で行って貰いたい。たしかに、恥丘・大陰唇・肛門付近の毛を剃った女性の股間は、時に酷く色っぽい。ただ、毛が生えてる方が良いと云う事で、伸ばし始めのチクチクは相当痛い（笑）。また、時には鬱蒼たる陰毛の世界が、色っぽい場合もある。
■スパンキング　セックスパートナーを縛るなどして鞭で打つといった本格SMは別として、一定の性行為中に、一定の快感に達した女性の尻などを手の平などで叩き、異なる性感を目覚めさせる行為。乳首をツネル等も同様に、通常と異なる行為をすることで、次の快感ステージに入る場合がある。その行為の強弱は、相手の反応を充分に確かめながら行う事が大切だ。

４、アナルへの挑戦。　本格的にアナルセックスを行う場合、グッズとして浣腸関連商品、アナルディルド、アナルプラグ等々ありますが、パートナーがアナル開拓に適応した体質かどうか確認する必要が最も大切。一定の快感に至っている女性に後戯を加える過程で、会陰の延長線で、アナルを舐める、アナルへの抵抗感を確かめた後、ローションで滑りを良くした指（人差し指）をジワジワと入れてみると良いでしょう。肛門部の抵抗を抜ければ、意外にあっさり指はおさまるものです。当初はその挿入した指を動かす行為は避け、アナルに異物を入れても痛くないという感覚を育てるところから始めよう。段階的に直腸の壁を刺激してみたり、親指を膣内に挿入し、直腸と膣壁の間を揉み、女性の反応を確かめる等行ってみるといい。一定のオーガズムを迎えている女性であれば、初期段階から異なる快感を感じる女性もいる。そこから先は、双方の好みで、段階を深めても良いだろう。アナルに指を挿入したまま膣にペニスを挿入した時、アナルに挿入した指の角度によっては、膣内にコブが出来たような感触を味わえるかもしれない。時には、女性の側も異なる快感を得る事もある。

５、デジカメ、静止画・動画の薦め。　アダルトグッズと云うわけではないのだが、最近ではデジタルカメラの性能が向上、ビデオカメラに匹敵する性能を見せている。ふたりだけのセックスと云うプライベートな行為を詳細に録画する事が容易になっている。投稿などの趣味人は別にしても、彼女・彼氏のセックスのさまを記録する行為が、意外にも精神的刺激を誘発する事がある。彼女のうごめくヴァギナを近撮、ご本人に見せつけるなど、悪趣味だが、意外な興奮を誘発する。ただし、ふたりの関係が永遠であるとは限らないので、お互いの人間的信頼関係が絶対であることは必須だろう。流出等と云う、重大な問題を抱える場合もあるので充分な注意が必要だ。

６、その他のグッズ（ローション、コスチューム、下着etc）　ローションは愛液不足の補助であったり、ヘルスにおけるサービスの補助剤として使われてきたが、最近はアダルトグッズを利用する場合の補助潤滑剤としても利用され、女性の性器等を傷つけない役割も演じるようになった。コスチュームは看護婦・スッチー・女子高生等々色々あるようだが、マンネリ打破や単なる興奮補助として使われるようだ。下着の場合、俗に言うところのエロい下着をつけて貰うような行為から、下着を着けたままでも性行為が可能なように穴があいているとか様々である。通販業者のHPなど参考に、彼女につけさせたい下着、彼氏に見せてみたい下着等探してみるのも良いだろう。意外な落とし穴は、人妻などの場合、洗濯した後、干すのに苦労するようだ（笑）。
饗庭龍彦







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