(8)エッチの始まり(愛撫・脱衣・入浴など)









事前にセックスしようとホテルなどに入った時は、下段の詳細を読んでください。
でもそうじゃない時もあるものです。そういう時はどうすればいいのでしょうか?アパートの一室でキスを初めて交わす。二人のからだに電流が走り、もう止められません、無理矢理セーターを押し上げ、手早くブラジャーを外し乳房を顕わにします。そんな時手順を踏んでいたのでは白け鳥が鳴くというものです。どんどん前進するしかありません。風呂にも入っていない、手も洗っていない。たしかに清潔ではありませんがこの際無視しましょう。クンニはパスして指を駆使しましょう。そして充分彼女が潤ったら、理屈抜きに結びつくというのも致し方のないエッチのはじまりです

前段があまりに長く、イライラしている方も多いでしょうが、セックスをする前に充分な知識を身につけることは、セックスにつきもののアクシデントに冷静に対処出来る能力を身につけることです。(6)までを飛ばして、ここから読むようではあなたはセックス上手と呼ばれることはないでしょうと言いたいところですが、知識なんかなくてもお上手な男女がいるものです。
さて、ついに二人だけになりました。やみくもに抱きつき、押し倒し、服を剥ぎ取るのも悪くありませんが、それは手馴れた二人に許される性行動ですので、とても推奨はできません。どのような状況で二人だけになっているかで、その手順はかなり違ったものになるでしょう。
ここでは、恋人同士が一定の時間を経て、初めてセックスをするシーンを想定することにします。そして、それとは異なった状況については、その都度コメントを挿入するような形式を取ろうと考えています。旨く伝えられるといいのですが、お楽しみに・・・
二人はシティーホテルのダイニングで食事を済ませ、そのままエレベーターで予約したダブルの部屋に向かいます。
(前もってチェックイン、男性は既にキーを持っている方がいいでしょう)その間出来るだけ下品ではない形で、双方の身体が接するようにした方が、ベターです。既にセックスは始まっているのです。また、初めての夜を迎えるのに食欲があまりなさそうでしたら、バーで軽く飲んで部屋に向かうのも方法です。(後でルームサービスで軽い食事をとる手もあります)この夜だけは、デパ地下の惣菜持込は出来れば避けたいものです。
男性はルームキーが差し込めないとか、部屋までの道順を間違うとか、二人の間に澱みをつくるような行為を避けるように注意してください。ふと女性が興ざめしてしまうこともあります。それなりにスマートに部屋まで女性を導いてもらいたいものです。経済的に許すなら、一度そのホテルに泊まっておくのも良い方法方です。*
男女共にアルコールは何時もの半分くらいに控えておく方が無難です。
部屋に入ったら、一層の盛り上がりのために少し濃厚なキスや強く抱きしめる行為があるほうがいいでしょう。まさか女性の方から抱きしめるのも不自然ですから、男性の積極的態度が重要です。女性の側が男性に一層寄り添い、行動を促すのも悪くありません。こうすることで、今夜は眠りをむさぼる為にホテルに泊まるわけではない双方の意志表示が明確になります。
意志の確認が出来た後は、もう少しアルコールを飲む時間を持つのもいいでしょう。
ホテルによっては備付の冷蔵庫がないこともありますので、確認しておいたほうがいいでしょう。ビールやコーヒーなど、その都度ルームサービスしなければならないとか、二人の時間、空間が邪魔されることになります。
場合によっては、部屋に入ってからの連続で、ベッドに倒れこむのもいいでしょう。一見ガツガツしているように見えますが、緊張している二人の間に、微妙な静寂が訪れるよりはベターでしょう。
男性はその時点で、上着とネクタイは取ってしまう方がいいでしょう。それ以上は脱がないほうが、流石にいいと思います。
キスは女性にとって最も好まれる愛撫の代表的行為です。勃起が最高潮になっていても、女性がキスにあきるような仕草がない限り、続けるべきです。キスは唇だけに限るものではありません。唇、額、鼻、目蓋、耳、うなじ、首、指などその時女性が着ている衣服から露出している、全ての肌がキスの対象です。この時点では、女性の肌に唾液を感じるような愛撫の仕方はしない方がいいでしょう。まだ、他人の唾液が着くことに躊躇する可能性が残っています。勿論、唇でのフレンチキスは別です。
また、上体を重ねる場合は、必ず腕で女性に体重がすべてかからないように注意すべきです。腕力に比べて体重の多い男性は特に注意してください。一般に片方の腕で体重を支えられますので、あまった一方の手を縦横に活躍させましょう。
髪の中、頭皮、首筋、指と指のつけ根、背中、お尻、太ももなどを女性の恥じらい度を観察しながら実行しましょう。無理に、下着の上から乳房を揉むとか、スカートの中に腕を入れ、性器部分をまさぐるのは、女性の反応に合わせて行う方が無難です。
その女性の心理状態や体質にもよりますが、この時点で愛液で性器が充分に濡れている可能性は大です。しかし、まだまだその気になるのは早過ぎます。もう暫くお待ちください。キスによる愛撫が功を奏す場合、女性は軽いオーガズムを感じることもあります。身体から力が抜け、目が虚ろになるのが主な特長です。
ここまでは、衣服を着ている状態ですので、脱衣という作業があります。服を脱がせて行く作業は男性の腕の見せ所です。女性がキスに夢中になっている内に、下着姿にさせてしまう上級者もいます。しかし、季節にもよりますが、着ている衣服は多種多様です。マニュアルとしても想定するだけで、紙面がなくなりそうですので、止めます。
自分の手で脱がせる自身があるときはチャレンジしてみましょう。スカート・ブラウスと上着系のファッションなら、初心者でも脱がせられるでしょうから、チャレンジしてみてください。ブラウスのボタンを外す、スカートのジッパーを下げる、それほど難しくはないでしょう。ただし、ブラウスのボタンが前部外れたからといって、一気にブラウスを脱がせブラジャー姿にさせてしまうかどうかは、注意が必要です。ボタンを外すだけにした方が、この時点では無難かもしれません。スカートも同様で、足から引き抜くよりも、ウエストを緩める範囲にしておく方が、エロチックであり、女性の側にも抵抗が少ないでしょう。パンツの場合もチャックを下げるまでの方がいいでしょう。
女性としてはそのような夜には
補正系のブラジャーは控えた方が利巧かもしれません。妙にブヨブヨの塊に男性が慌てる可能性があります。ガードル系もあまりにも強固なものは避けた方がいいでしょう。裸の勝負です、余計なことに神経を使う嵌めにならないよう注意しましょう。
まあこの辺で、「シャワー浴びようか」と囁くのが一番です。出来ればこのような状況で
バスタブで「いい湯だな」状態になるのは考えものです。特に女性にありがちですが、洗髪などしないよう注意してください。その日の朝か、前の晩に済ませておくべきです。洗髪の後、ドライヤーで乾かすなどしていると、男性の待つ忍耐の限度を越える可能性があり、不機嫌になるとか、寝入ってしまうリスクさえありますので、注意してください。
シャワーは初めに女性が入るのがベターです。バスから出た後でも、女性は何かと準備があります。その間に男性が入る方が手順がいいでしょう。一緒に入るのはホテルの場合ほとんど無理ですし、初めての場合避けた方がいいでしょう。
バスルームに入る前に、
女性が自分で脱衣しようとする姿を、まじまじと見るような真似は慎みましょう。景色のいい高層ホテルなら、窓の外を見る振りをするとか、出来るだけ騒がしくないテレビを見るとか、ホテルのガイドブックでも見るとか、兎に角女性に目を向けない方が紳士的です。エチケットがあるように見えるものです。
女性がバスルームに消えたら、自分も服を脱ぎ、備付の浴衣又はバスローブに着替えておく。
コンドームを使う場合はベッドの上から取りやすい場所に、あらかじめ用意しておく。サイドテーブルの引き出しに入れておくのがいいでしょう。
ヒゲの濃い男性は、出来れば電気ヒゲソリで剃っておくのもエチケット、女性がおヒゲが好みなら別です。
バスルームの女性側は出来るだけ手早く、シャワーを浴びるように心がけましょう。出来れば前日、又はその日の朝に入念に身体を洗っておくのがポイントです。
特に前もって手入れをしておきたいのは、
髪の毛、足指のつめ、臍の汚れ、鼻毛、耳の穴、背中です。男性の唇がどこに行くか分かりません。足の指に愛撫をすることもあるものです。それから肝心な部分ですが、当日洗うのは当たり前ですが、事前に性器全体を清潔にしておく必要があります。この部分の清潔は、一度にすべてを綺麗にしようとすると、部分的に炎症を起す危険がありますので、日頃からケアーする必要があります。大陰唇と小陰唇の間、クリトリスと包皮の間、肛門を特に注意しましょう。しかし、ここの部分は刺激に弱い部分でもありますから、刺激の少ない中性石鹸(赤ちゃん用ソープ)で優しく、日頃から洗うようにしておきましょう。前日になって、手でゴシゴシは禁物です。腫れあがったりして、当日使いものにならない悲劇まで生まれます。陰毛は洗うだけでいいでしょう。最近のマニュアルには毛の濃い女性に対し、膣周辺の脱毛を薦める記述もみられますが、自然にまかせた方がベターです。膣内の洗浄は特にする必要はないでしょう。気になるようでしたら、ホテルのビデを利用するのもいいでしょうが、あまり旨く使えないと思います。
男性の方ですが事前にしておくことで最も重要な手入れは「爪」です。
1ミリ以上伸びている爪は不可です。また、爪切りで切りっ放しの爪も不可です。爪ヤスリでギザギザが絶対ないように滑らかにしておきましょう。もし仮に、指を縦横無尽に使いたい気持があるようでしたら、深爪するくらいの手入れが必要です。勿論、手洗いは直前に丁寧に実行しましょう。
髪、臍、鼻毛、耳は女性と同様です。性器の部分は
亀頭部と包皮の境目を丁寧に洗いましょう。陰嚢も臭いの元です、石鹸をつけてよく洗っておく方がいいでしょう。包茎の男性は、常日頃から包皮を剥いて、洗う習性を身につけてください。セックスしない場合でも、包茎は清潔が一番ですし、刺激にも多少強くなれます。
歯磨きは当然二人とも行うのは当たり前です。口臭ケアー商品はあれば使ってもいいでしょうが、特にそこまでしなくてもいいでしょう。
女性にとって重大な疑問は、化粧をどうするかという問題です。メークで顔を作り上げていた女性にとって、この決断は重大です。場合によると別人になってしまうこともあるので、難しい選択です。中には性器を見られるよりも恥ずかしく感じる女性もいますので、そのような心境の時は、メークを落とさないのも選択肢のひとつでしょう。しかし、将来的に結婚までを考えているような交際でしたら、
思い切って素顔を見せる方が現実的です。あまりにも違う素顔を目の当たりにして、男性は一瞬驚くでしょうが、それ以上のことはないことが多いものです。「そんな顔の君とはつき合えない」などと言う男性はいません。杞憂の場合がほとんどです、出来れば素顔を見せつけましょう。勿論、そもそも化粧が薄い女性は、化粧を落としてスッキリするべきです。化粧水とリップクリーム程度がベターです。それから、眉毛を抜いている女性は、書いたほうがいいでしょう。
下着は女性の場合、それまで穿いていた下着を新しい物に着替えたほうがいいでしょう。翌朝も新しい物に穿きかえる可能性があるので、最低2枚の下着は持っていくようにしてください。男性は1枚でいいでしょう。初めての夜に、女性に下着を脱がせて貰う可能性はありません、アメリカのポルノではないのです。最近のアダルトビデオではそんなシーンの真似をしているようですが、あれはウソです。
バスローブまたは浴衣でバスルームから出るわけですが、中は下着だけ着用、ブラジャーは外しておいた方がいいでしょう。まあ、着けておいても特に問題はありませんが、バスローブの中にブラジャーはセクシーでもないし、美的にも問題です。男性も下着は着けておくべきで、フリチン状態は不様です。
いざベットインの前に、まだチェックしなければいけないものがあります。装身具は原則すべて外しておきましょう。石の付いていない指輪は問題ありませんが、大きな指輪や石が立っているデザインのものは、セックスのシーンでは邪魔なことが意外に多いので外しましょう。1千万もするような指輪をして行くのは非常識です。同じような理由で、ネックレス、イヤリング、ブレスレッド、時計も外しておきましょう。男性も同様です。
問題になるのは眼鏡ですが、外すのがベターです。キスの時点でもう邪魔です。良く見えないと嘆いてもどうにもなりませんね。近眼を恨んでください。セックスシーンでは、口も鼻も顔も参加者です、そこに異物の介在は興ざめというものです。コンタクトは一応可能でしょうが、激しいシーンでは不測の事態も考えられます、やはり外した方が無難でしょう。
そろそろベットインですが、もうひとつ、注意がありました。清潔で張りつめた真白なシーツ、いいですね。しかし、女性が処女の場合出血の心配がありますよね。その時は、白いシーツに血が流れる可能性があるわけです。処女とは関係ありませんが、二人の盛り上がり如何では、相当シーツが汚れる可能性もあるわけです。最終的に汚れたシーツの上にバスタオルを敷いて寝るか、それとも汚れる前にバスタオルを敷いておいて、安心してセックスするかを考えましょう。
ホテルにベッドメークを依頼することも出来ますが、普通そんな勇気はありません、筆者なら
初めからバスタオルを敷いておきます。そして、手近なところにタオルも二つは用意しておきます。男性と女性はタオルを共用するのは避妊の関係上避けるべきです。
さあ、それではベットインしましょう。大変お待たせしました、ここから先のことは後の目次で勉強しましょう。
ここに例示した恋人同士のセックスシーン・ホテルの部屋においては、たった一つのカップルの姿です。現実にはどのような経過を辿るかは、その時の成り行きもあるでしょう。性への嗜好性によっても違いが出ると思います。この例示は極めて平凡(普通)のスタイルの代表例だと思ってください。
臭いの強さが好きな男性もいます。困難な服を脱がせるのが楽しみの男性もいます。どんなことをしても一緒にバスに入りたがる人もいます。酔わないと恥ずかしくて部屋に入れない女性もいます。突然セックスを拒否する女性もいるものです。
しかし、それが現時点の恋人だということです、それも受入れる必要があるでしょう。その最終判断は彼・彼女のパートナーであるアナタにゆだねられています。
それでは、幸運を祈ります
by 饗庭龍彦


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