(28)最後のセックスとっておきの話









セックスの極意 2015.03.15更新
それぞれに個性的セックスがあることを理解しよう
多くの女性と接し、彼女たちに、なんらかの快感を与えてきた筆者だが、経験則から思い起こしても、ハウツーオーガズムの基本形と言えるものには出遭っていない。物知り顔で、これがセックスの極意、女はヒーヒーだという解説する人々も多いが、それぞれの女性の性感における個性は、きわめて多岐にわたり、いくつかのパターンに類型化することも容易ではない。


@心理的関係
男女が性的行為を行うことは、オス・メスの正常な器官を持っていれば、物理的に結合は可能である。その行為で、双方が性的快感を得られるかどうか度外視すれば、物理的に男はペニスを勃起させ、女性のバギナが乾いていない限り、挿入は容易である。問題は、物理的な性器の結合が性的快感を伴っているかどうかである。無論、相手への配慮のない性行為であれば、男の場合は興奮と摩擦で射精は可能だから、オナニー同様の快感は得られるだろう。相手の女性の側が快感を得ているかどうか度外視すれば、男にとって、セックスによる快感は、勃起さえすれば、ある程度の性感基準には達する。

しかし、女性の場合は微妙だ。物理的な刺激により、性的快感を得る場合もあるが、男のように一律に最低限の快感レベルに達する保証はない。ここがセックスにおいて常に問題になる。ここでは、心理面だけに言及するが、女性が相手の男を愛しているかどうか別にして、嫌いとか、好ましくないヤツと思っていないことは、決定的に必要である。出来れば、相手の男に好感を持っているレベルの心理があることが望ましい。ただし、上級者の場合、精神的高揚をセルフコントロールで事前に行い、専ら結合と摩擦等々の性的快感を得るためだけに、行為する場合は別次元である。


@−1
夫婦の心理的関係
夫婦の場合、その心理的状況は、結婚当初、出産育児期、その後の家庭生活環境等々の条件で、円満な夫婦と云う男女もいれば、倦怠的男女もいるし、義務的性生活の男女もいる。時には、憎しみ合わないまでも、お互いを認め合わない夫婦関係まで様々なので、ここでざっくりと心理状態を解説するのは難しい。

あくまで一般論になるが、夫婦が性的感覚を研ぎ澄ますような男女関係に至る確率は、かなり日本社会では低いものと考えていいだろう。なにやら、夢も希望もないような話だが、夫婦と家族の両立には、双方に自制心が働き、パパママと云う立場的配慮もしないわけにはいかず、純粋なセックスやオーガズムの追及にまで至ることは稀だと思っても差し支えない。しかし、それでは全然よくないのかと言えば、そうでもない。セックスに純化されるオーガズムの探求と云うのは別にして、一定のレベルで、充分にオーガズムには至れる。その夫婦が編み出した簡便にして短時間で、妻と夫がオーガズムを得られる性行為は、門外不出な、その夫婦独特のものであり、これこれだと例示するのは厄介だ。

筆者も幾つかの実例は知っているが、情報として限界があるので、こと細かには語れない。ただ共通している点は、20分程度の短時間に満足を得るハウツーがあるようだ。そして、その行為はマンネリ化するが、双方が、そのマンネリ行為を享受している傾向がある。また、そのように熟練した夫婦においては、妻がオーガズムを得る手順を夫が必ず見つけていることがポイントになりそうだ。つまり、夫は、妻のオーガズムに至る手順を獲得するまでは、それなりに試行錯誤を繰り返し、その夫婦単位のハウツーを見出さなければならない。


A前戯
一般的に愛撫と呼ばれる行為。現在はオーラルセックスを共有することもあるので、双方が行うこともあるが、基本形は男の側が、女性の側に行う性的接触であり、女の愛液を誘引する行為といえる。この行為のみで、女性乃至は男性がオーガズムにいたる場合もあるが、その場合はペッティングによるオーガズムと考えられる。多くは、男の指や口が用いられるが、言葉や声が重複して用いられることもある。
指先、手のひら、唇、舌、歯、爪などを駆使して、相手の女性の好む部分を愛撫する。一般的に、抱擁(ハグ)やキスは常套的愛撫と言える。キスに関しては、軽いキスからディープなキスまで千差万別。相手の反応を見ながら、舌を絡める、デープに差し入れる、歯茎を愛撫するなど、バリエーションは豊富だ。
唇を重ねながら指先等で女性の様々な部分を愛撫することもあるし、唇または指先等で、女性の部分を愛撫する。
この時に相手の女性が、どの部分への愛撫に反応するか、或いはどのような接し方に、より反応するか観察する冷静さが必要だ。ただし、あまりにも女性の側の反応が順調だからと言って、必要以上の愛撫を行い、愛撫だけで一義的オーガズムに至らせてしまった場合、本来の目的である、結合による性的快感の感度が落ちてしまうことも考慮すべきだ。

また、同じ女性であっても、関係の成熟度や体調等によって、感じる部分が変わることがあるので、注意しよう。そういう意味で、愛撫においても、結合においても、相手の女性の性感パターが常に同じではないことも記憶しておいたほうがいい。

女性を愛撫するオーソドックスな部分は、上から例示すれば、唇、うなじ、耳朶、乳房、乳首、下腹部、背中、臀部、大陰唇、クリトリス、会陰、膣口などである。個人差があるので、上記例示の箇所のすべてが感じるかどうかは絶対的ではない。また、性感を強く感じる部分は、痛みなども共有しているので、同じ部分への愛撫や同じ触り方に固執するのも考えものである。

あまり、注目されない部分としては、頭皮、瞼、膝頭の上、手の指や足の指は注目に値する。これらの特別な部分への接触は、二度三度と経験を重ねる中で行うほうがベターだろう。また、ボディーランゲージとして、コミュニケーション重視で行う愛撫であれば、アロママッサージやリンパマッサージを加えるのも高度なテクニックである。ただし、マッサージ系統は女が寝てしまうというリスクが伴うこともあるので、注意も必要だ。

以上、簡単に語ったが、重ねて言っておくが、女性の体というものは非常に気まぐれで、優しさだけを求める場合もあるし、強い愛撫に感応することもある。日によっても違うし、当然女性が変われば、その好まれる愛撫も異なる。
結局、愛撫が上手か下手かは、男の感受性によるところが大きい。また、女性によっては、感応することを制御する気持ちもあるので、その辺の状況を判断する冷徹な目の必要になる。ホテルに入った途端に勃起と挿入、射精の欲望に満たされていては、好ましい愛撫が実行される可能性は低い。しかし、その男女の愛情度や好ましい度によっては、前戯である愛撫など、すっ飛ばして即行で結合するのが悪いわけではない。(4.04。20)


A−1、どの程度の前戯・愛撫をすれば、女性が受け入れ可能になるのか、個人差、体調、シチュエーションで異なるので、一概なことは言えない。前戯でクンニリングスを行った場合は、多くの場合、自分の唾液の補助もあるので、愛液も誘引されることが多い。クンニをしない場合は、中指などを軽く舐めた上で、膣口の状況を確かめるのも方法だ。少々乱暴だが、挿入するつもりで、ペニスの先をあてがい、上下に動かして膣口の滑りを知る方法もある。その場合は、男の側の愛液も加わり、より滑りは増幅する。上述のように、膣口が乾いていても、男の唾液で、多くの場合滑りは誘引される。時には、ペニスの先端にも自分の唾液を軽く塗って、速やかに挿入するとスムーズになる。挿入に関する注意点は以上。膣内部は高齢な女性を除いて、一定の粘液があるので、乾きに関する問題は、膣口だけだと思っていい。

*蛇足だが、過度のマルチプルオーガズムに至った女性が不随意的に膣内を締め付けるような場合、膣内の粘液が不足することがある。想像だが、膣壁の粘液の漏出が止まるからだと思われる。この場合、ペニスが抜き差しされる分だけ、バギナの締め付けが強くなるので、勃起したペニスは痛いほどの快感が得られる。しかし、その快感に夢中になっていると、双方の性器を傷つける(目に見えない擦過傷)がしばしば起きるので注意しよう。


A−2、挿入や結合における体位は、当サイトでも解説しているし、他のサイトも参考にすれば事足りるので、一つ一つに体位については省略する。


Bどこでイカセル?女性のイクところエトセトラ
女性がどこでイクのか、男にとって一番知りたいところだが、実は女性自身が必ずしも、自分の快感スポットを知らないこともあるので、簡単に、どこどこですと言い当てるのは難しい。

女性の個人差もかなりあるし、その日のバイオリズムによって快感スポットが変わることもある。また、性の熟練度や出産前、出産後で、快感領域が変わることもあるので、常に男女双方、観察する努力が必要になる。

無論、女体の一定の領域に快感スポットがあるであろうことは、指摘できる。
身体の上部から指摘しておくと、
頭皮、唇、口中、うなじ、肩、指の間、乳房、乳首、下腹部、背中、臀部、恥骨、クリトリス、膣前庭、膣口、膣内、子宮頚、子宮、会陰、(肛門)、膝の上部‥等だ。

これらすべてが快感スポットの人もいれば、その一部がスポットの人もいるので、その都度確認してみるしかない。
饗庭龍彦





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