[(2007.01〜06)

性科学・生殖・セックス・性犯罪ニュース&トピックス



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*ヒトクローン胚製作、異常受精卵からも 06.30

文部科学省の人クローン胚(はい)研究利用作業部会は26日、これまで未受精卵の利用を前提に検討してきた研究目的のヒトクローン胚作製を、一部の受精卵を使う場合にも認める方針で合意した。新たに認めるのは、異常のため生殖医療に使われず廃棄される受精卵の利用で、今後、実施のための条件を詳しく詰める。国内では受精卵の扱いを巡り、ヒト胚性幹(ES)細胞の作製をめぐる指針づくりの過程で「生命の萌芽(ほうが)」としつつ、研究目的に限って壊すことを認めている。ただ、これまでのクローン胚は未受精卵から作る技術しかなかったため、国の総合科学技術会議でもヒトクローン胚の作製・利用について、未受精卵の利用を前提に容認する報告書をとりまとめていた。今回の方針変更は、米ハーバード大チームがマウスの異常な受精卵を使って、クローン胚作製に成功したのをうけたもの。将来的にはヒトでも可能とみられ、利用できる卵の対象を広げることでクローン胚作製の機会を増やす狙いがある。作業部会では当初、あくまでも受精卵を「生命の萌芽」として改めて慎重な扱いを求める意見と、ヒトES細胞をめぐる指針づくりで議論は終わっているとする意見が出た。最終的には、受精卵の異常を理由に廃棄・利用に同意された胚について、クローン胚作製に使うことを認める方向で進めることにした。一方、この日の部会では、分化が進んでクローン胚作製に使えないと通常みられる正常な受精卵でも、クローン胚づくりが可能なことを示唆する同じハーバード大チームの研究が紹介された。これについては「廃棄する必然性のない正常な受精卵を使ったクローン技術にもつながる可能性がある」として、あらためて慎重な審議が必要とする意見が複数の委員から出された(朝日新聞)

*習慣性流産夫婦、受精卵診断で妊娠

北九州市のセントマザー産婦人科医院で、体外受精させた受精卵のうち異常のないものだけを母親に戻す「受精卵診断」を受けた習慣流産の夫婦が妊娠し、胎児の染色体に異常がないことが確認された。日本産科婦人科学会(日産婦)の手続きに従った習慣流産の受精卵診断で、出産の可能性が高くなった初のケースという。
8月の日本受精着床学会で発表される予定だ。田中温院長によると、受精卵診断を受けたのは東京都内に住む30代前半の夫婦。いずれかの染色体の一部が別の場所に入れ替わるなどし、遺伝情報に異常が生じる「転座」のため、これまで2回流産を経験している。日産婦は昨年4月の総会で、流産を2回繰り返し、転座が原因であることが確実な夫婦について、医療機関からの実施申請を個別審査したうえで、受精卵診断を認めることを正式決定した。この夫婦の申請は昨年12月、日産婦の倫理委員会で承認された。遺伝子に異常のない受精卵を戻した1回目で妊娠。妊娠しても胎児に染色体異常があれば、流産の可能性は高いとされるため、妊娠12週に入った5月、胎児の染色体を調べる出生前診断を実施したが、異常はなかった。順調に育っており、年内に出産予定という。習慣流産の受精卵診断をめぐっては、これまで五つの医療機関から18例が日産婦から承認されている。朝日新聞が、セントマザー産婦人科医院以外の4施設に聞いたところ、ここまで進んでいる例はなかった。習慣流産は厳密には3回以上流産を繰り返すケースを指し、頻度はすべての妊娠の0.5〜3%、うち転座によるものは3〜5%とされる。ただ、受精卵診断をしなくても自然に妊娠、出産する例はあり、「成功率は自然妊娠と大きく変わらない」との指摘もある。田中院長は「習慣流産に苦しむ人は少なくない。今後、治療の選択肢に、受精卵診断が信頼をもった形で定着していくうえで、今回の夫婦の成功例は大きな意義がある」と話した(朝日新聞)

*冷凍保存体液で強姦容疑者特定、逮捕

神奈川県横浜、海老名両市で00年に起きた女性への暴行事件で、県警が、事件当時に採取して冷凍保存していた体液を使ってDNA鑑定で容疑者を特定し、逮捕していたことがわかった。警察庁は03年に個人識別力の高い新しい鑑定法を導入したが、導入前に採取した遺留物で容疑者を特定したのは異例という。横浜市内で00年11月、女性(当時29)の車に押し入り、暴行して約4万円を奪ったとして、県警は今月14日、同県大和市福田、職業不詳五十嵐忠一容疑者(40)と、同県座間市ひばりが丘3丁目、職業不詳藤沢修一容疑者(41)を強盗強姦(ごうかん)容疑で逮捕した。県警によると、事件当時、捜査線上に浮かんだ五十嵐容疑者を今年4月に別の事件で逮捕。00年9月に海老名市で起きた女性(当時21)への強姦事件で、採取し冷凍保存していた体液で五十嵐容疑者を特定した。その上で横浜市の事件で保存していた体液のDNA鑑定で藤沢容疑者が特定されたという。血痕や毛髪、体液などから個人を特定するDNA鑑定を巡っては、警察庁が03年度に新しい分析機器を導入し、個人識別力が大幅に向上したとされる(朝日新聞)

*民主党参院選、レズビアン候補公認

7月の参院選に、自らレズビアン(女性同性愛者)であることを公表した元大阪府議の尾辻かな子氏(32)が、民主党公認で比例区に立候補する。「政治の場に声を届けるチャンス」と同性愛者らの間で支援の動きが広がり、「日本社会の変化」とみる海外のメディアも関心を寄せている。「違う存在を排除する国になるのか、違いを認めて多様性があり活力ある国になるのか。それが問われる選挙になる。だれもが否定されない社会をつくりたい」尾辻氏は20日、日本外国特派員協会(東京都千代田区)で、国内外の記者ら約40人を前に会見し、立候補の理由を語った。国内の同性愛者は100万人超とみられるが、これまで自ら同性愛者であることを公表して主要政党の候補になった例はない。20〜30代のゲイ向け月刊誌「バディ」(8万部)6月号には、「同性愛者の政治参加」をテーマにした座談会など、参院選の特集記事が8ページ掲載された。同誌の営業部長(30)は「国政に同性愛者を送り出せば時代が変わる。若いゲイの子が政治に関心を持つきっかけになれば」と話す。 ロイターやAFP通信など海外メディアも尾辻氏の動きに反応。AFPは「欧米に比べ遅れている性の多様性に対する認識/偏見への改革を使命に」などの見出しで報道した。ただ、民主党内にも当初、「保守票が逃げるのでは」といった慎重論があった。今も「なぜ公認したのか」と問い合わせの電話がかかるという。支援する側にも難しさがつきまとう。尾辻氏を招いて9日に新宿区で開かれた同性愛者の集会に参加した女性(29)は「応援することが、周囲へのカミングアウト(公表)と同じ意味も持つ悩みがある」。親友を除くと、同性愛者だとは知らせていないからだ(朝日新聞)

*英国・お金もSEXもあきらめるが携帯は 英国の若者たちは、セックスの無い生活よりも携帯電話が無い生活の方が耐えられないと考えていることが調査により明らかになった。カーフォン・ウェアハウス社、ロンドン・スクールオブエコノミクス社の調査によると、3人に1人の英国人が100万ポンド、もしくはそれ以上のお金を出されても携帯電話は手放さないと答えた。また、女性にその傾向が強くみられたという。さらに16〜24歳の若者のほとんどが、「携帯電話を一カ月間取り上げられるくらいなら、お酒、チョコレート、セックス、紅茶、そしてコーヒーを一カ月間あきらめる」と回答した。対照的に45歳以上の人々の40%が、携帯電話よりも大好きなホットドリンクの方が大切と答えた。インターネット上のアンケートによるもので、16〜64歳まで1256人が回答した(ロイター)
*光市母子殺人、一転殺意を否認 山口県光市で99年に母子を殺害したとして、殺人や強姦(ごうかん)致死罪などに問われた当時18歳の元少年(26)の差し戻し審の集中審理2日目が27日、広島高裁(楢崎康英裁判長)であった。弁護側の被告人質問で元少年は、赤ちゃんの首を絞めた認識について「ありません」と述べ殺意を否認した。1、2審判決によると、元少年は99年4月14日、光市の会社員、本村洋さん(31)方で妻弥生さん(当時23歳)を強姦目的で襲い、抵抗されたため首を絞めて殺害。泣き続けていた長女夕夏ちゃん(同11カ月)を床にたたきつけ絞殺した。弁護側は差し戻し審初公判で「夕夏ちゃんについては、泣きやまないので首にひもをまいて、蝶々(ちょうちょ)結びにしたら死んでしまった」などと主張。この日の被告人質問で元少年は「事件当初は赤ちゃんの首にひもを巻いたこと、蝶々結びにしたことすら分からない状態だった。取り調べの際、ひもを提示されて、蝶々結びにしたことなどを知らされた」などと述べた。また、「夕夏ちゃんを押し入れの天袋に入れた」と話し、理由について「押し入れはドラえもんの何でも願いをかなえてくれる四次元ポケットで、ドラえもんが何とかしてくれると思った」と説明。更に、死亡した弥生さんを姦淫(かんいん)したことについて「生き返ってほしいという思いだった。(以前に読んだ本を通じて)精子を女性の中に入れて復活の儀式ができるという考えがあった」と述べると、遺族はハンカチを目に当て、すすり泣いた。続いて検察側が、事件当時の状況や行為について質問。確認を求められる度に元少年は「最高裁に上申書を提出してから1年間、記憶を精査し探った。この法廷でお答えしたことがすべてです」と何度も繰り返した。27日午後と28日には心理鑑定をした学者の証人尋問がある(毎日新聞)
*JR列車内強姦犯、同じ女性二度にわたり強姦 JR西日本の特急「サンダーバード」内で乗客の20歳代の女性に暴行したとして、強姦罪などに問われた滋賀県湖南市石部南の解体業、植園貴光被告(36)の公判が29日、大津地裁(長井秀典裁判長)であり、植園被告は起訴事実を大筋で認めた。検察側は、植園被告が暴力団関係者を装い、おびえる女性に対し車内で2度にわたって暴行に及んだ卑劣な犯行の実態を明らかにした。検察側の冒頭陳述によると、植園被告は昨年8月3日、乗用車の運転免許取得合宿からの帰りに、金沢駅から大阪行きのサンダーバード50号に乗車。乗客がまばらな自由席6号車内で、前から3列目の女性の隣に座った。福井駅を出た午後9時20分ごろから、服役を終えたばかりの暴力団関係者を装って「大声出すな。殺すぞ」と脅しながら女性の体を触り、通路を通りかかった他の乗客には「何見とるんじゃ」と怒鳴りつけた。その後、女性を車内のトイレに連れていき暴行。いったん京都駅で降りようとしたが、間に合わずドアが閉まったため、再び同じ女性を車内の洗面所で暴行した。この日の公判では被告人質問も行われ、植園被告は「仕事がうまくいかず酒に逃げ、同じ犯行を繰り返してしまった。世間の人には迷惑をかけた」と述べた。弁護側は「植園被告が、16歳のときのバイク事故で負った脳挫傷(のうざしょう)が原因で欲望を抑えられなくなり、犯行につながった可能性がある」と情状鑑定を請求し、採用された。植園被告は、走行中のJR湖西線の電車内やJR雄琴駅(大津市)構内のトイレで別々の女性に暴行した罪にも問われ、今年4月の初公判で起訴事実を認めている(毎日新聞)
*コンビニ店員が客を盗撮

京都市中京区御池通室町西入のコンビニエンスストアで25日午後11時20分ごろ、現金自動出入機(ATM)で金を引き出そうとしていた同市内の女性(30)の背後で、勤務中のアルバイト店員の男がしゃがみ込んで携帯電話で女性のスカート内を撮影した。気づいた女性が「何してんの。警察を呼んで」と叫んだため、男は自分で近くの交番に通報。駆けつけた五条署員に府迷惑行為防止条例違反(ひわい行為の禁止)の疑いで現行犯逮捕された。逮捕された店員は同市内の私立大学生(21)。同署の調べでは、動画機能を使って10秒ほど撮影していたところ、携帯電話が女性の足に触れて気づかれたという。店内にはこの店員と女性の2人しかいなかった。「興味があった」と容疑を認めているという(朝日新聞)

*豊胸モニター募集、実は乳もみ

胸を大きくすると称して女性にわいせつな行為をしたとして、京都府警右京署は27日、兵庫県西宮市高木東町、自称モデル育成業吉田淳一容疑者(46)を準強制わいせつ容疑で逮捕した。体を触ったことは認めているが、「バストアップのためだった」と話しているという。調べでは、吉田容疑者は自分で開いたインターネットサイトで「バストアップ・ダイエット」の無料体験の希望者を募集。応募した京都市内の主婦(20)宅を昨年9〜10月に3回訪ね、「女性ホルモンが出て胸が大きくなる」と服を脱がせて胸や下腹部を触った疑い。主婦が府警に相談して発覚したという。吉田容疑者のパソコン内に複数の女性の裸の写真があり、同署はほかに同様の行為をしていた可能性もあるとみている(朝日新聞)

*自転車で衝突、介抱よそおい猥褻

大阪府警布施署は26日、交通事故を装いわいせつ行為をしたとして強制わいせつ致傷容疑で、大阪府東大阪市の引っ越し作業員の男(34)を逮捕した。調べでは、男は3月10日午後9時ごろ、東大阪市荒川の横断歩道を歩いていた同市の女性会社員(28)にわざと自転車で衝突、転倒させて頭などに軽いけがをさせ、介抱すると言って体を触った疑い。容疑を否認している。同署によると、男は昨年8月から今年5月までに、東大阪市で同様の事故をほかに7件起こしていた。「体を触られた」と訴える女性がおり、余罪を捜査する(ZAKZAK)

*祈祷よそおい準強姦 県警捜査1課と都城署は28日、祈とう行為を信じて無抵抗状態の女性に性的暴行を加えたとして、都城市早鈴町の自称古物商、森加喜夫容疑者(63)を準強姦(ごうかん)容疑で再逮捕した。調べでは、昨年3月7日午前10時ごろ、自宅で都城市内の女性会社員(当時27)に暴行した疑い。以前から相談に訪れていた女性に「がんに侵されている」などと祈とう行為をし、信じ込ませていた。別の女性に同じ手口で性的暴行した疑いで今月7日に逮捕されていた。余罪を追及する(毎日新聞)
*女性興奮剤?「姫アグラ」薬事法で摘発

医薬品として承認されていない女性向け性的興奮剤「姫アグラ」の効能を宣伝していたとして、警視庁生活環境課などは25日、薬事法違反容疑で、東京都渋谷区本町、会社員(24)ら2人を逮捕した。容疑を認めている。同容疑者らは昨年10月から今年4月の間、主に男性客323人に約2500本を販売。262万円の売り上げを得ていた。調べによると、同容疑者らは2月から3月の間、インターネットのホームページで、姫アグラの広告を掲載。未承認医薬品なのに、「30分から1時間ほどで作用が表れ始める」と称し、効果・効能を宣伝した疑い。同容疑者らは「京都から仕入れた原料を水で薄め、食紅で着色して作った」と供述。10本セットを1万円で販売するなどしていた。同課は原料の成分分析を急いでいるが、「使ったが、全く効果はなかった」とする客も多いという(ZAKZAK)

*64歳講師、14歳と淫行 神奈川県警秦野署は28日、茨城県取手市井野、東京都立工業高等専門学校非常勤講師、鈴木英夫容疑者(64)を児童買春・児童ポルノ禁止法違反(児童買春)の疑いで逮捕した。調べによると、鈴木容疑者は3月18日、東京都新宿区内のホテルで、携帯電話の出会い系サイトで知り合った神奈川県秦野市の当時中学2年生だった女子生徒(14)に現金10万円を渡し、みだらな行為をした疑い。鈴木容疑者は容疑を認めている(読売新聞)
*薬剤師、医師装い診察室で服脱がす

医師の診察を装い女性にわいせつな行為をしたとして、埼玉県警は29日、同県鴻巣市赤見台3丁目、「こうのす共生病院」職員の薬剤師嶋村正典容疑者(47)を準強制わいせつの疑いで逮捕した。容疑を否認しているという。鴻巣署の調べでは、嶋村容疑者は26日午後1時45分ごろ、同病院の診察室で、診察に訪れた同市の無職女性(34)に、医師の診察と信じ込ませ、服を脱がせて胸を触るなどのわいせつな行為をした疑い(朝日新聞)

*子宮移植の受精卵は2個以内 06.23 日本産科婦人科学会(吉村泰典理事長)は16日の常任理事会で、体外受精後に子宮に移植する受精卵の数を、2個以下に制限する方針を決めた。流産や早産につながる多胎妊娠を防ぐためで、年内に最終決定し、会告(学会規則)を改定する。同学会は96年に定めた会告で、子宮に戻す受精卵を「原則3個以内」としている。だが、最近の研究では、2個まで減らしても3〜6個の場合と妊娠率に大きな差はないという。母親となる患者の年齢が若い場合は1個とすることも検討する。不妊治療の専門医で作る日本生殖医学会は今年3月、患者の年齢によって、子宮に移植する受精卵を最小1個まで制限する指針を決めている(毎日新聞)
*4月離婚急増、年金分割影響か?

今年4月の離婚件数は2万3355件と昨年同月に比べ6.1%、1349件増えていたことが、厚生労働省が発表した人口動態統計の速報で分かった。前年同月と比べて離婚件数が増えたのは昨年3月以来1年1カ月ぶり。厚労省は「4月から始まった離婚時の年金分割制度が影響しているのでは」とみている。分割制度では、離婚時に夫婦で話し合うか裁判所の判断により、結婚していた期間の厚生年金の受給権を、最大で両者の取り分が同じになるまで分けることができる。06年の離婚件数は25万7484件で4年連続前年を下回った。結婚期間5〜10年の夫婦の離婚はむしろ増えているのに、20年以上の夫婦の離婚は6.5%も減っていたため、「中高年の妻が、年金分割の制度が始まるまで離婚を切り出すのを控えているのでは」との見方が出ていた。社会保険庁によると、4月中の年金分割の請求件数は計293件。相談件数は3月の7188件から4月は1万1957件に急増している(朝日新聞)

*代理出産容認54%、利用願望は10%

生殖補助医療について厚生労働省が実施した国民の意識調査で、子どもをほかの女性に産んでもらう代理出産を「社会的に認めてよい」とした人が54%にのぼったことが21日わかった。「認められない」は16%にとどまった。代理出産の是非などを巡っては、厚労省などの依頼で日本学術会議が年内にも結論を出す予定で議論を進めており、今回の調査結果は影響を与えそうだ。調査は3月、一般国民(20〜69歳の男女)5000人と小児科や産婦人科の医師らを対象に行った。一般国民への調査では、約3400人から回答を得た。その約半数が代理出産を容認した一方で、「第三者の卵子を用いた体外受精」や「第三者の精子による人工授精」を認める回答は4割弱で、代理出産が最も強く支持されていた。ただ、自分が子どもに恵まれない場合の代理出産については「利用したい」が10%、「配偶者が賛成したら利用したい」が41%。これに対し「配偶者が望んでも利用しない」も48%おり、より慎重な傾向がうかがえた。代理出産をしてもらう女性は誰がいいか(複数回答)は「姉妹」が38%で最も多く、「分からない」が34%。「仲介業者から紹介される女性」28%、「母親」16%だった(朝日新聞)

*強姦未遂事件、逆転無罪

知人女性に乱暴しようとしたとして強姦(ごうかん)未遂罪に問われた堺市内の30代の男性に対し、大阪高裁(古川博裁判長)は19日、「女性の供述には変遷や意図的な虚偽がある」として、懲役2年6月とした1審・大阪地裁判決(昨年12月)を破棄し、逆転無罪を言い渡した。判決などによると、男性は昨年3月、自宅を訪ねた女性を無理やり押し倒したなどとして起訴された。男性は「同意の上での行為」として無罪を主張したが、1審は女性の供述の信用性を認めて有罪とした。古川裁判長は、衣類を脱いだ状況や男性宅を出た状況などの女性の供述について「不合理な変遷がある」と指摘。「同意の上であったことを知られたくない事情があったと思われる」と述べた(毎日新聞)

*J1ジュビロの菊池選手、淫行で逮捕

静岡県警浜松中央署は13日、サッカーJ1ジュビロ磐田の選手、菊地直哉容疑者(22)=同県磐田市中泉=を県青少年環境整備条例違反(淫行(いんこう))の疑いで逮捕した。調べでは、菊地容疑者は5月下旬ごろ、同県浜松市中区の路上にとめた乗用車内で、高校1年の女子生徒(15)に対し、18歳未満と知りながらみだらな行為をした疑い。自転車で通りかかった生徒に声をかけ、運転していた車に乗せたらしい。別れ際に、一方的に約1万円を渡したという。自転車のかごに菊地容疑者の財布が残され、中の免許証で発覚。生徒がその日のうちに友人と同署に来て、被害届を出した。生徒はサッカー選手とは知らなかった。菊地容疑者は「可愛いから声をかけた。ばれたら選手生命が終わるとドキドキしていた」と容疑を認めているという。菊地容疑者は静岡市出身の守備的MFで、地元の清水商高を卒業後、03年にジュビロに入団。05年は新潟でもプレーした。今季はリーグ戦13試合に出場し1得点。J1通算94試合出場、6得点。04年のアテネ五輪にも日本代表として出場した。ジュビロ運営会社のヤマハフットボールクラブは「事実関係を確認している。そういう選手ではないと思っていたので驚いている」と話している(毎日新聞)

*中学教諭、教え子にフェラ強要か? 教え子の女子中学生にわいせつ行為をさせたとして、城東署が江東区の区立中学教諭、金谷喜光容疑者(30)=葛飾区白鳥1=を児童福祉法違反(淫行(いんこう))容疑で逮捕していたことが分かった。「わいせつ行為はさせていない」と否認している。調べでは、金谷容疑者は昨年8月13日午後7時ごろ、江戸川区臨海町の公園駐車場に止めた自家用車内で、勤務する中学の3年の女子生徒(当時15歳)にわいせつ行為をさせた疑い。金谷容疑者は体育の教諭で生徒のクラスを担当していた(毎日新聞)
*空手有段者、強盗強姦で逮捕

女性を車に連れ込んで乱暴し、金などを奪ったとして、大阪府警泉南署と泉佐野署は22日、同府岬町深日、サッシ加工業小木剣太容疑者(28)を逮捕監禁と強盗強姦(ごうかん)未遂の疑いで逮捕した。同府泉佐野市では3月以降、同様の事件がほかに少なくとも2件起きており、両署は関連を調べる。調べでは、小木容疑者は5月上旬の午後11時ごろ、泉佐野市の路上を通行中の大阪府南部の30歳代の女性に対し、いきなり目隠しをして車に連れ込んだ。その後、女性に乱暴して現金などの入ったハンドバッグを奪った上、岬町の山中に置き去りにした疑い。小木容疑者は空手の有段者で、地元の道場で責任者を務めているという(朝日新聞)

*大阪教育大教授、教え子に強制わいせつ

大学研究室で大学院の女子学生(24)の体を触ったなどとして、大阪府警柏原署は20日、奈良県広陵町馬見北6、大阪教育大教育学部教授、星憲司容疑者(49)を強制わいせつ容疑で逮捕したと発表した。星容疑者は「学生は拒否しておらず、合意の上」と否認、学生は「単位をもらえなくなると思い、抵抗できなかった」と話しているという。調べでは、星容疑者は昨年11月13日午後10時半ごろ、大学研究室で約10分間、キスしたり、胸や下腹部を触ったりした疑い(毎日新聞)

*信州大准教授、教え子と性的関係 信州大教育学部(長野市)は21日、同学部の30代の男性准教授が、同大の女子大学院生と性的関係を持ったなどとして、20日付で諭旨解雇処分にしたと発表した。同大によると、大学院生が4月、大学に「セクハラを受けた」と訴え、発覚した。准教授は今年1〜2月、学外で大学院生と性的関係を持ったといい、大学側に事実関係を認め、辞職を申し出ていた。大学院生は5月から休学しているという(読売新聞)
*デリヘル振り込め詐欺急増

「あなたがデリヘルで遊んだ女の子が未成年だった」。こんな電話がいきなりかかってくる新手の振り込め詐欺の被害が増殖中だ。犯人は闇でデリヘル利用者の個人情報を入手しているとみられ、被害者は心当たりがあるだけ引っかかりやすい。デリヘルで遊んだことのある男性は少なくないはず。万が一の事態に備え、その手口は要チェックといえそうだ。神奈川県警捜査2課によると、今月に入って同県内で2件のデリヘル示談金名目の詐欺事件が発生した。2件の手口は類似しており、いずれもデリヘルの利用経験がある男性が被害者という。横浜市在住の会社員(34)は、探偵を名乗る男性から携帯電話に「あなたは以前、○○(地名)のデリヘルを利用しましたね。その時の女の子が未成年で、親が警察沙汰にするといっている。もし示談で済ませたいなら指定した口座に現金を振り込むように」などとかかってきた。男性は最近、栃木県から横浜市に転居したが、栃木でデリヘルを利用したことがあるため、数回に分けて計110万円を支払った。小田原市内に住む会社員(26)の場合、リサーチ会社の社員を名乗る男性から同様の電話があり、計50万円を支払った。この会社員の場合、静岡県の沼津市でホテルにデリヘル嬢を呼んだことがあった。この2件で使われた銀行口座は別々のもので、実際に遊んだ場所も違うため、同一犯による犯行かどうかは、今のところ不明だ。捜査2課では両事件とも、デリヘル利用者の個人情報が流出して起こった可能性が高いとみて捜査している。小田原市の被害者は未成年という認識はなく、「どうみても相手は20代以上と思っていた。それでも突然の電話に驚いてしまい、最初に慌てて小額を振り込んでしまった。相手の要求が度重なるなかで話がおかしいとも思い、警察に駆け込んできた」(捜査関係者)という。捜査関係者は「詐欺犯に簡単にお金を支払ってしまうと、相手はいいカモだと思い、何度も金を絞りとろうとするのが常套(じょうとう)手段」と指摘する。捜査2課によると、同県内では2005年から、同様の手口の詐欺被害が計5件起きているという。被害者が実際に遊んだ場所が神奈川県内に限られておらず、潜在的な被害者は関東一円もしくは日本全国にいる可能性もありそうだ(ZAKZAK)

*受精卵使い、クローンES細胞作製 06.13 クローン技術の応用で、様々な臓器・組織に成長する能力を秘めた胚(はい)性幹細胞(ES細胞)を、受精卵を使って作ることに、米ハーバード大チームが動物実験で成功し、7日付の英科学誌ネイチャーに発表した。クローンES細胞の作製には、体細胞核を移植する卵子が不可欠だが、入手が難しかった。今回の手法が人でも可能になれば、不妊治療用に作って残った受精卵を卵子の代わりに活用でき、ES細胞研究に弾みがつくと期待される。研究グループは、マウスの受精卵の染色体を、細胞分裂の初期の段階で除去して、別のマウスの皮膚細胞の染色体を入れたところ、そのまま分裂を続け、ES細胞になった。クローンES細胞は、患者と同じ遺伝子を持ち、拒絶反応が起きない臓器・組織を作り出せると期待されている。
◆「人工多能性幹細胞」第2世代開発…京大チーム◆
一方、京都大再生医科学研究所の山中伸弥教授らのチームは、ES細胞と同様に、様々な臓器や組織の細胞に育つ能力のある「人工多能性幹細胞」(iPS細胞)で、昨年の報告よりもさらに能力を高めた第2世代の開発にマウスの実験で成功し、6日付のネイチャー誌電子版で発表した。iPS細胞は遺伝子操作により体細胞から作製できるため、人に応用できれば受精卵を材料にするES細胞で指摘される倫理面の問題を回避できる。昨年作製した第1世代の細胞は、ES細胞よりも変化の能力が劣るなど、有用性に課題があった。山中教授らは、iPS細胞を作製する際、第1世代よりも有用な細胞を選別する方法を確立。この方法で作った第2世代iPS細胞を調べたところ、遺伝子の構成や性質が、第1世代よりもES細胞に近く、変化の能力も高いことを確認した(読売新聞)
*日本人のSEX回数、再び最下位

世界の性意識・性行動調査「デュレックス・グローバルセックス・サーベイ」の結果が届きました。世界26カ国の26,000人以上が参加したこの調査。相も変わらず日本は世界一のセックスレス国となっています。一年間のセックス回数。愛の神と言われるギリシャが164回、ブラジル145回、ポーランドとロシア(ともに143回)と続きます。世界の平均が103回ですから、日本の48回は何とも恥ずべき数字と言わざるを得ません。こんな書き方をすると、「回数ではないだろう、濃厚度、満足度で語れ」との声が聞こえて来そうですが、それならばお尋ねします。「あなたは今のセックスに満足していらっしゃいますか?」この調査では、「どのくらいセックスに満足しているか」についても問いかけています。「やや満足」「とても満足」を足し合わせて満足度が高い国はナイジェリア(67%)、メキシコ(63%)、インド(61%)の順。その一方で、満足度が低いのは日本(15%)、フランス(25%)、香港(29%)などとなっています。フランスはセックス回数が年間120回であるにもかかわらず、満足度が低いことをみると、回数が多ければいいってものではないことがわかります。しかし、日本のように回数が少ないだけでなく、満足度も低いとなると、いったいどうなっているのかと嘆かずにはおれません。としたら、少ないセックス回数でも満足度を高められるにはどうしたいいのかを真剣に考える必要がありそうです。 「満たされたセックスに必要なのは何か」には、男性は「より強い性欲」(29%)、「パートナーと一緒の時間」(38%)、「さらなる楽しさ」(34%)、女性は「愛情/優しさ/情熱」(43%)、「パートナーとの一緒の時間」(38%)、「さらなる楽しさ」(37%)と回答しており、男性は性欲重視、女性はロマンスを求める傾向の強いことがわかります。セックスとは二人の合意の上での営みですから、お互いが相手の立場を理解するように努め、自分たちのセックスについてきちんと話し合うことができ、さらに、お互いに尊重しあえる関係を築くことができたら満足度を高めていくことは決して難しくはありません。満たされたセックスに必要なのはパートナーとのコミュニケーションだということになります。セックスを楽しめない理由を明らかにし、それを改善していくことも、満足度の高いセックスを実現するためには重要です。日本人女性ではセックスの痛み(67%)、計画外の妊娠(28%)、腟の乾き(17%)を、男性では勃起が持続しない(32%)、勃起不全(28%)などを経験していると回答しています。特にセックスの痛みについては世界と比較して2倍ほど高い結果が出ています。としたら、例えば『リューブゼリー』など腟潤滑補助ゼリーを適宜使用することなどによって問題の解決が図ることができるはずです。今回の報告ではセクシュアル・ウエルビーイング(Sexual Well-being)という言葉が使われています。セクシュアル・ウエルビーイングとは、身体的、情緒的、社会環境的な要因のバランスを保つことです。パートナーと満たされた関係を育むことは、安心感と幸福感につながります。それはまた、心身とも健康に幸せに生きるための大切な基盤のひとつなのです(毎日新聞・Dr北村)

*児童ポルノ、米国が罰則強化を要求

インターネットの普及で国境を越えて流通し、被害が深刻化している児童ポルノをめぐり、米政府が日本の政府・与党に対し、画像を所持するだけでも処罰できるよう「児童買春・児童ポルノ禁止法」の改正を要請していることが分かった。同法が個人的な収集目的での所持を禁じていないため、ネットに広がる大きな要因になっている。米政府が児童ポルノ問題で、日本に罰則の強化を求めたのは初めて。児童買春・児童ポルノ禁止法は、他人への販売や提供目的で画像を所持すると処罰されるが、収集目的の「単純所持」は罪に問われない。主要国首脳会議(ハイリゲンダム・サミット)のメンバーで、単純所持が合法なのは日本とロシアだけ。関係者によると、米政府高官が4月から5月にかけて、外務省幹部ら政府関係者や自民党の有力議員に面会した。この中で、米捜査当局がこれまでに摘発した児童ポルノ事件で、画像購入記録に数百人の日本人が含まれていることに言及。日本の現行法で単純所持を禁止していないことが、米国での児童ポルノ画像の生産にもつながっている事情を説明した。そのうえで、参院選後にも予定される同法の見直し論議で、米国同様に単純所持の禁止を実現するよう働きかけたという。米政府高官はさらに政府・与党に対し、プロバイダー(ネット接続業者)などがネット上の児童ポルノ画像を見つけた場合には、米国のように関係機関への通報を義務付けることも促した。米国内では、児童ポルノの被害者が3歳以下の幼児にまで及ぶなど問題が深刻化。米議会でも「児童ポルノは深刻な児童虐待」として対策強化を図る動きが出ている。米政府高官は毎日新聞の取材に「児童ポルノを売るのを違法としながら、買うのは合法とする日本の法律は大きな矛盾を抱えている。日本の法の抜け穴が児童ポルノの市場を温存させている」と述べた。日本の国会議論でも「単純所持も禁止すべきだ」とする主張はあったが、当局による捜査権の乱用を懸念する声もあり、見送られている(毎日新聞)

*NHK、相次ぐワイセツ不祥事

職員によるわいせつ事件が相次ぐNHKでは8日、橋本元一会長名で「これまでのNHKの信頼回復への取り組みを台無しにするだけでなく、NHKの放送そのものに対する信頼を大きく失墜させるものだと深刻に受け止めています。度重なる不祥事に、視聴者のみなさまには深く深くおわび申し上げます」とコメントを発表した。また、緊急対策として管理職を含む約1万1000人の全職員を対象に面談を実施するほか、懲戒処分の強化見直しを検討することも明らかにした。NHK職員が強制わいせつや児童買春などの容疑で逮捕された事件は、今月だけで3件目。8日逮捕された今井洋介容疑者は00年に入局。「真剣10代しゃべり場」「一期一会キミにききたい!」などの若者向け番組を担当していた。勤務態度はまじめだったという。会見した畠山博治理事は「コンプライアンス(法令順守)の意識が浸透していなかった。気のゆるみや慢心があったと思う」と謝罪。不祥事が相次ぐ原因については「今の段階ではわからない」と話した。全職員に対する面談では、コンプライアンス意識や不祥事に対する意見、NHKの現状などについて聞き取り、来週末までに役員に報告させる(朝日新聞)

*06年婚姻増で出生率アップ

女性が生涯に産む子どもの平均数を示す06年の合計特殊出生率が1.32と、過去最低だった05年の1.26を0.06上回り、02年の1.32以来4年ぶりに1.3台に回復したことが6日、厚生労働省のまとめた人口動態統計で明らかになった。雇用の回復で結婚するカップルの数が増え、生まれた子どもの数が05年より増えたことが主な原因。しかし07年に入ってから足元の出生数は伸び悩んでおり「回復は一時的」との見方もある。06年の出生数は今年2月に公表された速報値(日本で生まれた外国人などを含む)で112万2278人と前年より3万2041人、2.9%多かった。前年同月との比較では、1月、9月以外はすべての月で上回り、特に11、12月の出生数は前年同期比で5〜7%も増えた。昨年末公表の最新の人口推計では、5月までの出生増を織り込んで06年の出生率を1.29と見積もっていたが、後半の出生増が予想を上回り、推計より高率となった。出生数の回復に大きく寄与しているとみられるのが、結婚の増加。06年の婚姻数は速報値で前年比2.4%増の74万8017組。最近では結婚する女性の4人に1人が妊娠中で、婚姻数は約7カ月後の出生数に強い影響を与えるとされる(朝日新聞)

*トイレで男児出産の女子高生に殺人容疑

新潟県長岡市の県立高校の女子生徒(18)が校内のトイレで男児を出産し、その後男児の死亡が確認された事件で、長岡署は12日、女子生徒を殺人の疑いで逮捕した。調べでは、女子生徒は5日午後5時ごろ、トイレで男児を産んで、窒息死させた疑い。男児は洋式便器内の深さ約15センチの水を飲み、息ができなくなったと同署はみている。女子生徒は「死ぬとわかっていた」と供述しているという。女子生徒は、男児を殺害した後、携帯電話で友人を呼び出した。知らせを受けて駆けつけた教師らがドアを開けさせたところ、便器の中で男児を見つけたという(朝日新聞)

*NHKディレクター、強制猥褻で逮捕

電車内で女子高校生の下半身を触るなどしたとして、警視庁は8日、NHK制作局青少年・こども番組部ディレクター今井洋介容疑者(30)を強制わいせつの疑いで現行犯逮捕した。容疑を認めているという。渋谷署の調べでは、今井容疑者は8日午前7時40分ごろから約10分間にわたり断続的に、東急田園都市線二子玉川―渋谷間の電車内で、女子生徒(17)の下半身をさわるなどした疑い。渋谷駅到着前に女子生徒が今井容疑者の手をつかみ、同駅で駅員に突き出した。今井容疑者は出勤途中だったという(朝日新聞)

*医師、知り合いに女性に麻酔打ち強姦 交際していた20歳代の女性に関係修復を迫り、病院内で麻酔を注射し、乱暴するなどしたとして、香川県警高松北署は7日、高松市内で病院や訪問看護ステーションなどを運営している財団法人「三宅医学研究所」前理事長で医師の三宅信一郎容疑者(53)(高松市番町)を準強姦、暴行などの容疑で逮捕した。調べに対し、三宅容疑者は「女性とは恋愛関係にあった。合意があった」と容疑を否認しているという。調べでは、三宅容疑者は4月27日午後8時ごろ、高松市天神前の同研究所付属三宅リハビリテーション病院で、同市内の女性に、「お前を殺すぞ」などと言い、壁に押しつけるなどして暴行。女性に麻酔剤の入った注射をし、抵抗できない状態にして翌28日未明に乱暴した疑い(読売新聞)
*コンビニ舞台に偽装結婚繰り返す

コンビニエンスストア経営者や従業員らが偽装結婚を繰り返していたとして、警視庁は東京都新宿区左門町、コンビニチェーン店経営河崎章容疑者(52)と従業員ら計14人を電磁的公正証書原本不実記録などの疑いで逮捕したと8日、発表した。組織犯罪対策1課の調べでは、河崎容疑者は04年5月、婚姻する意思がないのに、中国籍の無職李秋月容疑者(46)=同容疑で逮捕=との婚姻届を立川市役所に提出した疑い。同課は、河崎容疑者が03年ごろから約20組の偽装結婚にかかわったとみている。調べによると、河崎容疑者は03年ごろ、飲食店で中国人の女から「長期滞在のため、偽装結婚をしたい」と相談を受け、コンビニの従業員だった乙坂正人容疑者(35)=同容疑で逮捕=を紹介。その後、不法に長期滞在したい中国人や韓国人の女にコンビニの従業員を紹介し、偽装結婚をあっせんするようになった。従業員への報酬は約90万円で、乙坂容疑者は計4回の偽装結婚をしていたという。河崎容疑者は東京都新宿区と昭島市で「スリーエフ」のチェーン店を経営していた(朝日新聞)

*都民銀行支店長の盗撮

電車内でビデオカメラを使って女性のスカートの中を盗撮した疑いで、銀行支店長(47)が警視庁田無署に逮捕された。真面目そのものの人生で、家族サービスも欠かさなかったマイホームパパの寂しい性癖とは。東京都迷惑防止条例違反で逮捕されたのは、東京都民銀行五反田支店支店長(47)。調べによると、容疑者は今月1日午後11時55分ごろ、西武池袋線の下り電車内で前に立っていた都内在住の女性会社員(27)のスカートの中を背後から盗撮した疑い。女性がカバンに気付き、保谷駅で容疑者を取り押さえ、駆けつけた同署員に引き渡した。容疑者は、調べに対し「やっていない」と否認しているという。
東京都民銀行によると、容疑者は1983年4月に入行。大泉支店長などを経て、昨年7月からは五反田支店長を務めていた。「業界では山手線沿線内側の支店に入ることは出世」(都銀関係者)とされ、順調に出世街道を走っていた。ただ、「手提げカバンの中にカメラを仕掛け、ファインダーをファスナーから出していた」(捜査幹部)と仕込みはバッチリ。さらに、容疑者の通勤ルート内の西武池袋線大泉学園−保谷駅間のわずか2分の間に行うという手口は「とても初めてとは思えない」(同)という大胆なものだった。そんな容疑者だが、休日には家族サービスを欠かさない子煩悩パパだった。容疑者が家族と住む自宅は西武新宿線航空公園駅からバスで7分ほどののどかな住宅地の一角。日大芸術学部の所沢キャンパスがすぐ目の前で、周囲には田園地帯も広がる。自宅は「約4000万円」(近所の住人)の約50坪の一戸建て。そこに70代の母親と30代後半の妻、小学校高学年の息子と低学年の娘の5人で暮らす。近所の主婦(48)は一家について、「10年ほど前に越してきたようだ。大型連休の度に家族を乗せて車で出掛けるのをよく見た。奥さんとも仲が良くて買い物に一緒に行っていた」と話す。自宅の前には家族サービスのためのミニバンが一台。ダッシュボードには子どもの物と思われるぬいぐるみが敷き詰められ、子煩悩ぶりが見てとれる。また、他の住人(74)は「ずんぐりむっくりとした体形に少し頭がはげていて、典型的な中年サラリーマンといった感じ」と語る。「奥さんは色白で目のパッチリした美人。だんなさんより一回り若い」(前述の主婦)カワイイ我が子に若妻。何の不満があったのか。自宅にいた容疑者の妻は夕刊フジの取材に、「お答えすることは何もありません。お引き取りください」としっかりした口ぶりで語り、その後やってきた友人の呼びかけにも応えなかった。「毎朝6時すぎには出勤し、帰りも遅かった。仕事熱心なまじめな人という印象だった」という容疑者。失ったものはあまりにも大きい(ZAKZAK)

*ザ・Gスポット2 06.06

ところで、その器官がGスポットと呼ばれるようになったのは、1950年代のことです。イブが誕生して以来、女性のからだがそれほど進化しているわけでなく、突如として発見されたというのも不思議ではありませんか。中国の道教(たお)の性愛術でも、インドのカーマスートラなどの性愛術でも「潮」が常に話題になっていたことを思えば、ヨーロッパ人のセックスに何らかの原因がありそうです。セックスにおける正常位のことを「宣教師の体位」と呼ぶのをご存じでしょうか。「セックスは生殖のための行為。快楽を追求するなどもってのほか」というキリスト教思想が支配していた時代には、Gスポットの存在について知る術もありませんでした。というのは、正常位(対向位ともいいますが)では、ペニスは腟後壁を刺激することができても、前壁に位置するGスポットには触れられなかったのです。それが、1949年、シモーヌ・ド・ボーヴォワールが画期的な女性論である『第二の性』を出版すると、セックスとは生殖のための行為にとどまらず、何でもあり--という風潮が一挙に広がることになりました。側位であろうと、騎乗位であろうと、そして後背位であろうと、です。生殖を離れて快楽を追求することが許される時代になり、女性はついに、いまだかつてない「潮吹き」を経験することになるのです。後背位での行為によってペニスは否応なく腟前壁を圧迫刺激し、Gスポットとの接触を可能にしました。Gスポットの発見者であるドイツの産婦人科医エルンスト・グレーフェンベルグの功績は、言葉を換えれば、貧困なセックスを余儀なくされていたヨーロッパだからこそ、成し遂げられたのかもしれません。
◇中指を入れて 第2関節の深さに「60%の女性しか認識できない」と前述しましたが、自らGスポットを確認する方法を伝授しましょう。残念ながら、仰向け寝での確認は難しいようです。というのは、重力によってGスポットが下降し腟の入り口から離れてしまうためです。洋式トイレに座りそっと指頭を上の方に向けて腟内に挿入し圧力をかけます。奥深くではなく、ちょうど中指の第2関節くらいまで。便座に座っていることから腹圧がかかり、Gスポットが発見しやすくなると言われています。でも、誰でもわかるわけではありませんので、あまり無理をなさいませんように。ただし、「潮を吹く」ことがすなわちオーガズム(絶頂)を意味するわけではありません。アダルトビデオに毒されている男性たちは、これでもかこれでもかと刺激を繰り返し、揚げ句に腟壁裂傷を起こして大量出血のために救急車騒動を起こしたという例もあります。パートナーの爪は短く、イクとかイカナイとかにこだわらず、お暇な時間に楽しみながらカラダ探検の旅に出る--。それぐらいの軽い気持ちで、お二人のコミュニケーションを深めていただけたら幸いです(毎日新聞・Dr北村)

*「はしか感染」流産・早産のおそれ 厚生労働省は30日、はしかに免疫のない妊婦が感染すると、流産や早産を起こしやすくなるため、インターネットなどを通じて、妊婦や近い将来妊娠を希望している女性に対し、注意を呼びかけることを決めた。はしかにかかったことがなく、ワクチン接種もしていない女性が、妊娠中にはしかにかかった場合、陣痛促進剤を投与した時のように、強い子宮の収縮を起こすことがあるとされる。妊娠初期ではしかにかかると31%が流産するほか、中期以降でも9%が流・死産、24%が早産すると報告されている。2000〜01年にはしかが流行した福島県内の公立病院では、8人の妊婦がはしかを発症して受診。このうち2人が流産し、1人が死産した。また、ウイルスの毒性を弱めて作るはしかワクチンは、妊娠に悪影響を及ぼす恐れがあるので、妊娠中は受けられず、妊娠前の接種が望ましいという。厚労省は近く作成するホームページ(HP)で、妊婦がはしかにかかった場合のリスクや、はしかワクチンや免疫を調べる血液検査などについて、Q&A形式で説明する。都道府県や日本医師会などに、このHPの活用を呼びかける通知も行う(読売新聞)
*更年期の「ほてり」と高血圧

女性の更年期障害の症状の一つであるほてり(顔面紅潮)が、高血圧と関連のあることが、米国の新しい研究で明らかになった。ほてりと高血圧の関連を認めた初めての研究結果だという。研究では18歳〜65歳(平均年齢46歳)の女性154人を調査した。そのうち更年期障害のほてりがみられる女性51人は、年齢調整後の平均覚醒時収縮期血圧が141mmHg、平均睡眠時収縮期血圧が129mmHgで、ほてり症状のない女性の同132mmHg、119mmHgと比較して約10mmHgも高いことがわかった。収縮期血圧とは、心臓が血液を送り出すときに血管壁にかかる圧力で、最高血圧とも呼ぶ。研究者によると、調査対象の女性のうち3分の1が、過去2週間以内に更年期症状のほてりを報告しており、ほてりを訴えるこれらの女性の収縮期血圧は、閉経前、更年期、閉経後の要因を加味してもなお、著しく高いものであるという。「さらなる調査を行えば、ほてりと高血圧が関連しているメカニズムがより明らかになり、ほてりが高血圧に与える悪影響を少しでも減らすような治療方法が探れるかもしれない」と研究者は述べている。高血圧は、心臓病の主な危険因子の一つであり、50歳以上の米国女性の死亡原因の半数が心臓病によるものだ。従来の研究では、更年期と高血圧の関係が明らかになったが、今回はほてりと高血圧が関連付けられた。さらなる研究結果が期待される(HealthDay)

*ホルモン補充療法減少で乳がん発症率も減少?

2002年に、ホルモン補充療法(HRT)による健康障害が報告されて以来、その使用が大幅に減少しているが、それに伴い乳がんの発症率も減少していることが、米国の研究で明らかになった。HRTは高齢女性の心血管病や認知症の予防のために米国では広く行われていたが、閉経後の女性を対象とした大規模臨床試験の途中で、「長期のHRTは心臓発作、脳卒中、血栓症、乳がん、喘息(ぜんそく)などのリスクを上昇させる」ことが明らかになり、試験が中止された経緯がある。以後「HRTは重度の更年期症状に対し極力短期間に最小用量で行うこと」が推奨されている。調査によると、HRTを行っていた女性は2001年には約6,100万人いたが、試験中止に伴い多くの女性がHRTを中止し、2002年は4,700万人、2003年は2,700万人、2004年は2,100万人と年々減少傾向にあった。これに対し、乳がん患者数は、1975−2000年に急激に増加、マンモグラフィ(乳房X線検査)普及による影響を差し引いても約30%増加していた。しかしHRTの使用減少に伴い、2004年の乳がん罹患率は2001年に比べ8.6%減少。特に閉経女性のエストロゲン受容体陽性(ER+)の乳がんの減少率は14.7%と、同受容体陰性(ER−)乳がんの減少率1.7%に比べはるかに大きかった。専門家は「おそらくHRTは乳がんを起こす原因ではなく、存在する乳がんに注ぐ燃料のようなものであろう。HRTがすべての女性で使用禁止というわけではなく、顔面紅潮(ほてり)など更年期の諸症状に悩んでいる女性が、短期間HRTを行うのは大方安全といえる。HRTを行うかどうかは、症状の重症度とそれによる生活の質の低下度や他疾患のリスクの程度などによって、症例ごとに判断されるべき」と述べている(HealthDay)

*月経をなくしてしまう経口避妊薬

21日の服用期間の後、7日間の休薬期間により出血が起こる従来の経口避妊薬と異なり、月経が全く起こらない“継続型避妊薬”Lybrelが、米国食品医薬品局(FDA)により認可された。FDA医薬品評価局IIIのDaniel Shames博士によると、この薬剤は1週間の休薬期間を設ける従来の避妊薬と同じ効果があるという。服用を始めると、多くの場合不定期の出血がみられるが、ほとんどは1年以内に徐々に治まる。Lybrel服用による子宮内膜癌(がん)リスクの増大はみられず、血栓などの副作用のリスクについても他の避妊薬と同程度だという。長期的に使用しても問題はないと考えられるが、FDAはこの薬剤の製造元ワイス社に対し、市販後調査の実施を要求している。月経が全くなくなっても生理学的にマイナス面はないという。実際、多くの米国女性は従来の経口避妊薬を多く服用して月経を終わらせるというやり方を以前から使っており、何も問題を生じていないと指摘する専門家もある。月経を年に4回に減らす作用のある経口避妊薬Seasonaleも、過去10年、受け入れられている。そもそも、避妊薬を使用する際に7日間の休薬によって人工的に「月経」を起こしたとしても、それは自然の排卵周期とは無関係のものだと専門家は指摘する。かつては、できる限り忠実に月経周期を再現する処方が好まれたが、時代の変化により女性の月経に対する考え方も変わり、若い人ほど月経を止めたいとの希望が強い傾向があるという。一方で、たとえ不便でも月経に心理的愛着をもつ女性も依然として多く、少なくとも当面は、子宮内膜症や月経に伴う片頭痛のような症状のある人など、一部の女性しかLybrelに興味を示さないだろうとの声もある。また、不定期の出血は1年前後で徐々に減っていく例が多いものの、いつまでも不正出血が続く場合はこの薬剤が適さないと考えられる。妊娠を希望する場合など、月経周期を再開させたいときは、服用を止めれば数日で通常の周期が戻る。裏を返せば、飲み忘れや飛ばし飲みにより予定外の妊娠に至りやすいともいえるため、Lybrelの服用中は他の避妊法を併用するようFDAは推奨している。専門家は、若い女性が薬剤によって月経を止めても健康を害する心配はないと強調。避妊薬を服用するにあたって、心理的にはともかく、生理的に月経にこだわる理由は全くないという(HealthDay)

*中国・HIV感染者が20万人突破

新華社電によると、中国の王隴徳衛生次官は4日、同国で今年4月末までに報告されたエイズウイルス(HIV)感染者が20万3527人に達したと発表した。そのうち発病者は5万2480人で、1万6155人が死亡した。報告されていない感染者も多く、実際の感染者はさらに多い。王次官は「感染は依然として上昇段階にあり、わが国はエイズ予防・治療の重要な時期にある」と懸念を表明した。特に女性感染者の比率は2000年の19.4%から06年には27.8%に急増。女性は性交渉で感染するケースが多く、新たな感染者の男女比率は1990年代の5対1から2対1になったという(朝日新聞)

*NHK子会社プロデューサー、淫行で逮捕

18歳に満たない少女に現金を渡し、わいせつな行為をしたとして、警視庁は、NHKエデュケーショナル(東京都渋谷区)のチーフプロデューサー朴元(えもと)瑛源容疑者(34)=新宿区西早稲田3丁目=を児童買春・児童ポルノ禁止法違反の疑いで逮捕したと、1日発表した。「仕事のストレスなどがあり、出会い系サイトを使った」と容疑を認めているという。少年育成課の調べでは、朴元容疑者は昨年10月29日夜、荒川区西日暮里5丁目のホテルで、埼玉県の無職の少女(16)に4万円を渡し、わいせつな行為をした疑い。朴元容疑者は98年、NHKに入局。バラエティー番組「サラリーマンNEO」のディレクターなどをへて、06年7月からNHKエデュケーショナルに出向し、ハングル講座などを担当していたという。NHKは「誠に遺憾で、深くおわびします」とコメントを発表した(朝日新聞)

*セーラー服女装男、警察官の家の下着ドロ

鹿児島南署は4日、鹿児島市のアルバイトの男(24)を窃盗の疑いで逮捕した。同日午前11時ごろ、同市内の一軒家の庭に干してあった下着を盗んだ疑い。この家の妻が盗む瞬間を目撃。別の部屋にいた夫(43)がすぐさま追いかけ、50メートルほど行ったところで、裸足にセーラー服で女装した男を捕まえた。セーラー服もこの直前に盗んだものらしい。男を“御用”にした夫は警察官。非番で家にいたという。「警官の家とは知らなかったんでしょうね」と同署(朝日新聞)

*弁護士、研修中女性にワイセツ行為

ドライブに誘った女性を酔わせて胸を触るなどしたのは悪質な非行行為だとして、大阪弁護士会は5日、西垣泰三弁護士(54)を除名処分とした。西垣弁護士は弁護士資格を喪失。事実を否定しているという。同弁護士会によると、西垣弁護士は2004年9月、自分の事務所で研修中の20代女性をドライブに誘った。兵庫県内のコンビニ駐車場で2人でシャンパンを飲んだ後も車を運転。近くの神社の駐車場に止め、車内で肩を抱き胸を触るなどした。さらにホテルで意識を失った女性の着衣を脱がした(朝日新聞)

*信用金庫次長、女性の車に乗り込みワイセツ

岐阜県警岐阜中署は5日、大垣信用金庫今尾支店(同県海津市)次長、沢田重利容疑者(44)=同県神戸町=を強制わいせつの疑いで逮捕した。調べでは、沢田容疑者は昨年8月5日午前0時25分ごろ、JR西岐阜駅近くの岐阜市西荘の駐車場で、同市内の女性会社員(27)が乗用車の運転席に乗ろうとしたところ、強引に車内へ入り込み、わいせつな行為をした疑い。この事件以降も、同駐車場周辺で、男が女性に後ろから抱きついたり、車内に乗り込んでわいせつ行為をする事件が数件起きており、同署は沢田容疑者との関連を調べる。同信金は「被害者の方に深くおわび申し上げます」と謝罪している(毎日新聞)

*ホストクラブの代金支払えと売春強要 ホストクラブ代を払えなくなった女性客(20)をソープランドで働かせたとして、警視庁保安課は5日、東京都新宿区歌舞伎町のホストクラブ「アスリート」経営、井関裕一容疑者(35)=神奈川県横須賀市=と、台東区千束のソープランド「クラブX」経営、杉野信一郎容疑者(44)=墨田区両国=ら4人を売春防止法違反などの疑いで逮捕したと発表した。女性客はホストの少年(19)目当てに3カ月間で約800万円を使ったという。
 調べでは、井関容疑者らは06年11月、飲食代約50万円が払えなくなった女性客に「ソープに行ってもらうよ。とりあえず頑張れ」と持ちかけ、杉野容疑者の経営するソープランドで売春させた疑い。女性はキャバクラなどで働いていたが、通い始めて約2カ月後に代金が払えなくなった。1日で約30万円を使うこともあったという。同店は20人前後のホストが在籍していたが、既に閉店している(毎日新聞)


*06年エイズ感染者・患者過去最高 05.31

06年に国内でエイズウイルス(HIV)の感染がわかったのは952人、エイズ患者は406人といずれも過去最高だったことが22日、厚生労働省エイズ動向委員会(委員長、岩本愛吉・東大医科研教授)のまとめでわかった。前年比16%増の11万6550人が保健所などで検査を受けたためとみられる。感染者・患者の累計は1万2394人となった。感染者は20〜30代が7割を切る一方、40代の比率が上がった。厚労省は「夜間や休日に検査するところが増え、これまで検査を受けなかった人が足を運んだのではないか」と分析している(朝日新聞)

*ヒトES細胞、大量培養に成功

様々な組織や臓器になり得る万能細胞として再生医療への期待が高いヒト胚(はい)性幹細胞(ES細胞)を、従来の100倍以上の効率で増やせる大量培養技術の開発に理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(神戸市)の笹井芳樹グループディレクターらが成功した。これまでヒトES細胞は手作業でわずかずつ増やす方法に頼っていただけに、再生医療研究を大幅に加速しそうだ。27日付の米科学誌ネイチャー・バイオテクノロジー電子版で発表される。ES細胞でもマウスの場合は、培養皿内で培養したES細胞の塊を薬剤で一つずつばらし、多くの培養皿に植え継ぐことで一気に増やすことができる。しかし、ヒトのES細胞はストレスに弱く、一つずつばらすと2日以内に99%が細胞死という自殺現象を起こして死滅してしまうため、研究の大きな障害になっていた。笹井さんらは今回、細胞死を抑える働きのある薬剤などをヒトES細胞に加えて培養を試みた。その結果、運動神経などの細胞死との関連があるたんぱく質の働きを妨げる薬剤に、ES細胞の生存率を大幅に高める作用があることがわかった。 細胞の塊を手作業で切り分ける従来の方法では1カ月で100倍程度に増やすのが限界だったが、この薬剤を加えて培養することでさらに100倍以上に増やすことができた。また、笹井さんらは、この培養方法を応用し、ヒトES細胞から大脳皮質や大脳基底核の細胞を高い効率で作り出すことに初めて成功。笹井さんは「神経細胞の移植によるハンチントン病治療やアルツハイマー病治療薬の開発にもつながる成果」としている(朝日新聞)

*英・乳がんリスクに着床前診断で論議 英国で、乳がん発症の可能性がある遺伝子異常があるかどうかを受精卵診断(着床前診断)し、異常がない受精卵だけを子宮に戻し、妊娠させる試みが許可される見通しになり、「生命の選別につながるのではないか」と論争になっている。英紙タイムズなどによると、ロンドン大病院の医師が2夫婦の受精卵について遺伝子診断を行うことを先月末、政府機関に申請した。問題の遺伝子は「BRCA1」。この遺伝子に異常がある場合、大人になって乳がんになるリスクが60〜80%高まり、卵巣がんは40%、男性の場合、前立腺がん発症のリスクがある。診断を希望している22歳の女性は母、祖母、曾祖母を乳がんで亡くした。同紙の取材に対して「自分ががんに直面しなければならず、娘にもそれを受け継がせるかもしれないことを恐れてきた。(この)技術はその恐怖を回避する機会を与えてくれる」と話している。ただ、着床前診断は生命倫理的に問題があることから、90〜100%の発症リスクがある重篤な遺伝子疾病に限られていた。「今後、知能や外見など両親が希望する子供をデザインすることにもつながりかねない」という批判の声があがっている。政府機関は昨年5月、すでに原則的にこの診断を認めるという判断を示しており、今回の個別の申請について3〜4カ月後に結論が出る見通しで、許可される可能性が高いという。日本には英国のような国の審査機関はない。専門医の団体である日本産科婦人科学会が会の決まりでデュシェンヌ型筋ジストロフィーなど「重篤な遺伝性疾患」に限り認めていたのを昨年、習慣性流産にまで広げることを決めた。不妊治療で体外受精が広く行われるようになるとともに着床前診断をどの範囲まで認めるかは世界的な問題になっている。米国では不妊治療の一環として行われている(産経新聞)
*英・女性器整形が急増 性器の美容整形手術を英国民医療サービス(NHS)で受けようとする女性の数が増加しているという。医師らが金曜日に明らかにした。英医学会会報によると、NHS系列の病院で“陰唇縮小”手術を受ける女性の数がこの5年間で約2倍となる年間800人に増えている。UCLエリザベス・ギャレット・アンダーソン女性健康研究所のサラ・クライトンらは同会報に、「自分の性器の形、大きさなどに悩む女性の数がどんどん増えてきている」とコメント。需要増加の要因として、女性誌が“デザイナー・女性器”の記事を掲載していること、また、個人の美容整形病院がインターネット上で女性器の整形手術を紹介していることなどが挙げられている。他にもポルノ雑誌や生殖器形成術のウェブサイトを見ることで理想の性器をイメージするようになり、手術を考えるようになる女性もいるという。研究所関係者の一人は、「NHSが日常的に女性器の美容整形手術を行う前に、我々は患者が手術によって長期的に利益を得られるのかどうかを調査する必要がある」と述べている(ロイター)
*時差ぼけにバイアグラ効果か

ハムスターに勃起(ぼっき)不全治療薬「バイアグラ」を注射すると、「時差ぼけ」からの回復が早まることが、アルゼンチンの研究チームの実験で明らかになり、21日付の米科学アカデミー紀要電子版に発表した。研究チームは「頻繁に旅行する人の時差ぼけ解消にも役立つかもしれない」と分析している。研究チームは、ハムスターに体重1キロあたり3.5ミリグラム、10ミリグラムのバイアグラをそれぞれ注射したうえで、明かりをつける時間を6時間早め、運動を始める時間の変化を調べた。その結果、バイアグラを注射しないハムスターは、新しい明暗のリズムに適応して運動開始時間が6時間早まるまでに約12日かかったが、3.5ミリグラムを注射したハムスターは約8日、10ミリグラムのハムスターは約6日で、「時差ぼけ」解消に要する時間が短かった。生物には、睡眠・覚せいや体温変化など生体のリズムをつかさどる体内時計がある。バイアグラを注射したハムスターは、体内時計が早く調節されたとみられる。バイアグラは勃起にかかわる化学物質の分解を抑制することで作用する。この化学物質は、体内時計を調節する神経経路にも作用していることが分かっており、研究チームは、分解が抑制されることで時差ぼけ解消が早まると見ている。一方、明かりをつける時間を遅くした場合は、バイアグラを注射しても体内時計の調節に変化はなかった。時間を早める場合は東への旅行、遅くする場合は西への旅行にあたるという。研究チームは「成人男性は勃起不全治療の際、1回50ミリグラムのバイアグラを処方される。ハムスターに比べれば少ない量だが、薬を代謝する能力には生物によって差がある。適切な量の服用が、東へよく渡航する人や交代勤務の人の体内時計の調節を促す可能性はある」と話している(毎日新聞)

*男性性器の鍛錬法

第125話で性器鍛錬法をご紹介しましたら、「男性の場合にはどうしたらいいかを教えて」とのメールが届きました。というより「殺到」と言った方がいいかもしれません。ということで、今回も「性器鍛錬法」、しかも「男性編」。ただ、最初にお断りしたいのは、「性器鍛錬法」を実践したからといって、決して女性にもてるようになるわけではないということです。このコラムでも何度となく繰り返しているように「性は脳なり」。セックスとはペニスで勝負するわけでなく脳で感じ取るもの。ペニスが小さいからといってコンプレックスを抱く必要もなければ、大きいからといって相手に喜ばれるわけではありません。好かれるかどうかはひとえに、あなたが日頃から女性に向けられる思いやりや、やさしさ、気遣いの成果なのですから・・・。女性の場合には、お産後の尿失禁防止対策という明確な目的があって「性器鍛錬法」が開発されたという経緯があります。「早漏防止対策だ」と主張される男性がいますが、セックスなんて相手あってのことですから、早さはさほど問題になりません。仮に挿入即射精となりかねないのであれば、挿入前に精一杯奉仕をして相手の満足度を高めておけばいいわけです。むしろ、遅漏の方が悩みとしては大きいかも知れません。そうは言っても・・・ですから、男性向けケーゲル・エクササイズの講義から始めましょう。骨盤底筋を如何に鍛えるかという意味では男性も女性も同じです。男性の場合、わかりやすく言えば、ペニスの根本近くの筋肉を鍛練することに他なりません。肛門をすぼめるように力を入れてゆっくりと8数える。次に8数えながら、入れた力を弱めてゆく。このとき、肛門に意識を集中させ、下腹部は動かさないこと。左手を下腹部にあてて、動いていないことを確認するといいでしょう。さらに、簡便な方法として、勃起したペニスにハンカチをおいて上下運動を何度か繰り返す。ちょうどハンガーにネクタイをかけるように・・・。同時に、ペニスを意識的に上下させます。慣れてきたら、今度は濡れタオルでという具合に重量をかけていきます。でも、調子に乗ってはいけません。重量がかかり過ぎるとペニスが折れてしまうことがあります。もちろん、ペニスには骨がありませんから骨折とはいいませんが、海綿体の断裂という事態を招くことは稀なことではありません。ただし、鍛練とは負荷をかけ続ければいいわけではなく、緊張と弛緩。運動と休息。これを適度に繰り返すことが必要なのです。あまり神経質にならない程度に朝晩50回から100回くらいこれを繰り返してみましょう。早漏防止のためにしばしば行われているのが、ストップ・アンド・スクイーズ法。まずは、ひとりエッチをする時の要領でペニスを刺激し続けます。射精しそうになったらペニスへの刺激をストップし、亀頭の上側に人差し指と中指、下側には親指をあてがい3〜4秒強く圧迫します。これにより勃起状態がおさまり、射精感もなくなったら刺激を再開します。100%の興奮に達してしまうと射精を避けられませんので、興奮度が80%程度に達した時の感覚を覚えて調節しようということです。仮に相手の協力が得られる人であればセマンズ法がお薦めです。まずパートナーに手でペニスを刺激してもらいます。で、興奮が高まったら合図をして刺激を中断させ、射精感が弱まったら再度刺激を再開します。これを4回程度繰り返し、4回目は晴れて射精となります。慣れてきたら女性上位で同様のことを繰り返します。幸せを保障することはできませんが、ご健闘をお祈りします(毎日新聞・Dr北村)

*シリア・9000年前の女性土偶発見 世界で最も早く農耕が始まったとされる地域にある、シリア北東部のテル・セクル・アル・アヘイマル遺跡で、紀元前7000年ごろの大型の女性土偶を発掘し修復を終えたと、東京大学総合研究博物館が25日、発表した。26日から東京・本郷の同博物館で展示される。東大の西秋良宏教授(西アジア考古学)らの調査で04年に見つかり、シリア側と共同で修復を続けてきた。座った形の土偶は高さ約15センチで、通常の3倍ほどの大きさ。粘土を固めて作られている。頭などに赤と黒が彩られ、目や鼻、頭髪などが写実的に表現されている。多産や豊穣(ほうじょう)の象徴と考えられるという。西秋教授は「メソポタミア地域でこれほどの細部表現を持つ大型作品がほぼ完全な形で見つかったのは初めてではないか」と話している(朝日新聞)
*強制ワイセツに無罪、女児の証言の信憑性 北海道函館市で05年6月、知り合いの小学4年の女児(当時10歳)にわいせつな行為をしたとして、強制わいせつ罪に問われた同市湯川町、無職、阿部一宏被告(52)に函館地裁の岡田龍太郎裁判官は23日、無罪(求刑・懲役2年)を言い渡した。弁護側は「女児の供述は変遷しており不自然。全くの虚偽を述べている」と無罪を主張し、全面的に争っていた。阿部被告は05年7月5日、この女児らに対する別の強制わいせつ容疑で函館中央署に逮捕され、同26日に今回の事件で再逮捕された。両事件ともに容疑を一貫して否認したが、函館地検は2件目の事件で同8月16日に阿部被告を起訴。最初の事件は同10月20日に不起訴とした。岡田裁判官は「被告が女児にわいせつな行為をしたと認定するには合理的な疑いがある。女児が虚偽の供述をしているのではないかという疑念を払しょくできず、信用性に疑問が残る。犯罪の証明がない」と指摘した。無罪判決が出た今回の事件は05年6月19日午後8時ごろ、阿部被告が自宅アパートに女児を無理やり連れ込み、女児が13歳未満と知りながらわいせつな行為をしたとされた。
◇一貫して容疑否認も
容疑を否認し続けた阿部一宏さんの拘置期間は1回目の逮捕から約半年に及んだ。無罪判決後、傍聴席では阿部さんの関係者が「良かった」と小さく声を上げ、すすり泣きが聞こえた。阿部さんや阿部さんの弁護人は「警察などの捜査は女児の供述に偏っていた」と捜査手法を批判した。阿部さんは判決後、報道陣の取材に応じ、「少し不安はあったが、ほとんど無罪だと思っていたので(逮捕から)2年間頑張ってきた。判決に驚きはなかった」と話した。警察などに対しては「女児はうそをつかないという前提で最初から調べていた。冷静で偏らない捜査をしてほしかった」と不満を語った。主任弁護人の前田健三弁護士は「妥当な判決だ。警察や検察が少女の供述をうのみにしたことが一番の問題だ」と批判した。一方、函館地検の石井隆次席検事は「証拠を正しく評価しておらず、意外な判決だ。上級庁と協議し、控訴するか決めたい」とのコメントを出した(毎日新聞)
*農水省課長補佐、電車内痴漢

電車内で女性の胸を触ったとして、農水省総合食料局食糧貿易課課長補佐の浦川政義容疑者(49)=千葉市美浜区=が強制わいせつ容疑で警視庁に現行犯逮捕されていたことがわかった。「酒に酔っていて、覚えていない」と供述しているという。万世橋署の調べでは、浦川容疑者は26日午前0時10分ごろ、JR京浜東北線の東京―神田間を走行中の車内で、会社員の女性(31)の胸を左手でさわった疑い。女性が取り押さえ、神田駅で駅員に引き渡した(朝日新聞)

*横浜市係長、電車内痴漢 25日午前7時55分ごろ、JR横浜線の新横浜―菊名駅間を走行中の上り電車内で、同市緑区に住む高校3年の女子生徒(18)が男に下半身を触られた。生徒は男の右手をつかんで取り押さえ、菊名駅で駆けつけた港北署員が県迷惑防止条例違反容疑で現行犯逮捕した。調べでは、逮捕されたのは横浜市緑区北八朔町、同市中区地域振興課担当係長、古田秋彦容疑者(34)。通勤途中で「左手でかばんを持ち、右手で握り棒をつかんでいた。やっていない」と容疑を否認している。女子生徒は「最初は我慢していたが、スカートの中に手を入れてきたので、勇気を出して手をつかんだ」と話しているという。古田容疑者は市民活動の支援や施設管理を担当している。屋代昭治中区長は「事実であれば大変遺憾。厳正に対処したい」とコメントを出した(毎日新聞)
*有名プロダクション社長、応募者にワイセツ行為

声優のオーディションを受けた16歳の少女にみだらな行為をしたとして、警視庁渋谷署は28日までに、児童買春・ポルノ処罰法違反の疑いで、東京都渋谷区初台、芸能プロダクション「アーツビジョン」社長松田咲實容疑者(58)を逮捕した。容疑を認めている。渋谷署は逮捕後、持病のため松田容疑者を釈放。任意の捜査を進め、28日に書類送検した。調べによると、松田容疑者は昨年12月初め、オーディションを受けた無職の少女(16)を、同区代々木にある会社の社長室に呼び出し、合格を条件に少女の下半身を触った疑い。12月末に少女が渋谷署に相談し事件が発覚。少女は「合格のために我慢し、口止めされた」と話している。少女は不合格になった。アーツビジョンは1984年設立。椎名へきるさんら歌手や声優が数多く所属する(朝日新聞)

*25歳警察官、盗撮で逮捕

24日午後4時20分ごろ、横浜市西区高島町2、横浜駅西口の上りエスカレーターで、同市港南区日野4、神奈川県警泉署生活安全課巡査、伊藤健二容疑者(25)が同市内の女子大生(19)に背後から近づき、スカートの下にカメラ付き携帯電話を差し入れて撮影しようとしたのを、男性会社員2人が目撃し、取り押さえた。県警戸部署は伊藤容疑者を県迷惑防止条例違反(卑わい行為の禁止)の疑いで、現行犯逮捕した。調べでは、伊藤容疑者は都内での捜査を終え泉署に戻る途中だった。「間違いない」と容疑を認めている。県警監察官室の増子吉勇室長は「警察官にあるまじき行為で、捜査のうえ厳正に対処したい」と話した(毎日新聞)

*高校教諭、教え子とエッチ

教え子の女子生徒と性的な関係を持ったとして、滋賀県教育委員会は25日、県立高校の男性教諭(37)を懲戒免職処分にしたと発表した。県教委によると、教諭は昨年7月、帰宅が遅くなった生徒を自宅まで送る途中、車の中でキスをしたほか、今年3月までに数回、性的関係を持った。生徒の個人的な悩みの相談に乗るうちに、生徒から性的関係を求められ、断り切れなかったという(朝日新聞)

*看護師、薬入り飲み物で強姦 女性に薬入りの酒を飲ませ暴行したとして、埼玉県警岩槻署は30日、準強姦(ごうかん)容疑で同県蓮田市馬込、県立小児医療センターの看護師石田雅史容疑者(26)を逮捕した。調べによると、石田容疑者は2月9日午後9時50分ごろ、さいたま市の居酒屋で派遣社員の女性(24)に催眠作用のある薬を入れたカクテルを飲ませ、自宅に連れ帰って翌10日未明に暴行した疑い(時事通信)
*「画像ちゃんねる」運営者逮捕 インターネット上の掲示板サイトに投稿されたわいせつ画像を掲載したとして、神奈川県警生活保安課などは23日、大阪市住吉区遠里小野、掲示板管理会社役員、三條場(さんじょうば)孝志容疑者(34)ら7人を、わいせつ図画公然陳列容疑で逮捕した。「生徒の画像が載っている」と、全国の中学・高校34校から計139件の削除依頼が同サイトに寄せられていた。中学・高校からの削除依頼には、生徒の顔写真や制服姿の写真が掲載されているものがあった。調べでは、7人は06年6月15日〜07年2月21日、「画像ちゃんねる」サイトを運営し、不特定多数にわいせつ画像を閲覧させた疑い。7人のうち三條場容疑者を含む4人は容疑を否認している(毎日新聞)
*二人組み強姦魔逮捕、余罪30件?

神奈川県警捜査1課と座間署などは24日、神奈川県座間市ひばりが丘3、職業不詳、藤沢修一(41)と同県大和市福田、無職、五十嵐忠一(40)の両容疑者を強姦容疑で逮捕した。2人は容疑を否認している。調べでは、藤沢容疑者は03年6月21日午前2時ごろ、同県厚木市内の女子大生(当時20歳)方の無施錠の窓から侵入、就寝中の女性に「見るな。静かにしろ」などと脅し、暴行した疑い。五十嵐容疑者は00年9月18日午後7時20分ごろ、同県海老名市の路上で、帰宅途中の同市内の女性会社員(当時21歳)の背後から抱きつき、自分の乗用車内に押し込んで暴行した疑い。両容疑者は遊び仲間だった。座間、大和市内などでは、1997〜04年に、2人組の男が女性を乗用車に監禁するなどして暴行する事件が約30件発生しており、関連を調べている(毎日新聞)

*90歳爺様、車椅子介助頼んでおさわり

車椅子の介助を頼んだ女性の体を触ったとして、京都府警五条署が京都市中京区の元写真家、小林文司容疑者(90)を府迷惑行為防止条例違反容疑で逮捕していたことが24日分かった。「90歳にもなって(このような行為で逮捕されて)恥ずかしかった」と供述しているという。 調べでは、小林容疑者は17日午後3時ごろ、同区の府道を歩いていた女性(51)に「車椅子が壊れた。(車椅子の)前に乗ってくれると直る」などと話し、女性を車椅子の前部に後ろ向きに立たせ、体を触った疑い。同署には車椅子の男に「体を触られた」「声をかけられた」などの苦情が多数寄せられており、「不審な男がいる」との110番で警戒していた署員が小林容疑者を現行犯逮捕した(毎日新聞)

*痴漢裁判、「誰の手か不明」で無罪

通勤電車内で女子高校生(当時17)の尻をスカートの上から触ったとして、大阪府迷惑防止条例違反の罪に問われた兵庫県内の男性銀行員に対する控訴審判決が25日、大阪高裁であり、陶山博生(すやま・ひろお)裁判長は一審・大阪地裁の有罪判決を破棄し、逆転無罪を言い渡した。「被害者は体に触れたのが誰の手かを正確に認識できたとは考えがたく、痴漢をできる位置には男性以外の人も立っていた」と述べた。判決によると、男性は昨年1月18日午前7時すぎ、阪急電鉄塚口駅(兵庫県尼崎市)―十三駅(大阪市淀川区)間を走っていた特急電車内で、背後から尻を触ったとして女子高生に手をつかまれて現行犯逮捕された。陶山裁判長は、女子高生が左手を後ろに回して犯人の手に触れたところ、その手がいったん離れ、後ろ手で追いかける形になったと指摘。「被害者は犯人の手の動きを直接見ておらず、『読んでいた新聞を下ろした際に手をつかまれた』という男性の供述は否定できない」と判断した。男性は捜査段階から一貫して否認。昨年10月の一審判決は被害者供述の信用性を認め、男性を懲役4カ月執行猶予4年(求刑懲役4カ月)とした。高裁判決後、男性の弁護人は「高裁は男性の言い分に耳を傾け、証拠をきちんと吟味してくれた」と評価した(朝日新聞)

*Gスポットと潮吹き講座1 05.22

かつて僕は、CS(通信衛星)放送LaLaテレビの『パーフェクトH』という番組で、「好きなタレント調査」ナンバーワンを8年間も続けた女性タレントの山田邦子さん、アダルトビデオ界のカリスマ男優、加藤鷹さんと3年余りにわたってご一緒させていただきました。
「今まで聞けなかった性の悩みにとことん答えます!」がキャッチフレーズの楽しくてタメになる放送でしたが、あるとき、鷹さんとちょっとした”論争”になったのです。セックスの最中に女性に起こるとされる「潮吹き」現象の正体について、です。その華麗なテクニックから「潮吹き名人」と呼ばれる鷹さんが言うには「”おしっこ”に間違いない」とのこと。僕も科学者の端くれです。興味を持って論文探しに明け暮れ、別の解答にたどりついたのですが、まずは「尿説」の検証が先です。「尿かどうかを知るために色を確認するとかにおいをかいでみてほしい」と鷹さんにお願いすると、次の収録日に返されたのは「アンモニア臭はありませんね。色も尿とは少し違うみたい」という言葉。
とはいえ、新鮮な尿にはアンモニア臭がなくてもいいわけで、「尿説」にこだわりを持っていた鷹さんは、AV女優さんに、撮影前にトイレに行くことを勧めますが、それでも「潮吹き」を目撃することになるのです。
◇ 男性の前立腺に相当 潮吹きは「女性の射精」膀胱内が空っぽであるにもかかわらず、なぜ「潮」を吹くのか?謎を解くカギは、60%の女性しか認識しえないとされる女性性器の秘境、「Gスポット」にあります。医学用語ではスキーン腺。腟前壁に位置し、米国のクオーター(25セント)コイン大の不思議な器官です。このGスポットは、男性の前立腺に相当する器官だと言われています。というより、前立腺がGスポットの名残。実は、「潮」は男性の精液に近似したものだったのです。その証拠に、分泌液を科学的に分析すると、精液の主要成分である前立腺液に含まれる酸フォスファターゼという酵素が検出されます。尿道に接していることもあって、あたかもおしっこのように観察されたのです。そんなことから、潮吹きのことを別名”女性の射精”と呼ぶこともあります。  しかし、たかがクオーターコイン大の器官から、ときに鷹さんが経験するという驚くべき量の液体が、何故に排出されるのか?そのヒントは乳腺にあります。乳房はミルクタンクと言われることがありますが、蛇口をひねると出てくる水道のようなものとは異なります。乳腺が張り巡らされているとはいえ、そこに母乳が保存されているわけではないからです。といいますが、赤ちゃんが乳首に吸いつくことをきっかけに脳が刺激され、乳汁分泌ホルモンの作用によって、想像を超えた量の母乳が分泌されることになるのです。そして、これこそが「潮吹き」のメカニズムそのものです。腟から3〜4センチほど奥に入った前壁にあるGスポットが刺激されることにより、ちょうど乳腺がそうであるように分泌液を排出します。しかも、閉じているに近い尿道を通って外に出されるわけですから、ホースの先を指で押さえたときのように勢いよく噴出するのです(毎日新聞Dr北村)

*三菱UFJ行員、採用担当装いワイセツ 三菱東京UFJ銀行の採用担当者と偽って就職活動中の女子大学生を呼び出し、体を触ったなどとして、大阪府警曽根崎署は19日、同行難波支社社員、白石真也容疑者(24)=大阪府貝塚市=を強制わいせつ容疑で逮捕した。容疑を認めているという。同様の被害届が数件出ており、同署は余罪を追及する。調べでは、白石容疑者は4月8日午後2時ごろ、偽名を使い、非公式の面接を装って岡山市内の大学4年の女性(21)に電話連絡。「同じ大学出身なので応援したい。いい人を探してこいと会社に求められている」などとうそをついて大阪市北区のカラオケ店に誘い、キスしたり、体を触るなどした疑い。「あなたの評価は高い」などと採用をにおわせ「誰にも言わんといてな」と口止めしていたという。女性は実際に同行の面接を受けており、携帯電話で直接呼び出されていた。白石容疑者は採用部門に属していないのに、女性の個人情報を入手していた。白石容疑者は06年4月に入社。支社では主に法人を担当していたという(毎日新聞)
*人気のステーキ店長、客を連れ去り強姦監禁

大阪市中央区のステーキチェーン店「ペッパーランチ」心斎橋店で、女性客を連れ去って暴行したうえ監禁していたとして、大阪府警南署が同府泉佐野市、同店店長、北山大輔(25)と大阪市西成区、店員、三宅正信(25)両容疑者を、強盗強姦(ごうかん)と逮捕監禁致傷の疑いで逮捕していたことが16日、分かった。他にも複数の共犯者がいる可能性があるという。調べでは、2人は共謀し、今月9日午前1時ごろ、大阪市中央区心斎橋筋1の同店で、食事中の20歳代の女性客が1人になるのを見計らい、閉店作業を装ってシャッターを下ろした後、スタンガンで脅迫。30キロ近く離れた泉佐野市内の貸しガレージへ車で拉致して暴行したうえ、約5万円入りの財布を奪った疑い。その後、女性は手足を縛られ、車中に監禁された。朝、自力で脱出して近所に助けを求めた。同署は同日午後、店に出勤していた2人を逮捕した。2人は容疑を認めているという。連れ去る際に睡眠薬のようなものを飲ませた疑いもある。ペッパーランチは、ペッパーフードサービス(本社・東京都墨田区)が運営。現在、全国に約200店舗を展開し、韓国、台湾などに海外進出している。心斎橋店は16日現在、看板を下ろして休業状態だ(毎日新聞)

*部活指導元教諭、部員触り放題か 部活動で指導する女子生徒に無理やりキスしたとして、和歌山県警捜査1課と少年課は18日、県立高校元教諭の男(49)=京都府八幡市=を強制わいせつ容疑で逮捕した。県教委は3月29日、生徒5人にわいせつ行為をしたとして元教諭を懲戒免職にしている。調べでは、元教諭は運動部の顧問をしていた今年1月中旬、遠征先の同県南部の宿泊施設で、練習後の女子部員を自室に呼び出し、強引にキスした疑い。他にも複数の女子部員から被害届が出ており、余罪を追及する。県教委などによると、元教諭は昨年7月から今年1月にかけ、部活動の練習中や遠征先で、「テーピングをしてやる」などと女子部員を個別に呼び出し、キスを強要したり、強引に胸や下腹部を触るなどした。今年1月中旬、被害を受けた女子生徒が保護者に伝え、保護者が元教諭に抗議。元教諭は校長に報告後、病気を理由に休職していた。県教委の事情聴取に「生徒に情がうつった。自分の傲慢さで取り返しのつかないことをして申し訳ない」などと話したという(毎日新聞)
*義父義娘に性的虐待、挙句に売春強要 大阪市内に住む少女(16)に売春させたとして、大阪府警生活安全特別捜査隊は18日、同市北区のスナック店員で少女の義父(49)を、職業安定法違反(有害業務紹介)容疑などで、少女に売春相手を紹介したとして同市北区末広町、無職、垪和(はが)雅晴(38)と妻昌美(39)両容疑者を、児童福祉法違反容疑でそれぞれ逮捕したと発表した。調べでは、義父は今年3月27日、売春させられると知りながら少女を垪和容疑者らに引き渡し、垪和容疑者らは同29日、同市北区堂山町のホテルで売春させた疑い。少女が翌30日に地元署に逃げ込んで発覚した。少女は義父の妻の連れ子で、妻は5年前に死亡。少女は義父に小学生時代から性的暴行を受けていたという。中学を卒業した昨春から、アルバイトをしながら1人暮らしを始めた。しかし、少女が今年2月ごろに体調を崩し、家賃や携帯電話料を滞納したことを知った義父が「稼いでこい」と脅し、出会い系サイトで売春をあっせんしていた垪和容疑者らに引き合わせた。昌美容疑者は死亡した妻の友人で、少女とも知り合いだった。府警によると、少女と義父は戸籍上、現在も親子関係にあるという(毎日新聞)
*駅員、倒れた女性介抱オマケにオサワリ 名鉄名古屋駅救護室内で寝ていた愛知県常滑市の会社員女性(25)にわいせつ行為をしたとして、愛知県警中村署は18日、準強制わいせつの疑いで、同駅助役補佐兼運転係、岩本昇容疑者(36)=同県一宮市奥町=を逮捕した。容疑を認めているという。名古屋鉄道は、同容疑者の処分を検討する。調べによると、岩本容疑者は3日、名鉄名古屋駅ホームで倒れた女性を救護室に運んだ後、同室内で体調不良で寝ていた女性の体を触るなどのわいせつ行為を働いた疑い(時事通信)
*劇団民芸俳優、忍び込みオサワリ 女性の住居に侵入したなどとして、警視庁北沢署は18日までに、住居侵入の疑いで、東京都世田谷区に住む劇団民芸の舞台俳優吉田民夫容疑者(32)を逮捕した。同容疑者は容疑を否認しており、同署は強制わいせつ容疑も視野に調べている。調べによると、吉田容疑者は15日午前4時ごろ、世田谷区内の集合住宅の一室に侵入。寝ていた20代の女性2人のうちの1人の下半身を触り、近接した別の集合住宅にも侵入し、女性に抱き付くなどした疑い。1軒目に侵入した際に気付かれて逃走したが、同署員が通報を受けて駆け付け、現場近くの路上で同容疑者を見つけ、取り押さえた。同容疑者は酒を飲んでいたとみられる(時事通信)
*性転換手術中核病院(埼玉医科大)が手術中止 05.16

心と体の性が一致しないことで苦しむ性同一性障害(GID)の治療の中核を担ってきた埼玉医科大学が5月から性転換手術(性別適合手術)の実施を中止したことが明らかになった。形成外科の教授の退職で手術の態勢がとれなくなったという。この手術は患者が戸籍上の性別を変える場合に必要とされる。GIDはようやく社会的に認知されてきたが、約1万人といわれる患者の治療の最終手段が断たれる懸念が出ている。埼玉医大は98年、国内で初めて公的に性別適合手術を実施。形成外科教授だった原科(はらしな)孝雄医師によると、現在までに延べ357人が手術を受けた。6割は乳房切除術だが、技術的に難しく、国内では前例がなかった男性器形成手術を21例実施している。山内俊雄学長によると、3月に定年を迎えた原科医師が4月末で退職し、執刀医らによるチーム医療態勢がとれなくなった。手術には熟練した医師が複数必要で、スタッフに経験を積ませてきたが、中心メンバーが体調を崩すなど継承できなかったという。形成外科は5月から10月までに手術予定だった60人弱に手紙などでキャンセルを伝えた。山内学長は「大学として性同一性障害の治療を続ける方針は変わっておらず、なるべく早く再開したい」と話す。GID治療は精神科、婦人科、泌尿器科など各科にまたがる。心の性と異なる性器を傷つけるなど深刻なケースもあるが、最終段階にあたる性別適合手術の受け皿は広がっていない。3年前から患者は家裁に申し立てて戸籍の性別を変更することが可能になったが、性別適合手術を受けていることなどが条件になっている。埼玉医大以外にも岡山大、関西医大などで実施されたが、件数は限られる。特に女性から男性にする場合には高度な技術と経験が必要で、病院挙げての態勢が必要なためだ。「形成医の間で理解が浸透しておらず、やろうという医師はまれなのが現実」と原科医師は話す。一般病院で治療を続けられないか探っているが、手術のリスク、医療保険の対象外なことなどでためらう病院が多いという。渡航して手術する人もいるが、安全性や手術後の継続的な治療の面で懸念がある。埼玉医大ですでに手術を受けた敦賀ひろきさん(39)は「あえて公に認められたプロセスで治療を進めてきた患者の立場を考えてほしい」と言う。手術後も機能的な問題が残り、再手術が必要な人も少なくないと指摘している(朝日新聞)

*性感染「アメーバー赤痢」急増 寄生虫病の一つ、「アメーバ赤痢」の患者が大幅に増え、2003年から4年間に届け出のあった患者のうち、70%が国内で感染し、10人が死亡していたことが、国の感染症発生動向調査でわかった。06年の感染者数は700人以上と、00年の約2倍。性的接触でも感染し、男女間の感染が急増している。アメーバ赤痢は、赤痢菌が引き起こす感染症とは異なり、原因となる原虫「赤痢アメーバ」が口から入って発症。患者は細菌性の赤痢のように、腹痛や下痢などの症状に苦しみ、死に至ることもある。1970年代までは、海外の流行地で赤痢アメーバに汚染された飲食物が輸入されたか、摂取した旅行者が帰国して発症する場合が多いとみられていた。しかし、80年ごろから感染者が増え始め、99年4月の感染症法施行により、アメーバ赤痢について医師の届け出が義務づけられたことから、2000年に377人、06年には747人に上った。国立感染症研究所の分析では、感染地は、同法が施行された99年4月から02年までは国内が981人、国外が264人だったが、03年から06年までは国内が1802人、国外は394人と、国内での感染が急増した。感染経路としては、男女間の性的接触が129人(99年4月〜02年)から300人(03年〜06年)に大幅に増えた(読売新聞)
*岩月元教授に執行猶予判決 心の悩みの相談に訪れた女性に「育て直し」と称しわいせつな行為をしたとして、準強制わいせつ罪に問われた元香川大教育学部教授岩月謙司被告(52)に対する控訴審判決で、高松高裁の柴田秀樹裁判長は10日、懲役2年の実刑とした1審高松地裁判決を破棄、懲役2年執行猶予3年を言い渡した。被告側は判決を不服とし、上告する方針。柴田裁判長は「被告人は性欲を満たすため、被害者を心理的に抵抗不能の状態に陥らせ、わいせつな行為をした」と認定。「女性の同意があった」とする被告側主張を退けた上で、岩月被告が大学を懲戒解雇され、多数の著作も販売停止となったことなどを考慮し、執行猶予とした(時事通信)
*猥褻教祖「摂理」中国で拘束? 女性信者らに性的暴行を繰り返していたとされるカルト集団「摂理」の韓国人、鄭明析(チョン・ミョンソク)教祖=韓国が強姦(ごうかん)容疑などで国際手配=とみられる人物が今月1日、北京で中国の公安当局に拘束された。韓国の聯合ニュースが伝えた。遼寧省鞍山市で当局の取り調べを受けているという。韓国の情報筋は11日、朝日新聞に対し、「拘束されたことは事実だが、それ以上は現時点では不明だ」と語った。鞍山市には、韓国人女性が鄭氏から性的暴行を受けたという「明象山荘」と呼ばれる施設がある。同市公安当局がこの施設と思われる場所にいた鄭氏の側近を取り調べたうえで、北京で拘束したという。中国公安省は06年、鄭氏を強姦容疑で指名手配していた。一方、韓国も鄭氏を同容疑で指名手配している。韓国の警察関係者は「拘束された人物が鄭氏かどうか確認できていない」と説明。身元が確認され次第、中国公安当局の捜査終了を待って、身柄の引き渡しを求める方針だ。摂理は、キリスト教の聖書を独自に解釈する教義を掲げ、韓国で80年ごろに設立された。鄭氏は99年に国外に逃亡、国際刑事警察機構(ICPO)を通じて国際手配されていた。日本でも、首都圏や関西で、大学生ら20代の若者を中心に約2000人が登録。共同生活や、信者同士の合同結婚式の開催などで社会問題化した。千葉県警が今年1月、千葉市内の女性幹部宅や関連施設などを家宅捜索するなど、組織の実態解明を進めている(朝日新聞)
*同志社大学ラグビー部員3人、わいせつ略取未遂で逮捕

わいせつ行為をするために女性を無理やり車に連れ込もうとしたとして、京都府警は14日、いずれも同志社大2年の京田辺市草内、豊田雄揮(ゆうき)容疑者(20)と同市内の19歳の少年2人を、わいせつ略取未遂容疑で逮捕した。3人は容疑を否認している。調べによると、豊田容疑者ら3人はラグビー部員。4月30日午前0時15分ごろ、京田辺市内の路上で、京都府内に住む20代の女子大生にわいせつな行為をする目的で待ち伏せし、首に腕を巻きつけるなどして、友人から借りた車に無理やり乗せようとした疑い。女子大生が大声を出したため、3人は逃げたという。女子大生はアルバイトから帰宅する途中だった。豊田容疑者らは「女性と知り合うために声をかけただけで、わいせつ行為が目的ではなかった」と供述しているという。同志社大ラグビー部は11日に死去した岡仁詩(ひとし)・元監督の指導で、全国大学選手権で史上初の3連覇を達成するなどの名門。同大学広報課は「逮捕の事実は確認した。警察の対応を見守り、大学も調査を進める」としている(朝日新聞)

*東大教授、痴漢で逮捕

電車内で女性(20)の体を触ったとして、東大大学院法学政治学研究科の蟻川(ありかわ)恒正(つねまさ)教授(42)=東京都港区三田4丁目=が都迷惑防止条例違反の疑いで警視庁に現行犯逮捕されていたことがわかった。「好みの女性だった」と容疑を認め、すでに釈放されている。新宿署の調べでは、蟻川教授は11日午後6時ごろ、JR山手線外回り渋谷―新宿間を走行中の車内で、都内の会社員女性の下半身を触った疑い。女性が新宿駅で蟻川容疑者を駅員に突きだした。東大は浜田純一副学長名で「事実が確認できた段階で適切な処置をとる」とコメントした(朝日新聞)

*国税局調査官、痴漢で逮捕

地下鉄車内で女性の下半身を触ったとして、東京国税局の連絡調整官安部義和容疑者(43)=千葉県柏市名戸ケ谷=が東京都迷惑防止条例違反の疑いで警視庁に現行犯逮捕されていたことがわかった。千住署の調べでは、安部容疑者は出勤途中の5月11日午前8時15分ごろ、東京メトロ千代田線の湯島―新御茶ノ水を走行中の車内で、専門学校生の女性(20)の下半身を触るなどした疑い。女性は5月初め、被害を同署に相談。警戒中の署員が安部容疑者の行動を確認し、逮捕した。安部容疑者は「いつも同じ電車に乗る女性で、触っても騒がれないと思った」と供述しているという。同署は安部容疑者が同じ女性を対象にわいせつな行為を繰り返していたとみて、容疑を強制わいせつに切り替えて調べている(朝日新聞)

*国交省職員、痴漢で逮捕 JR埼京線の車内で女性の体を触ったとして、国土交通省大阪航空局福岡空港事務所職員、白畑全(しらはたあきら)容疑者(28)=福岡市城南区茶山3=が強制わいせつ容疑で警視庁に逮捕されていたことが8日、分かった。調べでは、白畑容疑者は今月7日午前10時ごろ、池袋―新宿間の埼京線の車内で、乗客の女子大生(19)のスカートの中に手を入れて体を触った疑い。容疑を認めている。新宿駅で降りたところを、目撃した会社員男性(35)に取り押さえられた。白畑容疑者は今月3日から10日まで、埼玉県内の実家に帰省中だった(毎日新聞)
*児童施設職員、ワイセツで逮捕 勤務していた児童自立支援施設に入所している少女2人にわいせつな行為をしたとして、神奈川県警少年捜査課は10日、東京都あきる野市瀬戸岡、児童自立支援施設元職員、土井垣仁容疑者(29)=3月31日付で懲戒解雇=を同県青少年保護育成条例違反容疑で逮捕した。「スキンシップをしているうちに女の子に関心を持つようになり、エスカレートしてしまった」と供述しているという。調べでは、土井垣容疑者は3月上旬の午後10時ごろ、横浜市内の児童自立支援施設内で、女子中学生(14)の体を触ったり、自分の体を触らせた疑い。同月中旬の午後10時ごろにも、別の女子中学生(14)にも同様の行為をした疑い。被害を受けた少女が別の職員に相談して発覚した。土井垣容疑者は00年4月からこの施設で勤務。日常的に、子どもが就寝する前に「おやすみ」と抱き合う行為をしていたという(毎日新聞)
*NHKアナウンサー、女性に抱きつき逮捕 路上で女性に抱きついて胸を触るなどしたとして、警視庁代々木署が強制わいせつの現行犯で、NHKのアナウンサー、高橋徹容疑者(41)=東京都世田谷区若林=を逮捕していたことが9日、分かった。高橋容疑者は「酔っていて、よく覚えていない」などと話しているという。調べでは、高橋容疑者は8日午後10時ごろ、渋谷区富ケ谷の路上で、前を歩いていた20代の女性会社員に、後ろから抱きつき、胸を触るなどした。通行人からの通報で駆けつけた同署員が現場から約100メートル先を歩いていた高橋容疑者を取り押さえた。高橋容疑者はこの日は休みで、昼ごろから友人と酒を飲んでいたという。高橋容疑者は平成3年に入局。大分、千葉などの放送局を経て、15年から放送総局のアナウンサー。「おはよう日本」の中継リポーターなどを担当していた。NHK広報局は「職員が逮捕されたことは誠に遺憾で、深くおわびします。事実関係を調べた上で厳正に対処する」としている(産経新聞)
*テレビ北海道タレント、児童買春

出会い系サイトで知り合った少女に現金を渡し、いかがわしい行為をしたとして、札幌北署は8日、札幌市北区新琴似11の9、イベント企画会社役員、和田宣生(のりお)容疑者(53)を児童買春禁止法違反の疑いで逮捕した。「記憶にない」と容疑を否認している。調べでは、和田容疑者は06年7月4日ごろ、携帯電話の出会い系サイトで知り合った苫小牧市内の私立高校1年の少女(当時15歳)に現金1万5000円を渡し、同市内のラブホテルでいかがわしい行為をした疑い。和田容疑者は、「ロッキー和田」の名前で活動しているタレントで、テレビ北海道の「マルオト・スーパーデラックス」と、エフエム・ノースウエーブの「ロック・ウエーブ」の司会を務めている。テレビ北海道とノースウエーブは番組を打ち切る方針(毎日新聞)

*神奈川県職員、盗撮で逮捕

女性のスカートの中をデジタルカメラで撮影したとして、神奈川県警相模原署は14日、相模原市上溝、県企業庁谷ケ原浄水場副主幹中村徹容疑者(51)を県迷惑行為防止条例違反(盗撮)の疑いで逮捕した。中村容疑者は容疑を認めているという。調べでは、中村容疑者は13日午後4時25分ごろ、同市小山3丁目のホームセンターで、買い物をしていた東京都多摩市の女性(36)に背後から近づき、スカートの中をカメラで撮影した疑い。中村容疑者はこの女性の画像を9枚撮っており、別の買い物客が気づいたという(朝日新聞)

*警視庁警視、痴漢で逮捕

電車内で女性の下腹部を触ったとして、警視庁戸塚署警備課長、佐藤勝治警視(56)が、池袋署に東京都迷惑防止条例違反(痴漢行為)の疑いで現行犯逮捕されていたことが分かった。調べに対して容疑を認めたため釈放された。職場で酒を飲んだ帰りで、「飲酒の影響で気が大きくなり悪ふざけしてしまった」と供述しているという。調べでは、佐藤警視は4月26日午後9時半ごろ、東京都豊島区のJR山手線池袋駅で電車を降りる際、乗客の30代の女性の下腹部を触った疑い。女性にその場で取り押さえられた。北村博文・警務部参事官は「十分な捜査を尽くし、厳正に処分したい」としている(毎日新聞)

*私立教諭、強制わいせつで逮捕

東京都品川区の私立中高一貫校で3月、30代後半の男性教諭が女子生徒に抱きつくなどしたとして、警視庁大崎署に強制わいせつ容疑で逮捕されていたことがわかった。教諭は同校や同署の調べに対して事実関係を認めており、4月18日付で懲戒解雇されている。学校側の説明などによると、教諭は3月上旬、放課後に「校務を手伝ってほしい」と生徒を残したうえ、校内で後ろから突然抱きつくなどしたという。生徒は抵抗し、けがなどはなかったという。生徒側から被害届を受けた大崎署が3月下旬に逮捕した。同校は5月10日、緊急の全校保護者会を開き、経緯を説明して謝罪した。全校生徒には11日、説明するという。校長によると、この教諭は過去には同種の問題を起こしたことはなく、勤務態度も実直だったという(朝日新聞)

*強姦男逮捕、余罪90件か?

愛知県警捜査1課と昭和署などの合同捜査本部は3日、1人暮らしの女性の帰宅時を狙って性的暴行を加えたとして、名古屋市瑞穂区佐渡町4、会社員、上杉精一容疑者(27)を強姦(ごうかん)と住居侵入容疑で逮捕した。名古屋市東部では約3年前から、同様の事件が約90件相次いでおり、同本部は余罪を追及している。調べでは、上杉容疑者は昨年9月2日午前2時ごろ、同市天白区で、自宅マンションに帰宅した無職の女性(23)が玄関を開けた際、背後からカッターナイフのようなものを首に突きつけて「騒ぐと殺すぞ」と脅し、室内に連れ込んで性的暴行を加えた疑い。上杉容疑者は容疑を認めているという(毎日新聞)

*50男、スカートはいてても痴漢で逮捕

スカートをはき女装して電車内で痴漢をしたとして、警視庁池袋署が東京都練馬区豊玉北1、無職、田辺義博容疑者(51)を強制わいせつ容疑で現行犯逮捕した。調べでは、田辺容疑者は9日午後6時ごろ、JR山手線外回りの新大久保−池袋駅間の電車内で、乗客の女子大生(25)の下半身を触った疑い。池袋駅のホームで女子大生に取り押さえられた。身長約160センチと小柄で髪を肩まで伸ばした田辺容疑者は女装が趣味。「女装していれば捕まりにくいと思った」と供述、容疑を認めている(毎日新聞)


*離婚年金分割の相談3万件 04.30

4月に始まった離婚時の厚生年金の分割制度について、社会保険庁に寄せられた相談件数は、昨年10月から3月までの半年間で3万1696件に達した。このうち、全国の社会保険事務所などを訪れたのは男性3408人、女性1万3421人と女性が全体の8割を占め、女性側の関心の高さを裏付けた。この制度は4月1日以降に離婚した場合に、専業主婦であれば夫の厚生年金(報酬比例部分)の最高で5割まで受け取れるもの。ただ、分割対象は婚姻期間に限られるなど制度が複雑なため、社会保険庁は昨年10月から情報提供窓口を全国の社会保険事務所に設置。電話などでも相談を受け付けている。東京社会保険事務局によると「自分はどれぐらい年金をもらえるのか」など給付に関する質問が目立つという。半年間では制度開始直前の3月が7188件で最も多かった。都道府県別では、(1)大阪3368件(2)東京3189件(3)神奈川3167件(4)埼玉2001件(5)兵庫1845件−−の順に多かった。逆に少なかったのは、島根37件▽鳥取48件▽山形76件▽福井82件▽富山109件−−など。人口比でも1けた違い、離婚時分割への関心は都市部の方が高いようだ(毎日新聞)

*4,50代男性、ホルモン減少顕著 04.27 一般に年齢とともに低下するとされる男性ホルモンの量について、日本人サラリーマンを調べたところ、働き盛りの40〜50歳代の中年層で最も低下しているとの意外な結果が出た。男性ホルモンはストレスの影響を受けやすいと言われており、調査した帝京大病院(東京・板橋区)泌尿器科の安田弥子(みつこ)講師は、「仕事でのストレスが男性の活力を失わせているのではないか」と話す。国際メンズヘルス学会誌に近く掲載される。20〜30歳代、40〜50歳代、60歳代以上の3世代に分けた健康な男性81人を対象に、活性型男性ホルモンの指標になる唾液(だえき)中のテストステロンの量を測定。一日のうちでも変動が大きいことから、2時間おきに唾液を採取してもらい変化を調べた。最も高いのは20〜30歳代だったが、次いで高いはずの40〜50歳代の中年層は、半数以上が退職者の60歳代よりもむしろ低かった。男性ホルモンが年齢とともに低下することは、国内外の調査で確認されており、その“常識”を覆す結果だった。テストステロンが低下すると、性欲や性機能の減退のほか、不安や不眠、認知能力の低下といった精神症状や、肩こりや腰痛といった身体症状として表れることが多い。安田講師は、「日本人男性は、勤勉で責任感が強く、管理職である40〜50歳代では仕事のストレスも増える。疲労や抑うつ感といった心身の様々な症状に、男性ホルモンの低下が関係している可能性がある」と話している(読売新聞)
*特急内強姦、目撃者何もせず

大阪府警淀川署は21日、JR北陸線の富山発大阪行きの特急「サンダーバード」の車内で昨年8月、大阪市内の会社員の女性(当時21歳)に暴行したとして、滋賀県湖南市石部南、解体工、植園貴光被告(36)を強姦(ごうかん)容疑で再逮捕した。当時、同じ車両には約40人の乗客がおり、一部の乗客は異変に気付いたものの、植園容疑者にすごまれ、制止できなかったという。植園容疑者は、昨年12月にも同様に車内や駅構内で女性に暴行したとして今年1月、滋賀県警に逮捕され、強姦罪などで現在公判中。調べでは、植園容疑者は、昨年8月3日午後9時20分ごろ、福井駅を出発した直後に、6両目の前方から2、3列目にいた女性の隣に座り、「逃げると殺す」「ストーカーして一生付きまとってやる」などと脅し、繰り返し女性の下半身を触るなどしたという。さらに、京都駅出発後の午後10時半ごろから約30分間にわたり、車内のトイレに連れ込み、暴行した疑い。女性は車両前方のトイレに連れて行かれる途中、声を上げられず泣いていたが、付近の乗客は植園容疑者に「何をジロジロ見ているんだ」などと怒鳴られ、車掌に通報もできなかったという。植園容疑者は昨年12月21日、JR湖西線の普通電車内で女性(同27歳)に暴行し、さらに大津市のJR雄琴駅で電車を降り、同駅のトイレに女子大学生(同20歳)を連れ込み、暴行したとされる。JR西日本によると、同社の大半の車両には連結部付近に通報ブザーをつけているほか、トイレにも体調悪化などに備えたブザーを設置。いずれも車掌に連絡が届くようになっている。また、特急など停車駅間が長い列車の場合、車掌の車内巡回を励行しているという。同社広報部は「引き続き車掌の見回りなどを強化し、乗客の安全確保、防犯対策に努めていきたい。事件を目撃したら通報ブザーを活用してほしい」と話している(毎日新聞)

*織原被告に無期、ルーシー事件は無罪 92〜00年に英国人女性ルーシー・ブラックマンさん(当時21歳)ら10人を襲い、うち2人を死なせたとして準強姦(ごうかん)致死、死体損壊・遺棄罪などに問われた会社役員、織原(おばら)城二被告(54)に対し、東京地裁は24日、求刑通り無期懲役を言い渡す一方、ルーシーさん事件についてのみ無罪とした。栃木力裁判長は「死体損壊・遺棄には何らかの形での関与がうかがわれるが、準強姦致死とわいせつ目的誘拐は、犯罪の証明がない」と述べた。無罪とした理由の詳細については午後に述べるとして休廷した。公判で検察側は、織原被告が00年6月、東京・六本木のバーで働いていたルーシーさんに「海に近いセカンドハウスに行こう。携帯電話をプレゼントする」などと誘い、同7月1日に神奈川県逗子市のマンションに連れ込んで薬物を飲ませたうえ、麻酔作用のあるクロロホルムを吸引させて暴行し、ルーシーさんを心停止で死亡させたと主張。遺体はチェーンソーで切断し、同県三浦市内の洞窟(どうくつ)に埋めたと指摘していた。これに対し、織原被告はマンションに連れ込んだことは認めたものの「知人(故人)が部屋から連れ出した。自分は関与していない」と反論。死体遺棄についても自らの関与を否定していた。弁護側も、ルーシーさんの死因が不明なことや、死体遺棄についても目撃者がいないことなど直接の物証がない事実を列挙した。栃木裁判長はこうした経緯を総合的に判断した結果、織原被告を有罪とする根拠が乏しいと判断したとみられる。ルーシーさん事件以外については、検察側の主張をほぼ認めた。
判決によると、織原被告は92年4月、別の豪州人女性(当時21歳)に薬物を飲ませて暴行し、劇症肝炎で死亡させた。同様の手口で00年までの間、ほか8人にも暴行するなどした。
◇物証や供述乏しく=解説
英国人女性ルーシー・ブラックマンさんら女性10人への準強姦致(ごうかん)死罪などに問われた織原城二被告(54)に対し、東京地裁が無期懲役を言い渡しつつ、ルーシーさん事件のみを無罪としたことは、物証や供述が乏しく、捜査段階から別事件で逮捕を繰り返さざるを得なかった警察・検察当局の苦闘ぶりをそのまま反映した結果と言える(毎日新聞)
*オジサンだけじゃない加齢臭 04.16

浜松医科大などの研究チームは、子宮内に「おじさん臭」や「加齢臭」のもととして知られるノナナール(ノネナール)など2種類のにおい物質があることを、世界で初めて突き止めた。受精卵が着床する際、このにおいが「道しるべ」になっている可能性があるという。14日から京都市で開かれる日本産科婦人科学会で発表する。研究チームは、健康な女性約10人の子宮内を生理食塩水で洗って回収し、分析した。ノナナールは主に中高年男性の皮脂中の脂肪酸が酸化、分解されると発生すると考えられている。しかし、なぜノナナールが子宮内に存在しているのかは分かっていない。妊娠するには、精子が子宮から卵管へ上り、卵子と出合って受精し、受精卵が子宮へ戻って着床することが必要だ。これまでの国内外の研究では、卵子に付いているにおい物質を目指して精子が卵管を上ると考えられている。研究チームは昨年、受精卵が成長してできた細胞の表面ににおいのキャッチにかかわるたんぱく質が存在することを確認しており、今回の発見で受精卵が子宮へ戻る仕組みに、におい物質がかかわっている可能性が示された。研究チームの金山尚裕・同大教授(産婦人科)は「皮脂から発生するノナナールが子宮内で見つかったのは驚きだ。受精卵側のにおい受容体と、見つかったにおい物質の関係をさらに分析し、受精卵の輸送の仕組みに迫りたい」と話している(毎日新聞)

*根津院長、死後生殖を公表

諏訪マタニティークリニック(長野県下諏訪町)の根津八紘(やひろ)院長は11日、死亡した夫の凍結保存精子を使い、体外受精させる「死後生殖」を2例実施していたと公表した。1例は04年に出産したが、もう1例は妊娠しなかったという。死後生殖について最高裁は06年、生まれた子どもと亡夫との親子関係を認めない判断を示している。日本産科婦人科学会も14日、死後生殖を禁じる指針を総会で了承する。根津院長によると、1例目は西日本に住む当時30代の女性で、亡夫の母親と来院した。別の医療機関で不妊治療のため凍結しておいた精子を持参してもらい、03年に妻の卵子と体外受精させた。子どもは別の医療機関で出産したという。根津院長は、夫が生前、死後生殖に同意していたことを実施の条件としているというが、02年のケースは「夫の同意は、状況から推定できる」と判断したという。もう1例はその後、別の女性に実施したが妊娠しなかった。死後生殖をめぐっては、凍結精子を用いて生まれた子どもの認知を求める3件の訴訟で、最高裁は06年9月、いずれも請求を退けている。根津院長が死後生殖の実施を公表したのは、日本産科婦人科学会が14日に京都市で開く総会で、死後生殖の禁止を指針に盛り込むことへの抗議という。「国民の選択肢を奪う学会の指針は理解できない。目の前の患者を救う気持ちがない」と根津院長は話している(朝日新聞)

*産婦人科学会、「死後生殖」禁止決定

日本産科婦人科学会(日産婦)は14日、京都市内で総会を開き、死亡した夫の凍結保存精子を使って体外受精させる「死後生殖」を禁じ、学会の会告(指針)に盛り込むことを正式に決めた。凍結された精子の保存期間は「本人が生きている間」とし、死亡したら廃棄する。死後生殖をめぐっては、諏訪マタニティークリニック(長野県下諏訪町)の根津八紘(やひろ)院長が11日、死後生殖を過去2例実施していたと、禁止の指針が決まることへの「抗議」として公表。さらに、子宮のない女性に代わって実母が「孫」を代理出産する試みを実施していたことを明らかにし、不妊の夫婦の受精卵で別の女性が出産する「代理出産」を引き受けてくれるボランティアの公募も公表した。日産婦は代理出産を認めておらず、根津院長を厳重注意することを決めた。記者会見で日産婦倫理委員長の吉村泰典慶応大教授は「我々としては許すわけにはいかない。現在の会告を順守してもらいたい」と述べた(朝日新聞)

*向井夫妻、双子の国籍取得断念 タレントの向井亜紀さん(42)が11日、米国人に代理出産してもらった双子の男児(3)との法律上の親子関係を認めなかった3月の最高裁決定の後、初めて記者会見をした。決定について「正直がっかり」と悔しさをにじませた。男児らの出生届を出すことを断念し、日本国籍は取得せずに米国籍のまま育てていくことを明らかにした。
会見には、夫の元プロレスラー、高田延彦さん(45)も同席した。最高裁決定後、東京法務局から「2週間以内に男児の出生届を出さないと、今後日本国籍を与える機会はない」との連絡があり、11日が期限とされたという。しかし、向井さん側は出生届を出さなかった。法務局が、届け出の父親欄に高田さん、母親欄に代理出産した米国人女性を記入するよう指示してきたからだ。指示に従って「母親」とすれば、訴えられる可能性がある。代理出産契約で、米国人女性には男児の親としての権利義務を一切負わせないよう取り決めているためだ。また、最高裁決定の補足意見で、法的な親子関係を成立させるための選択肢として勧められた「特別養子縁組」をするには、子の「実の親」の同意が原則必要になり、やはり契約が壁となる。「高いハードルを感じている」と嘆いた。男児は米国人として外国人登録し、この春から幼稚園に通い始めている。このため、具体的には、特別養子縁組のうち外国人を養子とする「国際特別養子縁組」が考えられる。この場合、米国法上は実の親の向井さん夫妻が「同意者」になり、同時に申請者にもなるという不自然な形をとって申し立てることを余儀なくされる。「最高裁が特別養子縁組を認める余地はあると言った以上、申し立ては通るのではないか」とみる裁判官もいるが、家裁が認めるかどうかは、申し立ててみないとわからない。補足意見について、向井さんは「調べてみると、大雑把な提言だった」と落胆を隠さない。特別養子縁組の期限は、向井さんの場合、双子の男児が8歳になるまでだ。向井さんは「時間と労力をかけたのに得るものが少ない『社会科見学』だった」と裁判を振り返り、「代理出産に関する立法にあたっては、経験者の意思を聞いてほしい」と話した(朝日新聞)
*人気のすき者夫婦エロサイトで逮捕 自作自演の「わいせつ画像」を、自ら立ち上げたホームページに有料で公開していた「好き者夫婦」が12日、福井県警に逮捕された。サイト管理者自身がモデルになっていたケースは異例といい、夫婦の共演のほか、妻の“ソロ活動”も収録。「夫婦の営み」のすべてを体当たりで披露したこのホームページは人気があったようで、約6年半で約2億円を荒稼ぎしていたという。福井県警がわいせつ図画公然陳列容疑で逮捕したのは、同県坂井市のアダルトサイト経営の久野文雄容疑者(38)と妻の玲子容疑者(32)。2人とも容疑を認めているという。調べによると、2人は昨年11月から今年1月にかけ、自分たちが運営するサイト「Aya’s Room」で、主に屋外で撮影した両容疑者のプレーや玲子容疑者による自慰行為などわいせつな画像や動画を有料で公開。いずれも局部がモザイクなしの「そのまんま」状態だった。出演者はこの夫婦だけだったようで、このサイトは既に閉鎖されている。両容疑者は00年7月ごろからサイトを開設。閲覧料金は、期間別になっており、最低が30日間4200円、最高が90日間1万3000円。映像は随時更新するなどプロ並みの本格さだったという。
夫婦のサイトはアダルト系の中でも人気が高かったようで、利用者は全国に広がっており、約6年半の間に、約2000人から約2億円を売り上げていたとみられる。昨年10月、閲覧者を名乗る男性から「撮影場所は越前海岸ではないか」との情報が同県警に寄せられた。越前海岸は日本海に面し、久野夫婦が住む坂井市から敦賀市にかけた海岸線で福井県の観光名所のひとつ。両夫婦はひとけが少ない屋外でのプレーに果敢に挑戦するなど、他のアダルトサイトとの差別化を図っていたが、この狙いが裏目に出てしまったようだ。2人の容姿について、捜査関係者は「自分たちの行為を公開するほどですから…」と言葉を濁しながらも「ナイスバディー」だったことを示唆している(スポーツ報知)
*卵細胞分裂停止の仕組み解明 04.11 人間など脊椎(せきつい)動物の卵細胞が受精を待つ際に分裂を停止する「Meta−II(メタツー)停止」と呼ばれる現象の仕組みを、九州大学大学院理学研究院の佐方功幸教授(分子発生学)と独立行政法人科学技術振興機構の研究チームが解明し、英科学雑誌「ネイチャー」オンライン版で5日、公表された。不妊の原因解明や治療法開発などにつながることが期待されるという(時事通信)
*黄元教授、クローンオオカミのデータにも捏造?

韓国ソウル大の李柄千教授らの研究チームがチョウセンオオカミのクローンづくりに成功したとする論文についてデータ捏造(ねつぞう)などの疑惑が持ち上がり、同大は9日、調査に着手したと発表した。研究には、ヒトクローン胚(はい)による胚性幹細胞(ES細胞)研究で論文を捏造、懲戒免職となった黄禹錫元教授も参加していた。聯合ニュースは今回の疑惑で、同大の研究の信頼性がさらに傷つくのは不可避と伝えている。オオカミの論文をめぐっては、外部の専門家らにより、クローンの成功率に関するデータや、オオカミと代理母役の犬のDNAを分析した表について、捏造や間違いがある可能性が指摘されている。研究チームは先月26日、2匹の雌の「クローンオオカミ」を公開。動物園で飼育中のオオカミの体細胞を、核を除いた犬の卵子に移植、受精卵を犬の子宮に戻す手法で2005年10月にクローンをつくることに成功したと発表していた。これまでのところ、オオカミがクローンであること自体を疑問視する声はほとんど出ていないが、同大は関連試料を確保、クローンかどうかについても外部機関に依頼して確認するとしている(毎日新聞)

*法相、妻の貞操観念に言及

「離婚後300日以内に生まれた子は前夫の子」と推定する民法の見直しで特例新法を目指す与党プロジェクトチーム(PT)の動きをめぐり、長勢法相が6日の会見で述べた「貞操義務なり、性道徳なりという問題は考えなければならない」との言葉が、市民団体や議員の間で反発を呼んでいる。家族法の研究者らは9日、通達での対応を表明している法務省に対し、救済範囲が広い特例新法の制定を求める要望書を提出。会見した早大院の棚村政行教授は「(特例法が)貞操義務や性道徳を乱すとの議論がしかるべき立場の人から出ている。『子どもの救済』という議論の本質が違う方向にいき危機感を覚える」と批判した。また、自民PTと特例新法案を検討してきた公明PT座長の丸谷佳織衆院議員も同日、市民団体との会談の中で、「一政治家が道徳観だけで決める問題ではないのではないか」と述べた。一方、自民PT座長の早川忠孝衆院議員らは中川昭一政調会長の「法相とよく調整するように」との指示を受けて、同日長勢法相と会談。別居後に始まった男女関係は裁判所の判例でも貞操義務違反に当たらないことを挙げ、特例新法に大臣の指摘する懸念がないことを説明したという(朝日新聞)

*離婚300日以内出生児の救済

「離婚後300日以内に生まれた子は前の夫の子」と推定する民法772条の規定の見直しを巡り、法務省は、前夫との離婚後に懐胎したとする医師の証明書があれば、離婚後300日以内に生まれた子でも現夫の籍に入れられるようにする民事局長通達を4月末までに出す方針を固めた。与党プロジェクトチームが議員立法でより幅の広い救済策を検討するなかで、慎重論を強める長勢法相が「立法措置は必要がない」とする姿勢をアピールした形だ。ただ、与党内からは「通達では不十分だ」との声が出ており、救済策を全体としてどうするかは与党と法務省の間でなお調整することになる。証明書の形式や文案は、日本産科婦人科学会や厚生労働省などの専門家らと検討を進めている。関係者によると超音波診断などを根拠に妊娠の開始日を「何月何日から何月何日までのいずれかの日」などと記載する形で、女性が妊娠した時期を医師や助産師が証明する見通し。妊娠週数は超音波診断で観測する頭の幅などから推定でき、誤差は前後1週間ほどに収まるとされる。通達案について自民党の政調幹部は5日夜、「この通達では、対象の半分しか救済することができない。党としても今後、医師会へのヒアリングなどもして、議員立法に取り組んでいく」と語った。公明党幹部も「DNA鑑定ではっきりすれば、裁判を通じなくても前夫以外の子と認めていいと思う。その意味で通達では不十分」として、なお議員立法での救済措置をめざす意向を明らかにした。ただ「通達は一歩前進で、自民党がこれで了承するならばやむを得ない」とも語り、今後の与党内協議次第では、議員立法の見送りもあり得るとの考えを示した(朝日新聞)

*インド、子供の半数が性的虐待? インドの子供の53%が性的虐待を受けたことがあり、加害者が知り合いであるケースがその半数に上ることが9日、政府の公表した調査報告書で明らかになった。調査は、女性・児童開発省が、13州の5歳から18歳までの少年1万2447人を含む関係者1万7220人を対象に実施した(時事通信)
*プロファイリングで連続強姦魔逮捕 連続6件の性的暴行事件を繰り返したとして、京都府警捜査一課と八幡署などは9日までに、女性暴行や強制わいせつなどの疑いで、大阪府枚方市西牧野3丁目、電気工事業元木誠之被告(24)=同じ罪などで公判中=を追送検した。調べでは、元木容疑者は昨年7月30日深夜、枚方市内で女子大学生(21)に暴行を加えるなど、昨年6月から8月にかけ、枚方市内で計6件、女性を暴行したり、体を触るなどした疑い。府警はこのほか、同市や八幡市で強制わいせつなど計21件を裏付けた。府警は昨年7月、八幡市内で同一犯とみられる強制わいせつ事件が連続発生したことから、心理学的分析や統計データから犯人像などを割り出すプロファイリングを実施。次回犯行場所を予測して警戒していたところ、元木容疑者が現れ、逮捕につながったという。プロファイリングが犯人逮捕につながったのは、府警では初めて、という(京都新聞)
*36時間持続のED治療薬 04.05 日本イーライリリー(神戸市)は19日、年内に予定する勃起不全(ED)治療新薬「タダラフィル」の承認に合わせ、開業医市場に進出する方針を明らかにした。日本以外ではすでに認可されている同新薬は、効果が36時間持続するほか、脂っこい食事との食べ合わせによる効果低減の心配もないという。同社は専門医向け営業を展開してきたが、新薬の処方拡大を狙い、泌尿器専門医から開業医へ営業活動を広げる。営業を行う医薬情報担当者(MR)も 900人に増員するという(産経新聞)
*医師会、看護師の妊婦内診ガイドライン削除

厚生労働省は3日、日本産婦人科医会(寺尾俊彦会長)に対し、ホームページ(HP)で、看護師の内診が認められたと、誤った解釈もできるガイドラインを掲載しているとして抗議した。医会は「会員の疑問に答えるため掲載したが、厚労省との相談が不十分だった」として、ページを削除した。厚労省は2日、看護師の「内診」を禁じる通知を都道府県に出している。しかし、産婦人科医会は同日付で「産婦に対する看護師等の役割に関するガイドライン」をHPに掲載。医師の指示監督の下ならば分娩(ぶんべん)経過中の観察はできるとして、注意点を列挙していたほか、同省の了解のもとで作成したとしていた。この内容に、厚労省は「内容に関する相談を一切受けていない」としたうえで、「通知で禁止した看護師の『内診』に該当する可能性があり、現場を混乱させる」と、医会に削除を要請した。医会の木下勝之副会長は「掲載は取りやめたが、助産師不足は深刻化しており、お産が立ちゆかない現状に変わりはない。ガイドラインについては今後、慎重に協議していきたい」と話した(朝日新聞)

*韓国、性犯罪者位置監視器装着か

韓国国会は2日、性犯罪の再発を防ぐため、所在地がわかる装置を常習者らに強制着用させる法案を賛成多数で可決した。子どもを狙った性犯罪が相次いだのをきっかけに国会議員が提案。「人権侵害だ」との反対論もあったが、犯罪防止にはやむを得ないとの声が上回った。早ければ来秋にも施行される。強姦(ごうかん)などを2回以上起こした者や、13歳未満の子どもを狙った性犯罪者が着用の対象となる。裁判所による認定手続きを経たうえで位置監視端末を5年を限度に身体に取り付け、行動を追跡する。同様の制度は米国などでも実施されている(朝日新聞)

*恐竜絶滅で哺乳類繁栄は間違い? 恐竜が約6500万年前に絶滅し、哺乳(ほにゅう)類の時代が始まったとの通説は、哺乳類の種の多様性に関する限り、間違っている可能性があることが分かった。ドイツ・ミュンヘン工科大などの国際研究チームが2日までに、現在生息する哺乳類のほぼ大半、約4500種について遺伝子に基づく系統樹を作ったところ、約7500万年前までに基本的な種の分化が終わっていた。論文は英科学誌ネイチャーに発表された(時事通信)
*WHOが性感染予防と割礼奨励? 世界保健機関(WHO)は28日、男性の割礼がエイズ感染の危険を減少させる効果があるとして割礼を奨励すると発表した。ただし、感染の確率が減るだけで、割礼だけでエイズを完全に予防できるわけではなく、WHOはコンドームの使用などを心がける重要性は変わらないと強調している。WHOが南アフリカ、ケニア、ウガンダの男性計約1万人を調査したところ、エイズウイルス(HIV)に感染する危険が割礼によって60%低下する結果が得られたという。従来、割礼の習慣のある国の方がHIV感染率が低いと報告されていた。WHOは割礼で包皮が除去されることで、性感染症に罹患(りかん)する危険が減ると説明している。WHOは「(割礼を普及させても)目に見える効果が出るまでには何年もかかるだろうが、男性の感染率が減れば長期的には女性の感染率にも好影響を与えると期待できる」と指摘、HIV感染率が極めて高く、性交渉による感染が多いアフリカでのエイズ予防への効果を期待している(毎日新聞)
*男性同性愛者の不妊治療? ロサンゼルスにある不妊治療の専門クリニックで、子供を欲しがる男性の同性愛者を対象にしたプログラムを開始した。男女産み分けの分野でこれまでに先駆的な役割を果たしてきたクリニック「Fertility Institutes」が、血のつながった子供を欲しがる世界中の同性愛カップルからの要望に応えて、同プログラムに乗り出した。同クリニック理事長のジェフリー・スタインバーグ医師はロイターに対し「(男性の同性愛者の不妊治療に関し)多くの機関がいろいろ取り組んでいる。しかし、心理的、法的、医学的な見地に立ち、代理母やドナー、患者などすべてを包括的にケアしているプログラムは当クリニックのものだけだ。要望は非常に多い」と話した。米国ではここ数年、子供を欲しがる同性愛カップルが、養子縁組よりも代理母に頼るケースが急増している。これらのカップルは通常、子供を授かるために、いくつかの仲介業者を通じて代理母や卵子提供者、弁護士などを探さなければならない。しかし男性の同性愛者が子供を欲していると代理母が分かると、肝炎やHIVといった病気の危険性があると考えて、代理母が手を引くケースも少なくない。スタインバーグ医師は、事前に代理母から同意を得て、男性側にもHIVなどの感染がないかを検査する。同医師はすでに約70組の同性愛カップルを治療。約40%は米国人だが、そのほかは、英国、ドイツ、中国、イタリアなどからの患者だという。治療費の平均は約6万ドル(約700万円)だが、約75%のカップルは追加料金を払って男女産み分けを希望するという。男女の産み分けは、米国を除き、多くの国で違法とされている(ロイター)
*中国親子鑑定、心配の30%が他人の子 近年、福建省福州市でDNA鑑定が流行しているという。1996年には1年間でわずか7件だった鑑定数が、昨年は1000件を超えた。福州市では1996年からの累計でおよそ4000件の親子鑑定が行われたという。鑑定希望者のほとんどは、妻に隠れてこっそりとやって来る父親だ。妻の間との子が本当に自分の子かどうかに疑いを持ち、鑑定を依頼するのだという。日本なら、そんなことを言おうものなら考えすぎだと笑われそうだが、中国では皆大まじめ。事実、鑑定したうちの3割以上で親子関係にないとの結果が出ており、福州市の父親たちの心配の種がなくなることは当分なさそうだ(レコードチャイナ)
*合コンでの即効テクニックとは スピードデート(短時間のお見合いパーティー)をしている人に、必見の話。米国で行われた最近の研究結果では、異性との健全な性生活を求めるなら、スピードデートではえり好みをする方がうまくいくという。 研究では、156人の大学生を集めスピードデートの場を設け、参加者のえり好み度合いが、カップル数にどう影響するかを調べた。参加者は、異性の相手9人〜13人とそれぞれ4分間ずつ話をし、話が終わるたびに、相手が気に入ったか、性的に魅力を感じたかについて答えた後、会場を去る際に、研究用のホームページ上に、話した相手ともう一度会いたいかどうか記入をした。その結果、再会したい相手を複数選んだ参加者の多くは、カップルになれないことがわかった。研究者によると、アプローチの仕方に見境がないと、相手にそれが伝わり、好ましく思ってもらえず、“必死であせっている”ように見られるのだという。長年の間、専門家は、誰かに気に入られたい場合に一番良い方法は、少なくともプラトニックな関係においては、相手に“好き”だという感情を伝えることだと考えていたが、本格的な恋愛関係においては通用しないことが今回の研究でわかった。皆に好きだと伝える人は、皆から好かれない傾向にあり、1人の相手を他の相手よりも好きになる人は、その相手からも好かれる可能性が高くなる。スピードデートでは、このえり好みが、良いカップル誕生のためには不可欠だと判明した。専門家は「気に入った相手には、他の人には難しいけれど自分ならこの人を落とせる、と思わせることが大事」と述べている(HealthDay)


*ダイオキシンの性ホルモン関与の仕組み解明 03.30

ダイオキシンが性ホルモンの働きを阻害する仕組みを、東京大学分子細胞生物学研究所の加藤茂明教授らが突き止めた。ダイオキシンが体内に入ると、女性ホルモンや男性ホルモンの受け皿(受容体)の分解を招くらしい。ダイオキシンの影響を新たな角度から説明するもので、今後の研究に弾みがつきそうだ。29日発行の英科学誌ネイチャーに発表する。ダイオキシンは、生殖器の発達異常を招くなどの内分泌攪乱(かくらん)作用があると報告されているが、仕組みはよく分かっていなかった。加藤さんや科学技術振興機構の大竹史明グループリーダーらは、ダイオキシンなどが体内で結合するAh受容体に注目した。Ah受容体にダイオキシンなどが結合すると、同受容体が活性化して、さらに別のたんぱく質と「複合体」をつくった。マウスでこの複合体を詳しく調べると、性ホルモンの受容体の分解を促していることが分かった。性ホルモン受容体が分解されてしまうと、性ホルモンが正常に働けなくなる。田中啓二・東京都臨床医学総合研究所所長代行は「内分泌攪乱作用の仕組みについて、新たな概念ができた。新たな薬の開発などにつながる可能性もある」という(朝日新聞)

*膣を引き締めるーケーゲル体操

「お産の後、夫からは『ゆるくなった』って責められるのです。妊娠は私一人でできるわけもなく、自分にだって責任があるはずなのに、そのことには一切触れず・・・。だから悔しくて」。よくある話ですが、今回は「しまりのいい腟を作る」を考えてみましょう。
失礼な言い方であることを承知で申し上げるならば、お産というのは、直径10センチほどの赤ちゃんの頭が出てくるわけですから、腟壁が離開することがあって当然です。産婦さんや子どもへの負担を軽くするために会陰(えいん)部に切開を入れることもあります。それにもかかわらず、産後にセックスが再開された時、パートナーから「ゆるい」なんて言葉を向けられたらたまったものじゃあありません。時には、腟や骨盤の筋肉がゆるんで、くしゃみや咳をした拍子に尿失禁が起こることもあるでしょう。そのような問題を改善するために、日本では産褥体操なるものが推奨されていますが、その代表的なトレーニング法が産婦人科医であるアーノルド・ケーゲル(1894−1981)の名前を付した「ケーゲル体操」とか「骨盤底筋強化体操」といわれるものです。しかし、この「ケーゲル体操」。最近では本来の目的と合わせて、性感アップのためのトレーニング法として有効だと評価されています。
その方法とは? 骨盤底筋を鍛える、ということに尽きます。とくに重要なのは、この領域に含まれる「PC筋」という筋肉です。これは性器や直腸、膀胱などをちょうどハンモックのように支えている恥骨から尾骨まで繋がっている筋肉、恥骨尾骨筋(Pubo-Coccygeal muscle)のことです。皮膚から2〜3センチ程度下にあって、1センチから5センチの厚みを持った筋肉で、外陰部の神経に支配されています。要するにクリトリス、陰唇、腟口、肛門周辺の刺激を探知して、その信号を脳に送る役目を持つ神経です。その結果、脳の指令を受け、再び反応する。オーガズム期に入ると腟は0.8秒間隔で収縮を繰り返すことは「第76話 イクってどういうこと?」でも説明しましたが、この収縮に大きく関わっているのがPC筋なのです。
そのPC筋を鍛えるのがケーゲル体操です。筋肉を鍛えるには、緊張と弛緩を繰り返す方法しかありません。よく誤解されるのは、セックスをしていれば、それに関係する筋肉、つまりPC筋も鍛えられるという言い方です。しかし、これは間違いです。セックスはPC筋の緊張は強いるものの弛緩の程度は弱い。これでは鍛練にはなりません。
具体的には、まず仰向けに寝て、小便をするような感覚で性器を上方に引き寄せるようにします。そして次に大便をするように性器を押し出すようにします。これでPC筋の存在が認識できるはずです。このとき、腹部や大腿部の筋肉など周辺の筋肉も動くようですと意味がありません。あくまでPC筋だけ動かすようにしてください。これを繰り返していけばいいわけです。ケーゲルによれば、1日300回の収縮運動が必要ということですが、100回程度を3回に分けて行なえばいいと思います。2〜3週間程度訓練した後の成果については、自分で確認することもできます。まず腟口が開く程度に足を開き、自分の指を2本挿入します。そして腟口から3〜4センチ入ったあたりで指を骨盤の方に向けて押し込んで下さい。鍛えられたPC筋であれば、3センチ程度の筋肉の厚みを感じることができるはずです。このPC筋を直接、指で押しつけたり離したりを繰り返すこともトレーニングになります。だからこそ、性感が高まってしまう副効用がある、と専門書は書くわけです。PC筋の鍛練によって、それまでは未体験だったオーガズムを得られるようになった、という女性もいるくらいです。
それでは改めて・・・。肛門をすぼめ、性器を上方に引き寄せるような感覚で8つ数えましょう。次いで排便するように性器を押し出す調子で8つ。その時、お腹の筋肉を動かさないように注意すること。これを無理しない範囲で繰り返してみましょう。食事中でも、仕事中でも、通勤時間にもできる簡単な鍛錬法ですからね。ご健闘を!(毎日新聞ーDr北村)

*分娩休止病院が急増 慢性的な産科医不足の中、この1年間にお産の取り扱いを休止したり、休止する方針を決めたりした病院が全国で105カ所に上ることが、朝日新聞の全国調査でわかった。分娩(ぶんべん)を扱っている病院の約8%にあたり、過酷な勤務状況などから、勤務医の産科離れがさらに進んでいる実態が鮮明になった。深刻な事態を受けて、医学生・研修医の優遇策や離職した女性医師の復帰支援を打ち出す自治体も急増している。全都道府県の担当者に分娩の休止病院や医師確保策を尋ねるアンケートを送付。回答を基に電話取材して集計した。06年4月以降、お産の取り扱いをやめたのは77病院で、3月末で休止するのは22病院。ほかに6病院が新年度中に分娩をやめる。05年12月時点でお産を扱っていた1273病院(日本産科婦人科学会調べ)の8.2%がさらに減ることになる。内訳は自治体立が45カ所で最も多く、民間27、日本赤十字、労災など公的病院25、国立病院機構7、大学付属1の順。都道府県別では北海道の9カ所が最多で、神奈川・兵庫の7カ所、千葉の6カ所、福島・新潟・山梨の5カ所と続く。主な休止理由としては、人手不足に陥った大学の医局による引き揚げ▽開業や定年で退職した医師の後任が不在▽医師1人で分娩を扱うリスクの回避などが目立った。
「産科危機」が広がる中、厚生労働省は、医師の負担軽減のため、近隣病院の産科医を1カ所に集める「集約化」計画を年度内に策定するよう都道府県に求めている。だが、医師の退職が相次ぐほか、産科がなくなる地域の反発もあり、大半の自治体で具体的な計画づくりが進んでいない。「必要なし」「不可能」と結論づけた県もある。その一方で、当面の医師確保策に知恵を絞る自治体が増加。15府県が新年度予算で、医学生や研修医に学費などを貸しつけ、地元で一定期間勤務すれば返済を免除する修学資金貸付事業や奨学金制度を新設・拡充しており、同様の制度は計33府県に広がる。うち19府県が産科や小児科など医師不足に悩む診療科に制度の対象を限定したり、金額を上乗せしたりする。産科や小児科に多いとされる女性医師に狙いを絞り、子育てなどで離職した医師向けの職場復帰研修を開催したり、短時間労働を促進する制度を導入した病院に補助金を出したりする施策も19府県で新年度から開始され、計26府県に増える。助産師が病院で正常産を扱う「院内助産院」のモデル事業や、妊産婦の相談に乗る助産師外来の開設など、助産師の活用策についても、9県が4月から始める見通しだ。さらに、近隣に出産できる病院がなくなった妊婦や家族向けの待機宿泊施設の運営事業(青森県)▽産科医の負担軽減のために事務を補助する「医療クラーク」の雇用助成事業(静岡県)▽医師不足が深刻な県立病院の勤務医の手当増額(三重県)▽2年以上公立病院に勤めた医師の海外研修費負担(兵庫県)、などの独自策を講じる例も増えている(朝日新聞)
*黄氏関与ソウル大、オオカミのクローン

韓国・聯合ニュースは26日、ソウル大学獣医学部の研究チームが、絶滅の危機にあるチョウセンオオカミ2頭のクローンをつくったと報じた。学術誌「クローニング・アンド・ステム・セルズ」3月号に研究論文が掲載されるが、胚(はい)性幹細胞(ES細胞)論文捏造(ねつぞう)に絡み、06年3月にソウル大を罷免された黄禹錫(ファン・ウソク)・前同大教授が共同著者になっているという。ソウル大の調査委員会は06年1月、黄前教授が率いた研究の中で、05年に発表した「世界初のクローン犬」は本物で、動物の複製技術は評価に値するとしていた(朝日新聞)

*HIV感染、目立つ同性感染

東京都は27日、06年に都内で検査を受け、新たにエイズウイルス(HIV)への感染や、エイズ発症が明らかになった人の数が過去最高の453人に達したと発表した。前年より36人増。全体の約9割に当たる402人が日本人男性だった。都によると、推定される感染経路は、同性間の性的接触が326人で約7割を占めた。異性間の性的接触は75人で前年より減った(朝日新聞)

*英女性講師殺人、暴行目的か?

千葉県市川市のマンションのベランダに置かれた浴槽で26日夜、大手英会話学校講師の英国人女性リンゼイ・アン・ホーカーさん(22)の遺体が砂に埋められた状態で見つかった事件で、ホーカーさんの手足が、プラスチック製のひも状のもので縛られていたことが29日、県警の調べでわかった。また、ホーカーさんは「英会話の個人指導」を名目に、無職市橋達也容疑者(28)=死体遺棄容疑で指名手配=から遺棄現場の自宅マンションに呼び出されたという。調べでは、ホーカーさんの遺体は体を折り曲げた状態で砂の中から発見された。遺体の手足は、園芸などで使われるプラスチック製の結束帯で縛られていたという。右目の下や左ほおの辺りに殴られたような皮下出血があった。死因は窒息死と見られている。県警は、ホーカーさんがもみ合いになった後、暴行を受け、殺害された疑いがあるとみている。調べによると、市橋容疑者はホーカーさんに、「英会話の個人指導をして欲しい」と依頼。自宅マンションの電話番号などを記した手書きのメモを渡していた。ホーカーさんはこれを受けて、行方不明となった25日ごろに、遺棄現場となった市橋容疑者の自宅マンションを訪れ、事件に巻き込まれたと見られている。市橋容疑者は20日夜、東京メトロ東西線行徳駅近くの店で初めて会ったホーカーさんにつきまとい、船橋市内の英会話学校社宅まで追いかけたという(朝日新聞)

*代理出産(向井夫妻)、最高裁認めず 03.25

タレントの向井亜紀さん(42)と元プロレスラーの高田延彦さん(44)夫妻が米国の女性に代理出産を依頼して生まれた双子の男児(3)について、最高裁第二小法廷(古田佑紀裁判長)は23日、夫妻との親子関係を認めない決定を出した。第二小法廷は「自分の卵子を提供した場合でも、今の民法では母子関係の成立は認められない」との一般判断を初めて示した。向井さん側にはこれ以上不服を申し立てる手段はなく、出生届の不受理が確定した。第二小法廷は「代理出産は公知の事実で、(明治時代に制定された)民法の想定していない事態だ」と指摘。「遺伝的なつながりのある子を持ちたいという真摯(しんし)な希望と、他の女性に出産を依頼することについての社会一般の倫理的感情を踏まえ、立法による速やかな対応が強く望まれる」と述べて、法整備を急ぐよう国会に異例の注文をつけた。夫妻は双子の出生後、米国ネバダ州の裁判所で親子関係を確定する判断を得ていた。昨年9月の東京高裁決定は、外国裁判所の確定判決の効力が承認されるとした民事訴訟法の規定をもとに、親子関係を認めた。これに対し、第二小法廷は「実親子関係は身分関係の中で最も基本的なもの。基準は一義的に明確でなければならない」と指摘。「民法が定める場合に限って実親子関係を認める」と厳格な解釈を示した。その上で、今の日本の民法では認められないのに、実の親子関係を認めたネバダ州裁判所の判断は「我が国の法秩序の基本原則、基本理念と相いれず、公の秩序に反する」と述べ、東京都品川区に出生届を受理するよう命じた東京高裁決定を覆した。4裁判官全員一致の結論だった。向井さんは00年に子宮摘出手術を受けた。高田さんとの受精卵を米国人女性に移植し、出産してもらう代理出産で、03年に双子が誕生。品川区は法務省の意向も踏まえ双子の出生届を受理しなかった。双子は現在、米国籍で、在留資格を取って日本で暮らしている。夫妻は処分取り消しを東京家裁に申し立てたが05年11月に却下され即時抗告。06年9月の東京高裁決定は一審の審判を取り消して、出生届の受理を命じた。その後、決定を不服とした品川区が最高裁に抗告していた(朝日新聞)

*法相、再婚期間短縮に否定的 長勢甚遠法相は23日午前、閣議後の記者会見で、離婚した女性の再婚禁止期間を現行の「6カ月」から「100日」に短縮する民法改正について、「家族制度、結婚制度にかかわる問題だから国民意識の動向も踏まえ慎重に考えなければならない。大多数の皆さんがそうしようという雰囲気はない」と述べ、否定的な考えを示した。再婚禁止期間を短縮する民法改正は、1996年に法制審議会(法相の諮問機関)が法相に答申した。しかし、改正案に夫婦別姓制度の導入も盛り込まれていたことから、自民党内で意見集約できず、改正作業が中断された(時事通信)
*フランス高齢者の性生活

フランス人の性生活に関する調査がこのほど行われ、50歳を超えても「夜の営み」を大切にする傾向が強いことが分かった。仏国立衛生医学研究所(INSERIM)が、1万2000人を対象に調査した結果として発表した。それによると、男性と同居している50−69歳の女性の9割がここ1年の間に「夜の営み」を経験したと回答した。女性は月平均7.3回、男性は同7.2回でほぼ一致。高齢化社会で若さを保つ秘訣かもしれない(ZAKZAKA)

*再婚禁止期間100日に短縮案 03.23

「離婚後300日以内に生まれた子は前夫の子」と推定する民法772条の見直しを検討する自民党プロジェクトチーム(PT、座長・早川忠孝衆院議員)は20日、女性が離婚後6カ月間は再婚できないとする「再婚禁止期間」を100日程度に短縮することを特例新法に盛り込む考えをまとめた。来週にも発足させる公明党との与党PTに提案し、今国会への議員立法での提案を図る。再婚禁止期間の規定は「女性にだけ課せられているのは差別だ」などと批判が根強かった。法相の諮問機関・法制審議会の「短縮すべきだ」との答申を受けながら、自民党保守層の反対で10年間たなざらしになっていた問題が、300日規定問題に連動して動き出すことになった。ただ、与党内に慎重論は根強く、「今後の議論はスムーズにはいかないのではないか」との見方もある。与党PTの案は、現行の民法733条が「前婚の解消後から6カ月を経過した後でなければ再婚できない」としている規定を、「解消後から100日」に短縮するもの。再婚禁止期間には、前夫と現夫との「父」の推定の重複を防ぐ目的がある。ただ、民法772条は「離婚後300日以内は前夫の子」「婚姻成立後200日以降に出生した子を現夫の子」と推定する。この二つの推定が重ならないようにするためには、再婚禁止期間は300日と200日の差の「100日」で十分だというのが、自民PTの考え方だ。早川座長は「離婚には大変なエネルギーが必要とされるなか、女性の再チャレンジのチャンスを減らしているのがこの規定だ。女性だけにこの期間が残っていることが、そもそもおかしい」として、この機会に見直しを進める考えを示した。公明PTは「異論もある中で、この問題を盛り込むのは(772条を見直す)特例新法の結論を遅らせることになるのではないか」として慎重な姿勢を見せている(朝日新聞)

*性器皮膚がん 性器の皮膚がんで死亡する女性が、男性の3倍近く多いことが、米国の調査で明らかになった。 研究者らは、1969-2000年に性器皮膚がんで死亡した約3万人を調査したところ、そのうちの約2万2,000人が女性で、残り約8,000人が男性であった。また高齢であるほど発症率が高かった。皮膚がんの最大の危険因子は過剰の紫外線曝露(ばくろ)であり、事実太陽光線に当って日焼けしやすい部位に発症しやすい。しかし一方、紫外線曝露を受けない部位に起こる皮膚がんもあり、特に性器の皮膚がんは皮膚科医も頻繁に検診をしないために、発見が遅れ死亡に至ることが多い。性器皮膚がんの主な原因は、子宮頸がんと同様にヒトパピロマウイルス(HPV)と考えられている。米国では2006年から12〜3歳以上の少女へのワクチン接種が指導されており、HPV感染症は性行為により感染することから、将来これら若い世代の男女での性器皮膚がんの発症率および死亡率が大きく低下することが期待される。しかし、ワクチン接種を受けていない人は注意が必要である。「性器の皮膚にただれができてなかなか治らない場合は、皮膚がんの可能性を考えて、手後れになる前に皮膚科医の診断を受けること」を専門家は勧めている(HealthDay)
*イソフラボンと前立腺がん

みそ汁や豆腐などの大豆製品から「大豆イソフラボン」をよく摂取する人は、ほかの臓器に広がらない限局性の前立腺がんにかかるリスクが低くなるとの調査結果を、厚生労働省の研究班(主任研究者=津金昌一郎・国立がんセンター予防研究部長)がまとめた。秋田、長野、大阪、高知、沖縄など全国10地域に住む45〜74歳の男性約4万3000人に95、98年時点で食習慣を聞き、04年まで追跡調査した。対象者を、みそ汁や大豆製品、イソフラボンの摂取量に応じて、それぞれ4グループに分け、前立腺がんにかかるリスクを比較した。サプリメントによる大豆イソフラボンの摂取は考慮していない。その結果、61歳以上で限局がんにかかるリスクは、豆腐やみそ汁などの大豆製品の摂取量が最も多いグループ(1日107グラム以上)が、最も少ないグループ(1日47グラム以下)の半分だった。みそ汁単独でも、最も多いグループ(1日2杯以上)は、最も少ないグループ(1日1杯未満)に比べて35%低かった。進行性の前立腺がんや、前立腺がん全体でみた場合の予防効果は確認できなかった(朝日新聞)

*お産、看護師にも内診容認を お産の際に子宮口の開き具合を測る内診について、医師と助産師にしか認めないとする厚生労働省の通知に対し、看護師にも認めるよう求める動きが広がっている。嵯峨嵐山・田中クリニック(京都市)の田中啓一院長らが「助産師不足の現状で、通知を守ろうとすれば日本の産科が崩壊する」と訴えて、「日本のお産を守る会」を設立。賛同者は1カ月余りで全国の産婦人科医(約1万人)の2割近い約1700人に達した。同会は22日、厚労相に通知変更を求める要望書を提出する。同会などによると、看護師による内診は、以前は広く行われていたという。しかし02年と04年、鹿児島県と愛媛県からの照会に答え、厚労省看護課長が違法とする通知を出した。日本産婦人科医会は通知を守るよう会員に求めた。昨年11月には、看護師が内診をしていたとして、神奈川県警が横浜市の病院院長や看護師ら11人を保健師助産師看護師法違反容疑で書類送検。横浜地検は今年2月、違法と判断したものの、「産科医療の構造的問題」などとして全員を起訴猶予処分とした。守る会によると、04〜06年に千葉県で11診療所・8病院、神奈川県で14診療所が産科を閉鎖し、静岡県では、96年に114あった分娩(ぶんべん)施設が昨年は60施設に半減したという。日本産婦人科医会の昨年の調査では、助産師不足の病院が66・9%、診療所が81%に上り、全国で6700人の助産師が足りないと結論づけている。守る会は「助産師を常時確保できない病院・診療所が多く、通知や事件の影響で閉鎖した産科が多い」とみている。厚労省看護課は「内診は医療行為であり、看護師には認められない。助産師の養成や再就職の促進で対応するしかない」としている(毎日新聞)
*近親婚の遺族年金 03.09

民法が禁じるおじとの近親婚の関係にあった茨城県内の女性(67)が社会保険庁長官を相手に、遺族年金の不支給処分の取り消しを求めた訴訟の上告審判決が8日、あった。最高裁第一小法廷(泉徳治裁判長)は「おじ・めいの内縁関係でも、生活期間の長さなどに照らして反倫理性、反公益性が著しく低ければ受給権は認められる」との初判断を示し、原告側を逆転敗訴させた二審・東京高裁判決を破棄。女性の勝訴が確定した。泉裁判長と甲斐中辰夫、才口千晴各裁判官の一致の結論。元社会保険庁長官の横尾和子裁判官は、二審の判断を支持する反対意見をつけた。横尾裁判官については原告側が「裁判の公正が妨げられる」として忌避したが、退けられていた。社会保険庁は、近親婚で内縁の妻とは認められないとして遺族年金を不支給としたため、女性が訴えていた。第一小法廷は、まず、親子など直系血族や兄妹など2親等の傍系血族間の内縁関係では「反倫理性、反公益性が極めて大きい」として受給権は認められないと判断した。一方で、農村部ではおじ・めいなど3親等間の結婚が地域社会で受け入れられていたといった社会的背景を指摘した。この女性の場合、00年までの約42年間、おじと事実上の夫婦として生活し、2人の子を産んだことや、女性とおじの縁談は、おじが前妻との間にもうけた幼児の面倒を見る者がいなかったため、一族の長が決めたことなどの事情を考慮。「近親婚だからといって受給権を否定することは許されない」と結論づけた。一審は女性の勝訴だったが、二審は「婚姻法秩序に反し、公益を害する内縁関係は、厚生年金保険法の定める『配偶者』には当たらない」として女性の請求を棄却した。民法は、直系血族か3親等以内の傍系血族との婚姻を禁じている(朝日新聞)

*DV相談件数、過去最高 配偶者からの暴力(ドメスティックバイオレンス=DV)について、警察が昨年1年間に受け付けた相談が1万8236件にのぼり、01年のDV防止法施行後、過去最多だったことが8日、警察庁のまとめでわかった。逮捕・書類送検に至った暴行と傷害事件の件数もそれぞれ最も多かった。同庁は、夫からの暴力に「泣き寝入り」する妻が減ったとみている。まとめによると、DV相談は前年比8%増。このうち、暴行事件として検挙されたのは351件で前年の1・7倍に急増した。傷害事件も908件(前年比2%増)で、ともに年々増加している。一方、殺人(未遂含む)事件は62件(28%減)で、毎年増減をくり返している。また、接近禁止や自宅からの退去など、被害者による裁判所への保護命令申し立ても増えたとみられ、DV防止法が申し立て後の手続きとして定める裁判所からの警察への命令通知は2247件(3%増)で、過去最多だった。同庁が相談全件を分析したところ、被害者の98%が女性だった。年齢別では、30代が37%と最も多く、20代が21%と続いた。一方、加害側は30代が33%と最多で、40代が23%で続いた。被害者と加害側の関係は、婚姻関係が72%だった(朝日新聞)
*「赤ちゃんポスト」に慎重論

保護者が育てられない新生児を預かる「赤ちゃんポスト」について、柳沢厚生労働相は23日の閣議後会見で、「失われなくてもいい小さい命が生後継続できるという非常にありがたい面がある一方、子どもを他に委ねてしまうのを助長する懸念がないのか」などと述べ、今後拡大することについては慎重な姿勢を示した。また、高市少子化・男女共同参画担当相も、赤ちゃんポストの設置が人工中絶や遺棄により失われる命を救うことにつながるとしながらも、「無責任に子どもを捨ててしまうというようなことが促進される結果になっては元も子もない。議論を深める必要がある」と懸念を示した。赤ちゃんポストは、熊本市の慈恵病院が設置を市に申請。厚労省は22日、同市に安全や健康への配慮を要望しつつ「法律に違反しない」として設置を認める見解を示した。ただ、柳沢厚労相は「今度のことは法律的な検討をした」として政策的に推進する意図はないことも強調。「もともとが非常に難しい問題。熊本の状況を慎重に見ていくという姿勢が必要だ」と述べた(朝日新聞)

*非正社員男性、結婚率低下

非正社員の男性が結婚する割合は正社員の4割――こんな実態が7日、厚生労働省の調査で明らかになった。既婚者について子どもがいる割合を妻の仕事別にみると、非正社員は正社員の半分だった。非正規労働が増えるなかで、雇用や経済基盤の不安定さが結婚や出産を阻む原因の一つとなっていることが、改めて浮き彫りになった。02年10月末時点で20〜34歳だった男女を対象に、同年から毎年同じ回答者を追跡調査している「21世紀成年者縦断調査」で今回が4回目。約1万9000人の回答を集計した。1回目の調査で独身だった正社員男性のうち、これまでに結婚したのは15%だったのに対し、非正社員は6%にとどまり、2.5倍の格差。無職は4%だった。結婚した女性の割合は、正規、非正規、無職で大きな差はなかった。「結婚したい」と考えている独身者は、男性の場合は正社員69%、非正社員50%、女性では正社員73%、非正社員63%。男女ともに正社員の方が結婚希望の割合が高かった。妻の仕事別に子どもが生まれた割合をみると、正社員の場合は33%で、非正社員の16%を大きく上回った。専業主婦は31%だった。厚労省は「正社員なら育児休業を活用しやすいなどの状況が影響している可能性がある」とみている(朝日新聞)

*教え子強姦教師、複数の母親・他の生徒ともニャンニャン 教え子にみだらな行為をしたとして県青少年保護育成条例違反罪などに問われた安中市原市、元小中学校教諭、岩井(旧姓・吉田)彰人被告(30)の初公判が7日、前橋地裁桐生支部(木太伸広裁判官)であり、岩井被告は「間違いありません」と起訴事実を認めた。
 検察側は冒頭陳述で、岩井被告が複数の教え子の母親と交際し、うち一人から約700万円を借金して高級外車の購入資金にしたと明らかにした。この件で教育委員会から厳重注意を受けたが、異動先の中学校などの教え子の女子生徒5人に車中やホテルで10回以上、みだらな行為をした。検察側は「性格や容姿が気に入った生徒を『好きだ』『愛してる』と言葉巧みに夢中にさせた」と述べた。岩井被告は先月21日、小学校の教え子(12)に対する強姦(ごうかん)容疑で再逮捕されている。傍聴席には被害生徒の保護者の姿もあった(毎日新聞)
*雌チンパンジーの優性遺伝戦略 03.06 チンパンジーの雌は群れの中で、発情する時期をお互いにずらし合っていることが、九州大理学部の粕谷英一助教授(生態学)や沖縄大人文学部の松本晶子助教授(人類学)らの調査でわかった。100匹以上の雌を観察したデータを分析したもので、優れた雄と交尾できる機会を増やし、強い遺伝子を残すための知恵とみられる。調査したのはアフリカ・タンザニアに住むチンパンジー。数匹から十数匹の雌を1年間継続観察し、交尾ができる状態になったことを示す体の特徴がいつ出たかを記録した。チンパンジーは1回の発情が平均12日間続く。1981〜94年に集めた100匹以上の雌のデータ分析から、発情する時期が、同じ群れのほかの雌と重なり合わないようになっていることを突き止めた。一度出産した後は、ほかの雌が違うタイミングで発情が再開され、時期が互いにずれるようになっていた。粕谷助教授は「雌は、力があって群れの中での順位が高い雄と交尾すれば、子供に優秀な遺伝子を授けることができる。複数の雌が同時に発情すると、順位の高い雄をほかの雌に奪われて交尾できなくなる恐れがあるため、時期をずらし合っているのではないか」と推測している(読売新聞)
*根津医師、代理母の法整備私案 夫婦の受精卵を他の女性が出産する「代理出産」を5例実施したと公表している諏訪マタニティークリニックの根津八紘院長は25日、代理出産の法制化に向けた私案を公表した。子宮を失った女性と夫との受精卵をボランティアの女性が出産することを認める一方、金銭目的の商業的代理出産を禁止し、関与者を処罰する内容だ(毎日新聞)
*米・HPV感染深刻

28日付の米紙ワシントン・ポストは、米国で14―24歳の女性の約3分の1に当たる約750万人が、性交渉を通じて広がるヒトパピローマウイルス(HPV)に感染していると推計する調査結果を米政府がまとめたと報じた。同ウイルスのうちHPV16、18型は約70%の子宮頸(けい)がんの原因とされる。60歳未満の女性全体でも約4分の1が感染、調査した専門家は従来考えられていたより割合が高く、米国で最も広がった性感染症としている。子宮頸がんをめぐっては、米医薬品大手メルクが予防ワクチンを開発。テキサス州知事が、州内の11―12歳の女子に予防接種を義務付け、是非をめぐり論争も起きた。調査結果はその行方にも影響を与えそうだ。ポスト紙によると、調査は2003―04年に14―59歳の女性約2000人を対象に実施。全体では27%、14―24歳では34%が感染。最も割合が高かったのは20―24歳の45%だった。その一方で、子宮頸がんの主な原因とされるHPV16、18型の感染者は2.2%にとどまった。ワクチンの予防接種の是非に関しては、子宮頸がんを減らせるとの期待がある一方、未成年の性行為を助長するとの反発が出ている。子宮頸がんにより世界で毎年約23万人が死亡。米国では昨年約3700人が死亡しているという(ZAKZAK)


*出産未経験の乳がんリスク2倍 02.28

乳がんと生理、体格などとの関連を調べていた厚生労働省の研究班(主任研究者=津金昌一郎・国立がんセンター予防研究部長)は21日、「初潮が早い」「背が高い」女性ほど、がんのリスクが大きいという分析結果を発表した。「出産経験のない」女性にも乳がんが多く、こうした傾向は、欧米の研究とも一致した結果という。対象としたのは、全国10府県の40〜69歳の女性5万5000人。研究班は90年と93年に、対象者の体格や出産経験などを聞き、約10年間にわたって追跡調査した。その結果、閉経前の女性では、初潮を迎えた年齢が「14歳未満」のグループは、「16歳以上」に比べ乳がんのリスクが4倍だった。閉経した年齢でみると、「54歳以上」が「48歳未満」の2倍だった。研究班によると、女性ホルモンの分泌が影響している可能性があるという。また、出産経験のない人は、ある人に比べてリスクが1.9倍だった。子どもが多いほど、がんになっている女性が少なかった。身長でみると、「160センチ以上」が「148センチ以下」に比べ、閉経前で1.5倍、閉経後で2.4倍だった。栄養状態などが関係しているとみられる。閉経後の女性では、体格指数(BMI)が高く太っているほどがんが多かった。がんセンターの岩崎基・ゲノム予防研究室長は「自分で意識して避けられるリスクは肥満。ほかの要因は自分で管理できないので、定期的に乳がん検診を受け、早期に発見してほしい。今後は個人ごとにリスクを判断できるシステムづくりを考えたい」と話している(朝日新聞)

*初めはみんな女の身体

「女性の性器の形はどうなっているのですか」。自称中学1年生という男の子からの相談です。「大きく足を開くと腟が見えます」などとバスガイドのように説明するわけにもいかず。ついには、「自分の性器をよく観察してみてご覧」となったわけです。聖書の中ではアダム(男性)のあばら骨の一つを取ってイブ(女性)が作られたと書かれています。そのために、男性のあばら骨は女性よりも一本少ないと真剣に考えられていた時代があったといいます。これが女性べっ視の風潮を生んだ原因となっているとしたら、今回のコラムを読まれた男性は女性にひれ伏さずにはおれなくなります。というのはヒトの発生の過程では女性から男性が作られたことがはっきりしているからです。性器の話です。生物としての男女の区別は一般的には性染色体の違いによるものです。ヒトの染色体は全部で46本。そのうち性染色体には通常XXとXYがあります。前者が女、後者が男。つまるところ、Yの染色体を有するかどうかが男女の違いを作り出すことになります。しかも、これが、Xの染色体を有する卵子と、XあるいはYの染色体を有する精子の結合、すなわち受精の瞬間での出来事なのです。そう考えると、男性(精子)が男女の違いを作り出したと言えないでもありませんが、そもそも生物として男になる、女になるなんてことは、角を右に曲がったか左に曲がったか程度の差でしかないのかも知れません。「一般的には」と書きましたが、性染色体がXXでも精巣のある「男性」が生まれることがあります。最近の研究では精巣決定因子が関与しているとされていますが、この話は少しばかり複雑ですのでここでは省略することにします。ところで、ヒトの発生の過程を見ると、性器は男女ともに最初は女性型をしていました。受精後9週頃から少しずつ変化し、受精後11週の頃になると男女の区別がはっきりとわかるようになります。精巣決定因子を有することで精巣が作られ、男性ホルモンが優位に働いて生物として男性への道を歩み始めた胎児の性器は男性型に、男性ホルモンの影響を直接受けることがなければ女性型が保たれて性差が明確になっていくのです。開いている女性型の性器が閉じることはあっても、閉じている性器を開くことは難しいわけですから、よくよく考えてみれば理にかなったことです。そんな名残を男性の外性器に見つけることができます。肛門から陰嚢、そして包皮の先端まで縫い目のようなものを観察することがありませんか。これは縫線(ほうせん)と呼ばれています。もともとはヒトの性器は女性型をしていたわけですから、男性の性器をじっくりと隅から隅まで観察すれば、女性の性器の形が見えてくるわけです。クリトリス(陰核)とペニスの亀頭、大陰唇と陰嚢、小陰唇とペニスの茎部、卵巣と精巣、バルトリン腺とカウパー腺などなど。「はじめはみんな女だった」と考えるだけで人間誕生の神秘を感じませんか(毎日新聞・Dr.北村コラム)

*出生前診断の指針

胎児の染色体や遺伝子の異常を妊娠前期に調べる「出生前診断」や、受精卵の段階で調べる「受精卵診断」などについて、日本産科婦人科学会は24日、新しい指針(会告)案を示した。医療の進歩に伴い、検査技術や精度は年々上がっているが、事前に検査内容についての十分な説明がなかったり、不必要な検査が行われたりしている実情もあり、学会として一定の見解を示した。約20年前に定められた先天異常の胎児診断に関する会告を更新した。今後、学会員の意見をふまえたうえで、4月の総会で正式決定する。会告案では、出生前親子鑑定は裁判所の要請など法的措置の場合を除き行わない▽受精卵診断はまだ研究段階にあり、倫理的側面からも慎重に取り扱う必要がある▽ダウン症などの診断に使われる母体血清マーカーも慎重に取り扱う――ことなどを新たに盛り込んだ(朝日新聞)

*廃棄卵子でES細胞作成に成功(マウス)

体外受精で受精せず、ふつうは捨ててしまう卵子(非受精卵)を再利用し、クローン胚(はい)性幹細胞(ES細胞)をつくることに、理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(神戸市)のチームがマウスで成功した。移植用の臓器などになりうるヒトES細胞をつくるためには女性から卵子の提供を受けなければならないが、入手が難しい。この方法がヒトに応用できれば、再生医療研究のすそ野が広がる。19日付の米科学誌カレント・バイオロジーに発表した。ES細胞は、人体のさまざまな組織になりうる「万能細胞」。患者本人の体細胞の核を抜き取って、卵子に移植し、クローンES細胞をつくることができれば、移植しても拒絶反応が起きない臓器や組織ができる可能性がある。理研の若山照彦チームリーダーらは、マウスの卵子で体外受精を試み、受精しなかった432個に、別のマウスの体細胞の核を移植した。特殊な薬剤を使って約1カ月培養したところ、27株のクローンES細胞ができた。新鮮な卵子を使った場合とほぼ同等の成功率で、できたES細胞の分化能力は同じだった。このクローン胚をマウスの卵管内に移植したが、クローンマウスまではできなかった。チームの若山清香研究員は「卵子を捨てるのはもったいないという発想がきっかけ。使えないと思われていた卵子を基礎研究に利用できれば、再生医学応用への可能性が高まる」と話す。中辻憲夫・京都大教授は「女性からの提供を比較的受けやすく、利用の可能性を示した点で意義がある。ただ、英の研究でヒトでうまくいかなかったという報告もあり、今後の積み重ねが必要になる」と話している(朝日新聞)

*体外受精、代理母への意識調査開始

体外受精や代理出産に関する意識を探るため、厚生労働省は国民や産婦人科医ら計8400人を対象にした調査を実施する。タレントの向井亜紀さんの米国での代理出産をめぐる裁判などをきっかけに生殖補助医療への関心が高まっていることから、今後の議論に役立てるのが狙いだ。体外受精などで生まれた子どもの心身の健康調査に関する研究と合わせ、不妊治療の実態や意識の把握に本格的に乗り出す。意識調査は、無作為に抽出した一般の国民5000人、不妊治療を受けている患者2000人、産婦人科と小児科の医師1400人が対象。3月末までに結果をまとめる。国民と患者には、体外受精や代理出産など不妊治療の技術に関する知識や、子どもを望んでいるのに恵まれない場合、自らこうした技術を利用するか、社会的に認めるべきかどうかといった意識を聞く。昨秋、長野県の50代後半の女性が「孫」を代理出産していたことが明らかになったケースも踏まえ、代理出産を認めるなら、姉妹か、母か、第三者も含めてよいのかなども尋ねる。医師に対しては、どんな不妊治療をしているのかなど、現状と意識を調べる。米国やフランスなど海外の法整備や判例も現地調査する。一方、生殖補助医療で生まれた子どもの心身への影響については、国内に十分なデータがない。このため新年度から、公募に応じた研究チームが、誕生から小学6年生まで2000人以上を追跡する調査研究を行う。この研究では、対象者の選定や保護者からの同意取り付けの方法、調査項目、データの管理・分析方法などを検討する(朝日新聞)

*06年出生率、1.3に回復?

国内で06年に生まれた子どもの数は、外国人も含め112万2278人と前年より3万2041人多く、1人の女性が一生に産む子どもの数を示す合計特殊出生率は、過去最低だった05年の1.26から06年は1.3台に回復する見通しとなった。21日、厚生労働省が発表した人口動態統計の速報で明らかになった。日本で生まれた日本人の数も死亡者数を8000人程度上回る見込みで、総人口も06年は一時的ながら増加に転じていた。厚労省は、今年初めの時点では06年の出生数を「前年比2万3000人程度の増加」とみていたが、その後明らかになった11、12月の出生数が前年同期比で5〜7%も増えていたため、実績が見通しを約9000人上回った。日本で生まれた日本人の子どもの数は109万3000〜109万5000人程度で、前年の約3%増になる見通し。06年の正確な合計特殊出生率が出るのは6月だが、女性の人口や年齢構成などの条件を考えれば、02年以来4年ぶりに1.3を超えるのは確実という。厚労省は、昨年末に発表した最新の人口推計で06年の出生率を1.29と見積もっていた。厚労省が挙げる要因は雇用の回復。05年6月以降、男性の雇用者数は一貫して増え、正社員数も06年1月から増えている。20代の女性の結婚する割合も増えており、「若い世代の生活が安定しつつあることが、結婚や出産の増加に影響を与えている」としている(朝日新聞)

*仏アダルトグッズ通販会社、株式公開 ソフトポルノと大人のおもちゃを取り扱うフランスのウェブサイトが、同国のポルノ関連企業としては初めて株式公開を行う予定だ。ドリームネックス社は、フランスのセクシーな「チャーム(魅力)」産業をリードするEコマース企業だそうだ。パリで株式公開を行い、「ソフトで遊び心あふれる」自社製品の市場拡大を狙っている。パトリス・マカル社長は、「感覚の変化とセックストイの普及、そしてブロードバンドにより、我々は急成長を遂げました」と、声明で述べている。株式市場統制委員会AMFに提出された申請書で、同社は自らを「高級、穏健、高品質な製品およびエンターテインメント」の市場リーダーであると申告している。同社のウェブサイトwww.sexyavenue.comでは、ポルノビデオをはじめ、ヴィブロ・フラワー・パワー、ラブ・マッスル・マッサージャー、カーマスートラ・カードなどが販売されている。1999年に設立されたドリームネックス社は、昨年、売上高3400万ユーロ(約54億円) 、営業利益500万ユーロ(約7.9億円)を達成。この数字は過去の会計ミスに対して課された96万ユーロ(約1.5億円)の追加徴税も含まれている。最近の監査により、さらに追加徴税が命じられる可能性もある。フランスは「愛の国」のイメージとは反対に、セクシーなガジェットの市場に関してはまだまだ開発の余地があると、ドリームネックス社は172ページに及ぶ申請書でアピールしている。申請書には、女性のバイブレーター所有率が米国では50%に近いのに対し、フランスではたった20%という、2004年のデュレックス国際セックス調査の結果が引用されている。したがって、 ドリームネックス社の業績はまだまだ伸びる余地があるというわけだ。また同社は、出会い系サービスにも力を入れる予定だそうだ。
しかし、セクシーな誘惑が投資家にとっても魅力的だという保証はない。ヨーロッパ最大のセックスショップ経営企業、ドイツの「Beata Uhse」の株は、1999年に13ユーロまで上昇したが、昨年は25%値下がりし、倉庫が浸水して業績下方修正を発表した後は4.75ユーロまで落ちた。2002年、スペインのポルノ映画会社「プライベート・メディア」が、機関投資家連の反対を受け、フランクフルトでの株式公開を見合わせた(エキサイト・ロイター)
*ベネッセ社長の下半身

「こどもちゃれんじ」や「進研ゼミ」でおなじみの通信教育大手、ベネッセコーポレーション(本社・岡山市)の森本昌義社長(67)=写真=が女性問題で21日夜、事実上解任された。森本社長は同社の幹部女性社員との不倫疑惑を週刊誌に報じられた。ソニーからやってきた凄腕社長も「冷たかった」と社員の評判はイマイチで、愛人を社長室長に就かせるなどやりたい放題だった。社員からは「書き入れ時なのに何をやってくれるんだ」と憤りの声が上がっている。既婚で娘もいる森本社長と社長室長を務める女性社員(44)のW不倫を報じたのは22日発売の週刊新潮。白昼堂々と六本木で屋外キスを交わし、抱き合う姿が激写された。同誌によると、森本社長は昨年10月、この女性社員のために社長室長というポストを用意し、昇格させたという。森本社長は「記事の内容は事実ではないが、お客様や株主に迷惑をかける」として辞任を申し出、取締役会が21日に退任を決議した。ただ、本人が“自己申告”しなくても、役員の解任などを決める「指名委員会」の開催は必至の状況に追い込まれており、早晩「クビ」は確実だった。社長職は現会長で創業者一族の福武總一郎氏(61)へ大政奉還された。子供たちに大人気の「しまじろう」や小学生から高校生まで「赤ペン先生」の通信添削で不動の地位にある「進研ゼミ」など、教育関係事業にあるまじきトップの不倫劇。森本社長は東大法学部を卒業後、62年にソニーへ入社。米国子会社社長を経て、執行役員専務に。01年にアイワ社長となり、経営再建を目指したが翌年にはベネッセ顧問となり、03年6月に福武氏の後を継いでベネッセ社長となった。「外国暮らしが長かったせいか、社員集会でも『リレーションシップ』がどうの『コンペティション』がこうのとカタカナ語交じりで何を言っているのか分からなかった」と語るのは、同社中堅女性社員。同社員は「『ぼくのワイフは外国人で…』と話し、社内では愛妻家という評判だった。白いスーツを着て現れ、とにかく外国人っぽい。社内報では自らを『マイク森本』と名乗っていた。『数字で語ろう』と、業績の数字ばかり書いていた」と証言する。実際、経営センスはそれなりにあったようで、03年に約160億円にまで下がった経常利益は06年には約294億円までV字回復を果たした。だが、評判は微妙だ。「福武社長時代にはボーナスの明細に手書きのメッセージがあったが、森本社長になって紙の明細の存在すらなくなった。本業の『進研ゼミ』には目をやらず、ベルリッツやIT系教材の新規開拓に力を入れていた。私たちのフロアに立つことは1度もなく、福武さんに比べ冷たかった」お相手の秘書室長の夫は、これまた同社の幹部。秘書室長について、ベネッセOGは「かなり仕事のできる方で、いつもイッセイミヤケのスーツを着ていて、バリバリ働いていた。男癖が悪い噂は聞いたことがない」と話す。それにしても東証1部上場企業のトップが、社員とW不倫とはみっともないことこの上ない。中堅女性社員は「進研ゼミは受験シーズンと新学年が始まる今がまさに書き入れ時で、ダイレクトメールなんかもガンガン出している。W不倫で既存の会員もどれだけ解約するか…。今、こんなスキャンダルを起こされてベネッセにとってはすごいマイナス」と嘆いていた(ZKZAK)

*遺伝子操作でメダカの性転換成功 02.20 自然科学研究機構・基礎生物学研究所(愛知県岡崎市)と新潟大大学院の研究グループが、遺伝子を操作して人工的にメダカのメスをオスに性転換させ、その精子を使って子メダカを誕生させる実験に成功した。世界初の成果で、米国科学アカデミー紀要電子版に20日掲載された。同研究所の長浜嘉孝教授と新潟大大学院の酒泉満教授らは、メダカの性決定遺伝子を2002年に発見している。今回、オスの性決定遺伝子をメスになるはずの受精卵に入れたところ、孵化(ふか)した58匹のうち13匹に精巣ができた。うち8匹は受精可能な精巣で、受精させると、多くの子メダカが誕生した。性決定遺伝子は、人間とマウスでも見つかっている。メダカの性決定遺伝子の構造や働きを詳しく調べることが、哺乳(ほにゅう)類の性決定の仕組みの研究にも役立つという(読売新聞)
*JR列車内で強姦事件

JR湖西線の電車内で女性に乱暴したとして、滋賀県警は13日、大津市坂本5丁目、解体工、植園貴光容疑者(35)を強姦容疑で逮捕した。調べでは、植園容疑者は昨年12月21日午後10時半ごろ、近江舞子発京都行きの普通電車の車内で、乗客の女性(27)を「逃げたら殺すぞ」と脅して強姦した疑い。同じ車両には他に乗客がいなかったという。植園容疑者は、直後の同日午後11時20分ごろ、同市のJR雄琴駅の男性トイレの個室で、女性(20)を強姦してけがをさせたとして、先月17日に強姦致傷容疑で逮捕され、その後起訴されている(朝日新聞)

*強姦40件、放火200件死者5名でも無期懲役

大阪や東京など5都府県で女児に対する強姦(ごうかん)や建物への連続放火を繰り返したとして、強姦致傷や現住建造物等放火などの罪に問われた無職尾上力被告(38)の判決が19日、大阪地裁であった。中川博之裁判長は「人の尊厳を踏みにじる態度には人間性の一片もない。放火の結果、5人の命が失われており死刑の選択の余地もあるが、多数の放火を自供したことは自首にあたる」と述べ、尾上被告に求刑通り無期懲役を言い渡した。尾上被告は女児への連続強姦事件で04年9月に懲役20年を求刑された後、過去の事件について供述。検察側は昨年11月、「放火約200件、強姦約40件、強制わいせつ約200件を起こしたと供述しており、空前絶後の放火・強姦魔だ」として改めて求刑をやり直していた。判決によると、尾上被告は98〜03年、大阪、京都、兵庫、岡山、東京5都府県で、7〜13歳の女児に対する強姦致傷・未遂計15件と、住宅や物置などへの放火13件を起こすなどした。放火事件では計5人が亡くなり、財産的被害は3億円近くに上った。判決は、尾上被告が強姦事件の被害児童宅に電話をかけてわいせつな言葉を告げるなどの嫌がらせをしたり、放火現場の消火活動を眺めて満足感を味わったりしていたと指摘。「被告にとっての強姦と放火は日常的な一種の気晴らしで、ゲーム感覚での連続的犯行だった。刑事責任は非常に重大で、死刑選択の余地もある」と述べた。そのうえで量刑について検討。尾上被告が多数の放火事件を自発的に認めたことが自首にあたると認定し、「闇の中にあった事案の真相解明のきっかけを作った。被害者らに謝罪する言葉を述べており、多大の困難を伴うとしても更生の可能性がないとは言えない」と判断した(朝日新聞)

*熟年夫婦、夫と一緒で吐き気?

熟年夫婦の妻は、夫と一緒にいると寒さを感じる? エアコン大手のダイキン工業が、結婚して20年以上たつ男女に、2人で過ごす時の「心理的な体感温度」を聞いたところ、妻の4割が気分を害すなどして「下がることが多い」と答えた。夫の方は約2割にとどまっており、大量退職を迎える団塊世代の男性としてはちょっと気になる結果になっている。下がったと答えた妻の理由としては「自分の自由時間が減る」「嫌な面が目につく」「ストレスがたまる」などが上位を占めた。同社によると、体感温度は気温や湿度、風のほか、精神状態も影響するといい、気分が悪くなると、体感温度が下がったと感じるようだ。一方で、結婚3年未満で「新米夫婦」といえる男女にも同じ質問をぶつけたところ、ともに約9割が「上がる」と答えた。こちらはやっぱり、熱々ぶりを反映した結果か。上がる理由としては「安らげる」「楽しい」が多かった。アンケートは首都圏と関西圏の、54〜62歳と26〜33歳の既婚男女、計400人にインターネットを通じて聞いた(朝日新聞)

*「性器脱」について

経膣分娩による筋肉損傷が、後に性器脱と呼ばれる重篤な婦人科疾患に関連することが、米ミシガン大学ヘルスシステムの研究グループによって報告され、医学誌「Obstetrics & Gynecology」2月号に掲載された。米国では、年間20万人以上の女性が性器脱(膀胱、子宮、膣、腸下部の脱出)により、矯正手術を受けている。今回の研究は、性器脱のある女性151人と、そうでない女性135人とを比較したもの。肛門挙筋(膀胱および子宮を支える筋肉)に大きな損傷が認められたのは、性器脱のある女性では55%だったのに対して、性器脱のない女性では16%であった。また、分娩時の鉗子の使用によって性器脱の比率が高くなることもわかった。報告を行った同大学医学部産科婦人科教授のJohn O.L. DeLancey博士は、性器脱やそれに伴う尿失禁などの問題の原因を探求する上で、この知見は大きな前進だと述べている。次のステップは、肛門挙筋の損傷の予防法と治療法に着目し、性器脱の発生率を減少させることだという(HealthDay)

*男児の乳房異常 ラベンダーなどの精油を含有する製品の使用によって、男児の乳房成長が生じるという知見が、米医学誌「New England Journal of Medicine」2月1日号に掲載された。この研究は、昨年(2006年)6月にボストンで開催された米国内分泌学会年次集会で報告されたもの。 米コロラド大学小児内分泌科医のClifford Bloch博士は、10歳、7歳、4歳の男児3例の女性化乳房という珍しい症例に遭遇した。ほかには何ら異常は認められなかったが、3人にはラベンダーまたはティーツリーの精油を含む製品を使用しているという共通点があった。3人が使っていたのは、ヒーリングバーム(癒し用香油)、ローションと石鹸、シャンプーとヘアスタイリングジェルであった。Bloch氏とともにこの症例を検討した米国立環境衛生科学研究所(NIEHS)のKenneth Korach氏らは、精油が乳房の成長を刺激する女性ホルモンであるエストロゲンに似た作用をもたらすのか、それとも乳房の成長を抑制する男性ホルモンであるアンドロゲンを阻害するのかを確かめるため、ヒト細胞を精油に曝露させる実験を行った。その結果、精油は男性ホルモンと女性ホルモンの両方に影響を及ぼし、独特の内分泌(ホルモン)撹乱作用をもたらすことが明らかになった。精油を含む製品の使用を中止すると、男児らの乳房は正常に戻ったという。皮膚や髪につける製品が原因でこのような異常が発生する頻度について、Korach氏は「比較的珍しい症状であると思われる」としているが、Bloch氏は「よくみられるものではないが、皆が思うほど珍しいものでもない。女児で同様の現象を見たことがある」と述べている。Korach氏は、この経験によって、数年前に発表された死体防腐処理者の成人男性に乳房成長が生じた症例を思い出したという。この患者は男児らが使用した精油と化学的に同族の物質を含む防腐液を使用しており、ゴム手袋を使用していなかった(HealthDay)
*米国のED患者1800万人

米国では1,800万人以上が勃起不全(ED)に罹患しており、なかでも心疾患や糖尿病、運動不足の男性の罹患状況が深刻であることが判明した。米ジョンズ・ホプキンス大学(ボルチモア)Bloomberg公衆衛生学科ポストドク研究員のElizabeth Selvin博士らによるこの知見は、米医学誌「American Journal of Medicine」2月1日号に掲載された。今回の研究では、「米国民健康栄養関調査(NHNES)」に参加した2,100人強の男性のデータを収集。勃起およびその維持が「時々可能」または「不可能」と申告した男性をED、「ほぼ常に可能」または「たいてい可能」とした男性をEDではないと分類した。この結果、心血管疾患の危険因子(リスクファクター)や糖尿病のある男性ではEDの有病率が高いことがわかったという。有病率は米国男性全体で18.4%、70歳以上では70%、20〜40歳では5%と、年齢も強い危険因子である。EDは、糖尿病との関連が特に強く認められ、糖尿病の男性の50%以上が罹患。さらにEDの男性のほぼ90%が、糖尿病、高血圧、高コレステロール、喫煙など心疾患の危険因子を少なくとも1つ有していた。また、運動をしない男性や、1日3時間以上テレビを見るなど座りがちな生活の男性は、運動をよくする男性に比べEDになりやすかった。食事や生活習慣の改善が必要な男性にとって、心血管疾患や糖尿病のリスクを下げるだけでなく、性生活の向上につながるというのは、生活改善への強い動機付けになるのではないかとSelvin氏は述べている。EDが広く蔓延する問題であることは他の専門家も認めており、EDのスクリーニングの必要性を訴えている。EDになる可能性は、根底にある心疾患や糖尿病を治療すれば減らせるものであり、EDを正常な加齢現象と考えないようにとのこと(HealthDay)

*老後夫と同居の妻、死亡率2倍! 02.09

老後に夫と暮らすと、妻の死亡リスクが約2倍に高まる――。そんな調査結果を発表した愛媛県総合保健協会の藤本弘一郎医長が愛媛医学会賞に選ばれ、28日に松山市で授賞式があった。藤本医長は「夫が日常生活の多くを妻に依存している高齢者が多く、肉体的にも精神的にも妻には夫の存在が負担になっている」と指摘している。調査では、96〜98年に松山市に隣接する旧重信町(現・東温市)で、60〜84歳の男女約3100人に配偶者の有無や喫煙習慣、糖尿病や高血圧の治療歴など17項目を答えてもらった。約5年後の01〜02年に対象者の生死を確認。調査中に死亡した男女計約200人と生存していた約2900人を比べ、配偶者の有無などが死亡に与えた影響を60〜74歳と75〜84歳(いずれも96〜98年当時)で分析した。その結果、75〜84歳では、女性は夫がいる方が、いない場合に比べて死亡リスクが2.02倍に高まった。一方、男性は妻がいる場合、いない場合に比べて0.46倍に下がっていた。60〜74歳でも同様の傾向が見られたという。藤本医長は「夫の依存が妻に負担をかけている一方で、妻に先立たれると夫は身の回りのことを助けてくれる存在を失い、逆に死ぬ危険性が高まる。夫が家事などを覚えて自立することが大切だ」と話す(朝日新聞)

*06年HIV感染、過去最多

厚生労働省のエイズ動向委員会は7日、06年の1年間で新たに報告されたエイズウイルス(HIV)の感染者数(速報値)が、前年より82人増えて過去最多の914人だったと発表した。発症した状態で新たに見つかったエイズ患者も前年より23人増え、390人で過去最多を記録した。感染者を年齢別に見ると、30代が372人で全体の40%と最も多く、20代(27%)、40代(17%)と続く。感染経路では、同性間の性的接触が63%、異性間の性的接触が24%を占めた(朝日新聞)

*ES細胞研究に国際指針

様々な組織や臓器になり得る万能細胞として、再生医療への期待が高い胚(はい)性幹細胞(ES細胞)について、国際幹細胞学会が研究実施上の国際指針を作った。各国での適切な規制実施や国際共同研究の円滑化につなげるのが目的で、欧米や中国、日本など14カ国の研究者や生命倫理学者らが検討に参加した。1日付の米科学誌サイエンス(電子版)に掲載される。指針は、生命倫理上の問題の大きさなどに応じて、対象となる研究を三つに分類した。問題が比較的少ないES細胞の利用研究など第1類は、医学生命科学での通常の審査監督手続きでよいとした。第2類のES細胞の新規作製計画は、受精卵などの提供や破壊を含むため、法学や生命倫理などの有識者による厳格審査を求める。第3類は人のES細胞やクローン胚を人や動物の胎内に移植することなどで、当面禁止とした。また、卵子提供について、提供に誘うような多額の謝礼は否定したが、実費の支払いなどは各国の判断に任せるとした。ES細胞は、数日培養した受精卵から細胞の塊を取り出して作る。これを基に、患者に必要な組織や細胞を作ることができれば、再生医療の切り札になる可能性がある。ES細胞研究の規制は国によって様々。米国は政府資金の拠出は禁じているが、統一的な制限はない。受精卵を「生命の始まり」と位置づける傾向が強いドイツやフランスはヒト胚研究を禁じ、韓国は法で認めている。日本も政府は認めている。今後規制を検討する国では、国際指針が参考にされそうだ。検討に参加した中辻憲夫・京都大再生医科学研究所長は「日本の指針はES細胞の利用計画にまで厳しい手続きを求めている。過剰規制であり、研究の遅れを招いている」と指摘している(朝日新聞)

*乳がん検診、40代見落とし30%

マンモグラフィー(乳房X線撮影)を視触診と併用する乳がん検診を受けても、40代では3割近くが乳がんを見落とされている可能性があることが、厚生労働省研究班(主任研究者=大内憲明・東北大教授)の研究でわかった。乳腺密度が濃い40代は、マンモグラフィーに腫瘍(しゅよう)が映りにくい可能性が以前から指摘されていた。それが裏付けられた形で、研究班は、超音波(エコー)を併用する検診の研究が必要だと指摘している。89〜00年に宮城県でマンモグラフィー併用検診を受けた延べ約11万2000人について、検診後の経過を追跡調査した。宮城は「地域がん登録」の実施県で、がんになった住民の治療や予後の情報が、県に集積されている。研究班は、検診で「陰性」とされたのに、その後、次の検診を受けるまでに乳がんが見つかった人を「見落とされた可能性がある人」と判断。検診で乳がんを発見できた人と合わせ、「乳がんがある人を、がんと正しく診断できた割合」(感度)を算出した。その結果、40代の感度は71%で、3割近くが見落とされていた可能性があったことがわかった。50代の感度は86%、60代は87%だった。日本では、乳がんにかかる人は40代が最も多い。だが40代は乳腺密度が濃く、マンモグラフィーに腫瘍が映りにくいといわれている。一方、エコー検査は乳腺の濃さに影響されにくく、20〜40代の乳がん発見に効果が高いと期待されている。エコー検査は乳がんが疑われる人の診断などに使われており、一部には乳がん検診にエコーを採り入れている自治体もある。大内教授は「40代の女性の乳がん死亡率を減らすには、エコーを使った検診が有効といえる。また、検診の有効性を高めるには全国的なデータが欠かせず、全国的に標準化されたがん登録制度が必要だ」と話している(朝日新聞)

*膀胱がんのワクチン開発 岩手医科大の藤岡知昭教授と東京大医科学研究所ヒトゲノム解析センターの中村祐輔教授らの研究グループは1日、遺伝子を使った膀胱(ぼうこう)がんのワクチン療法を世界で初めて開発したと発表した。岩手医大の倫理委員会の承認を得ており、今月中にも臨床研究を開始。2年以内に治療法の確立を目指す。藤岡教授らは、膀胱がんの細胞に高い割合で現れる二つの遺伝子を発見。遺伝子をHLA(ヒト白血球抗原)と結びつけてワクチンを開発した。ワクチンを膀胱に注入すると、患者のリンパ球が異物侵入と認識して活性化し、同じ目印を持つがん細胞を攻撃するという。血液を使った実験で成果と安全性が確認されたとして、臨床研究に踏み切ることを決めた。対象となるのは、この遺伝子を持ち、HLAの型も一致する膀胱がん患者。国内では患者の半数が該当する。膀胱がんは再発や転移が起きやすく、膀胱を摘出するケースも少なくない。藤岡教授は「早期にワクチン治療を始めれば、摘出するケースが減り、患者のQOL(生活の質)を高めることができる。副作用がなく、臨床現場にすぐ導入できる」と説明している。研究成果は近く、米がん学会雑誌「キャンサーリサーチ」に掲載される(読売新聞)
*妊婦死亡率格差、地域で5倍

妊娠や分娩(ぶんべん)がもとで妊産婦が死亡する確率に、都道府県によって顕著な差があることが、厚生労働省の研究班の調べでわかった。過去10年間の平均をとったところ、最も低い広島が出生10万件あたり1.84人だったのに対し、最も高い京都は10.70人。一方、胎児や新生児の死亡率を同じ10年間の平均値で見ると、西日本は低くて東日本で高い東西格差が浮かび上がった。研究班は地域格差の原因を分析し、3月をめどに報告をまとめる。毎年、全国で60人前後の女性が妊娠や出産が原因で死亡している。都道府県ごとに見ると、自治体によっては死亡数がゼロの年もあり、これまで指標として重要視されてこなかった。研究班は今回、国の人口動態調査を基に95〜04年の10年間の平均を割り出した。妊産婦死亡率の全国平均は出生10万件あたり6.39人。低い広島と最高の京都では、5倍以上の差が生じた。京都は04年だけで妊婦6人が死亡したことが影響した。死亡率が低いのは、広島のほか、愛媛、鳥取、岡山、徳島と中・四国地方が集まる。高い地域には埼玉、千葉、茨城、東京など、関東周辺が目立つ。一方、妊娠22週以降の胎児の死産と、出産から7日未満の新生児死亡を合わせた「周産期死亡率」についての平均値は、最低の広島は出産千件あたり5.01人、最高の山梨は7.23人で、約1.4倍の開きがあった。中・四国地方をはじめとする西日本が低いのに比べ、関東や東北など東日本が高い。鹿児島のように周産期死亡率は低いのに、妊産婦死亡率が高い地域もある。逆に、青森や群馬などは周産期死亡率が高いのに、妊産婦死亡率の低さが目立つ。こうした地域差には、医師数や搬送システムの整備状況、地理的条件など複数の要素が影響しているとみられるが、研究班は、都道府県の担当者や難しいお産を扱う全国の総合周産期母子医療センターにアンケートを実施するなど原因究明を進めている。主任研究者の池田智明・国立循環器病センター周産期診療部長は「妊産婦死亡の格差の原因や、地域差があるのかどうかについて、各地域の事情を踏まえて分析し、妊産婦死亡率の低下につなげたい」と話す(朝日新聞)

*性感染症の予防接種、テキサス州で義務化

米テキサス州のペリー知事(共和党)は2日、子宮頸(けい)がんの原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)の予防接種を11〜12歳の女子全員に受けさせるよう、州厚生局に対する知事命令を出した。HPVの予防接種を義務化するのは、米国で同州が初めて。21歳までの女性の求めに対応できるよう、ただちにワクチンを用意するという。知事は「HPVワクチンは、子宮頸がんを予防するすばらしい機会を与えてくれる。若い女性がHPVと接触する機会を得る前に予防接種を受けることは、子宮頸がんの症例を減らし、医療費削減につながる責任ある保健、財政政策だ」としている。知事命令は、実施に議会承認を得る必要はないという。AP通信によると、ワクチンを開発した米メルク社のロビイストが知事の補佐官だったことがある。HPVは性交渉で感染する。テキサス州によると、全米で2000万人、15〜24歳の女性の4分の1が感染している。日本で子宮頸がんと診断されるのは年間約8000人と推定されており、最近は若い年齢層での増加が指摘されている。HPVワクチンは承認されておらず、子宮頸がんの予防を目的とした接種は、実施されていない。現在、複数の製薬企業が承認申請に向けて臨床試験(治験)を進めている(朝日新聞)

*DV被害者、別居後もストーカー被害

ドメスティック・バイオレンス(DV)の被害者のうち約5割が、加害者である配偶者らと離れて生活するようになってからも職場などで待ち伏せされたり、電話やメールを送られたりして悩んでいる。そんな実態が、内閣府が初めて実施したDV被害者の自立支援に関する調査で分かった。被害者支援や相談のため自治体が設けている「配偶者暴力相談支援センター」などを通じ、昨年10〜11月、アンケートを実施(調査票6631部配布)。799人から回答があり、その98%が女性だった。配偶者らと離れて暮らし始めてからも「追跡」されたことがある人は55%にのぼった。内容(複数回答)は「電話やメール、手紙が来た」が62%で最も多く、「実家や友人宅に現れた」(54%)、「家や避難先、職場などに来たり、待ち伏せされたりした」(37%)と続いた。離れて生活するにあたって困ったこと(複数回答)は、「当面のお金がない」(55%)▽「体調や気持ちが回復していない」(53%)▽「(新しい)住所を知られたくないので住民票を移せない」(53%)など。被害者の8割は子どもと生活している一方で、1カ月の収入が15万円未満の人が約7割にのぼり、厳しい経済状況がうかがえる。加害者に接近禁止などを命じる保護命令を裁判所に申し立て、発令されたことがある(されている)人は30%。申し立てたことのない人が59%で、理由としては「相手の反応が怖かった」「制度を知らなかった」などが挙げられている。昨年12月には徳島県で、40代の女性が、接近禁止命令が出ていた別居中の夫に刺殺される事件が起きた(朝日新聞)


*月経がなくなる避妊薬 01.28 月経周期をなくしてしまう、新しい連日服用タイプの経口避妊薬(Lybrel: Wyeth社)は、安全かつ効果的であることが、米国の研究で明らかになった。 Lybrel(一般名:Levonorgestrel/Ethinyl Estradiol Tablets)は、まだ米食品医薬品局(FDA)の承認を受けていなが、来年には承認が見込まれている。最近では、月経周期を年4回に減らす避妊薬(ピル)が販売されているが、今回は、月経周期を全くなくする試みが安全であることを示した初めての研究となった。しかしながら、この避妊ピルには、予定の月経を止めたり、月経に伴う情緒不安定、月経痛、頭痛などの諸症状を取り除くメリットがある一方で、1年間服用した女性のうち約20%に、予期しない不正出血やおりものが、最長で6日間続くというデメリットもみられた。研究は、全米92カ所で、18歳〜49歳までの性的活動のある女性2,134人を対象に行われ、連日、休みなくピルを服用してもらった。18カ月の研究期間で、月経による出血日数が次第に減り、1年後には79%の女性で月経回数が減り、58.7%の女性は完全に月経周期がなくなった。また、妊娠したのは約100人に1人だった。このピルは他の経口避妊ピルよりも低用量であるため、血栓症などの副作用が起こりにくい強みがあるが、服用を中止する女性は、予期しない不正出血を主な理由に挙げており、すべての服用者に合うわけではない。研究者は「連日服用ピルはよい試みだが、子宮の不正出血などの合併症が起こる確率がかなり高い。実際にどのぐらい効果があるのかは、従来の避妊薬と臨床の場で比較する必要がある。また、長期服用による副作用について全くわからないのが気がかりだ」と述べている(HealthDay)
*バイアグラがエイズ助長と提訴 米最大のエイズ患者支援団体「エイズ・ヘルスケア基金」は22日、米製薬最大手ファイザーをカリフォルニア州の地裁に提訴した。同基金は、ファイザーが性的不能治療薬「バイアグラ」を無責任な宣伝で売り込み、性交渉を通じたエイズウイルス(HIV)感染を助長したと主張している(朝日新聞)
*柳沢厚労相「女性は子を産む機械・装置」

柳沢厚生労働相が27日、松江市で開かれた自民県議の後援会の集会で、女性を子どもを産む機械や装置に例えた発言をしていたことが分かった。集会に出席した複数の関係者によると、柳沢厚労相は年金や福祉、医療の展望について約30分間講演。その中で少子化問題についてふれた際、「機械と言って申し訳ないけど」「機械と言ってごめんなさいね」などの言葉を入れながら、「15〜50歳の女性の数は決まっている。産む機械、装置の数は決まっているから、あとは一人頭で頑張ってもらうしかない」などと述べたという。会場では発言について異論はなく、主催者からの訂正などもなかったという(朝日新聞)

*05年結婚カップル、25%が再婚組

05年に結婚したカップルのうち、夫婦とも、または一方が再婚である組み合わせは18万767組で、全結婚数に占める割合は25.3%と初めて4分の1を超えたことが、厚生労働省が26日に公表した「婚姻に関する統計」で明らかになった。30年前の75年には約11万9000組で12.7%だった。国際結婚も75年の0.6%から05年は5.8%に増えており、結婚のあり方の多様化が進んでいることを裏づける結果となった。再婚組の内訳は、夫が初婚で妻が再婚というケースが全体の7.1%、夫再婚で妻初婚が9.3%、夫婦とも再婚が9.0%。夫婦とも再婚の割合が特に増えている。夫婦の年齢差はともに初婚の場合は夫が1.7歳高いが、夫が初婚で妻が再婚の場合は0.2歳に縮まる。年齢差が最も大きいのは夫が再婚で妻が初婚の場合で、7.7歳。離婚件数は75年の11万9000件から05年は26万2000件に増加。離婚した人の約3割が5年以内に再婚している。05年の国際結婚は4万1000組。妻が外国人の場合が全体の4.6%に対し、夫が外国人の場合は1.2%。妻の国籍は中国が35%で、フィリピン31%、韓国・朝鮮18%の順。夫の国籍は韓国・朝鮮25%、米国19%、中国12%などとなっている(朝日新聞)

*夫婦別姓制度、賛否2分

結婚で姓が変わることが「不便」と感じる人は46%で過去最高になったことが、内閣府の世論調査でわかった。結婚で姓を変更しなければならないことが非婚につながっているという見方も増えている一方で、選択的夫婦別姓を認める民法改正に対する慎重論も相変わらず根強く、導入への賛成・反対はともに30%台半ばで並んでいる。姓の変更による「仕事上の不便」について、「ある」と答えた人は46.3%で前回(01年)より4.4ポイント増加。このうち「不便を生じないようにした方がよい」とした人は62.7%(前回比6ポイント増)と過去最高に上ったのに対し、「生ずるのは仕方ない」という人は23.9%(同1.8ポイント減)にとどまった。内縁の夫婦で「姓を変えたくないという理由で正式な夫婦となる届け出をしない人」がいるかどうかを聞くと、「いる」が62.1%(同5.1ポイント増)で過去最高だった。しかし、選択的夫婦別姓制度の導入については「かまわない」の36.6%(同5.5ポイント減)に対して「必要はない」が35.0%(同5.1ポイント増)と賛否は相半ば。20代から50代は4割以上が「容認派」だが、20代は前回より7.4ポイント、30代は10.0ポイント減少した。選択的夫婦別姓は、96年に法制審議会が導入を答申。今回の調査を受けて、法務省は「意見が大きく分かれており、改正する状況にはない」と議論を見極める姿勢だ。調査は全国の成人5000人を対象に、昨年11月23日から12月10日にかけて面接で実施。回答率は55.3%だった(朝日新聞)

*卵子バンク業者、国内で事業開始

有償で卵子提供を希望する日本人女性を「卵子バンク」に登録し、不妊のカップルなどにあっせんする事業を東京都内の業者が始めていたことが24日分かった。日本産科婦人科学会や03年の厚生労働省の生殖補助医療に関する報告書では、第三者による有償の精子、卵子提供を認めていない。この業者は、96年設立の「エクセレンス」(東京都品川区、佐々木祐司代表)。昨年7月に卵子バンクを始めた。現在9人が卵子ドナー(提供者)として登録。購入希望者と契約が成立したケースが2件、あっせん継続中が1件あるという。購入希望者は、不妊に悩む夫婦や同性愛カップルなどだったという。同社はホームページ(HP)で登録者を募集。卵子ドナーの条件として20〜28歳、職業と学歴不問と記載し、報酬は100万円。希望者はHPの申し込み欄に身長、出身校、病歴、自己PRなどを書き込んだ上で、上半身の写真を送る。あっせん手続きでは、卵子ドナー登録者と卵子購入を希望する夫婦らを直接面会させる。契約が成立すれば、卵子ドナーは韓国に2週間程度滞在して、同国内の病院で採卵。購入を希望した夫婦の夫の精子と体外受精、妻の子宮への移植も同国内の病院で実施する。夫婦が支払う費用は、同社へのあっせん手数料、ドナーへの報酬、病院費用など400万円近くになる。韓国内では05年に「生命倫理および安全に関する法律」が施行され、卵子の売買や、営業目的のあっせんが禁止された。卵子バンクは、同法に抵触する可能性があるが、佐々木代表は「日本人が日本で契約し、韓国の病院に行くだけなので問題ない」と話している。同社はこれまでにも、生殖補助医療に関する事業を展開。98年に同社の精子バンクを利用した未婚女性が妊娠、出産したことが分かったほか、05年には代理出産を仲介したことも明らかにしている(毎日新聞)

*強姦で服役、実は無罪

富山県警は19日、県内で02年1〜3月に発生した強姦(ごうかん)、同未遂の二つの事件で誤認逮捕していた、と発表した。逮捕された男性(39)は同年11月、富山地裁高岡支部で懲役3年の実刑判決を受け服役した。その後、2事件が、鳥取県警に強制わいせつ容疑で逮捕された松江市西川津町、無職、大津英一容疑者(51)の余罪と判明し、富山県警が19日、再逮捕した。県警によると、似顔絵捜査や被害者証言を受け、男性を2日間で計約17時間、任意で聴取。当初は否認したが、3日目に容疑を認めたため逮捕したという。男性は公判でも起訴事実を認め、約2年1カ月間服役し、05年1月に仮出所。無実判明後の今月17日、県警幹部が謝罪のため親類宅を訪ねたが、今年に入り所在が分からなくなっていることが判明したという。国選弁護人を務めた山口敏彦弁護士は「公判では一貫して犯行を認めていたので、無実の判明に驚いている」と話した。当時の捜査について県警は、事件現場の足跡のサイズが男性と違っていたことや、自宅電話の通話記録などからアリバイが成立したことなどを挙げ「供述の信用性の吟味に欠け、裏付け捜査が不十分だった」と認めた。しかし、捜査方法は「適正だった」とした。記者会見で小林勉県警刑事部長は「男性に心からおわび申し上げたい。再発防止に努めたい」と語った。佐野仁志富山地検次席検事も「男性をはじめ家族、被害者などに多大な迷惑をおかけし、心からおわびします」とコメント。今後、男性の再審請求をし、無罪を論告求刑する方針。一方、大津容疑者は強制わいせつ容疑で06年8月、鳥取県警に逮捕され公判中。03年8月に富山県内で起きた別の強姦未遂事件の容疑が浮上し、06年10月に富山県警氷見署が逮捕していた(毎日新聞)

*イグアナ君、勃起止まらずペニス切断! 一週間以上勃起し続けているイグアナ「モーツァルト」のペニスが、今後数日間のうちに切断されることになった。アントワープ・アクアトピアの専属獣医が、勃起をなんとかしようと試行錯誤したものの失敗。最終的には感染病のリスクを考慮してペニス切断が最善の方法という結論に至ったという。幸いにもオスのイグアナには2つのペニスがあるそうだ。モーツァルトはペニスを勃起させたまま、飼育員の肩に乗って取材陣の前に現れたが、ペニス切断のニュースには動じていないようだ。「彼はちっとも悩んでいませんよ。だって“切断する”って言葉の意味すら分からないのですから」と獣医はコメント。術後のモーツァルトの繁殖活動について悪影響が出ると心配する声もあるが、「そんなことはありませんよ。それは全てモーツァルトの本能によるものですから」と答えた(エキサイト・ロイター)
*米・子宮移植に倫理問題 01.18 ニューヨークの病院で米国初の子宮移植を計画していると、15日付の米紙ワシントン・ポストが伝えた。病気や事故で子宮を失った女性に自ら出産する可能性をもたらすが、子宮がうまく機能しなければ母子をともに危険にさらす恐れがあり、専門家から「倫理的に問題だ」との批判が上がっている。同紙などによると、計画しているのはニューヨークダウンタウン病院で、院内の倫理委員会は移植を承認した。死者から提供された子宮を患者に移植し、3か月後に状態が安定してから体外受精を試みる。胎児は帝王切開で取り出し、同時に子宮を除去する。子宮移植は、サウジアラビアで2002年に報告されたが、失敗に終わったという。同紙は「生命を救うための心臓や肝臓の移植とは違う」といった専門家の批判を紹介している(読売新聞)
*共にHIV感染夫婦に体外受精

夫と妻がともにエイズウイルス(HIV)に感染しながら、子を持ちたいと考えている2組の夫婦を対象に、東京都杉並区の荻窪病院(杉山武院長)は9日、精液からHIVを除去した上で、人工授精または体外受精を実施することを倫理委員会で認めた。夫婦とも感染者への実施は、世界でも初めてという。すでに夫の精子機能検査は終えており、患者への説明を終え次第、実施する。主治医の花房秀次・血液科部長によると、1組は関東地方に住む30代の夫婦で、いずれも20年以上前、血液製剤により感染した。夫は増殖能力の強いウイルスが増えており、性交渉をすれば、妻はこのウイルスに重ねて感染し、免疫力が落ちる恐れがあるという。もう1組は東海地方に住む20代の夫婦で、夫は血液製剤による感染後、HIVが薬剤耐性をもつようになった。妻は夫から感染しており、重感染を防ぐため、体外受精が必要と判断した。花房部長らは00年、精液からHIVを除去する技術を開発。これまでに夫が感染者である55組の夫婦に人工授精や体外受精を実施し、37人の子どもが生まれ、5組が妊娠している。母子への感染例はないという。エイズは精液や血液などを通じて感染する。今回のケースでは、妻の一人はウイルス量が微量で、胎盤などを通じて母子間で感染するのを防ぐための事前の抗ウイルス薬治療は必要ないという。もう一人はすでにこの治療を始めている。出産はいずれも帝王切開で対応する(朝日新聞)

*体外受精児第一号ルイーズさん、自然妊娠

1978年に世界初の体外受精児として生まれた英国のルイーズ・ブラウンさん(28)が昨年12月20日、自然妊娠で男の子キャメロンちゃんを出産していたことがわかった。AP通信が報じた。ルイーズさんは3年前にウェスリー・マリンダーさん(37)と結婚、今は英南西部ブリストルで暮らしている。結婚当初から、体外受精ではなく自然妊娠による出産を望んでいた。ルイーズさんは英メディアの取材に「赤ちゃんの体重は2700グラムを下回り小さめだが、健康そのもの」と答えている。やはり体外受精で生まれたルイーズさんの妹ナタリーさんも、99年に出産している。体外受精は現在は珍しい医療ではない。日本では年間約100万人の赤ちゃんが生まれているが、うち約1万8000人が体外受精による(朝日新聞)

*DV原因で戸籍のない女子高生旅券取れず 01.08

母親が前夫の暴力(DV)で離婚できなかったために出生届が出せず、戸籍のない滋賀県内在住の高校1年の女子生徒(16)が4日、修学旅行で海外へ行くため県パスポートセンター(大津市におの浜1丁目)で旅券の発給を申請した。しかし、同センターは「戸籍抄本がない」として申請書類を保留にした。女子生徒の母親は、前夫のDVから避難し、その時に助けてくれた男性との間に女子生徒が生まれた。翌年、裁判で離婚が成立したが、民法上、婚姻解消から300日以内に生まれた子は婚姻相手の子とみなされ、男性の姓で提出した出生届は受理されなかった。女子生徒の戸籍をつくるには前夫の協力が必要だが、母親は今も前夫の暴力におびえ、住所を知られたくない状況という。この日、女子生徒は両親や支援者らと同センターを訪れ、申請書や戸籍作成の資料にされる病院の出生証明書などを提出した。同センターは「外務省などと対応を協議したい」と書類は受理しなかった。支援団体「民法と戸籍を考える女たちの連絡会」(神戸市)は「修学旅行という自ら選択できない事情なのに、親の事情から海外渡航や人権を制限されるのは不当」とし、今後も受理を訴えるという(朝日新聞)

*67歳女性、最高齢出産 67歳のスペイン人女性が30日、スペイン・バルセロナの病院で帝王切開により双子を出産した。スペイン南部アンダルシア地方出身のこの女性にとっての初産は、世界最高齢での出産となった。病院のスポークスウーマンはロイターに対し、女性は体外受精で妊娠し、帝王切開で出産したと述べた。双子は保育器に入れられ、母子ともに健康だとしている。女性の詳しい身元や双子の性別などは明らかになっていない。これまでの世界最高齢出産は、2005年1月に66歳で女の子を産んだルーマニア人のアドリアナ・イリエスクさんだった(ロイター)
*中国、人工授精急増 2006年12月25日、広東(かんとん)省広州(こうしゅう)市の調査によると、今年に入り現在までに、産婦人科で人工授精を行った人の数は5,000人に上り、昨年の同時期に比べ、1.5倍の伸びとなっている。体外受精を行った人の約60%は、以前に中絶または流産を経験しており、それが原因で妊娠しにくくなったと思われる。ある専門家は「中絶をすると、妊娠できなくなる確率が普通の人よりも2倍から3倍高くなる」と話している。産婦人科医・宋(ソン)さんが勤める広州市第二人民病院では毎月約200件の中絶手術を行っており、そのうちの約半数は未婚女性、最年少は14歳の中学生だったという。宋さんは「性に対する認識が軽すぎる。妊娠したら堕ろせばいいと簡単に考える女性たちは、将来の妊娠の可能性や自分の体に大きな影響があることを認識してほしい」と訴えている(レコードチャイナ)
*インド実業家、猟奇殺人事件

インドの首都ニューデリー近郊のノイダで12月末、住宅街の排水溝から女児ら17人の頭骨などが見つかった事件で、一帯では約40人が行方不明になっていることが、4日までに分かった。警察当局は近くに住む実業家と使用人をレイプや殺人などの容疑で逮捕したが、遺体に胴体部がないことから、臓器売買目的の可能性も浮上している。昨年12月29日、首都ニューデリーから車で1時間ほどの距離にある住宅街で、排水溝から6−14歳とみられる少なくとも17人の女児らの白骨化した遺体が見つかり、警察当局は同日、排水溝の裏手に住む実業家モヒンデル・シン・パンデール容疑者と使用人のスレンドル・サティーシュ容疑者を、誘拐、強姦、殺人、死体損壊などの容疑で逮捕した。パンデール容疑者は「過ちを犯してしまった。許してくれ」と話しているという。調べによると、パンデール容疑者は05年5月ごろから、サティーシュ容疑者を近くの村に送り込み始めた。サティーシュ容疑者は屋外で夜の礼拝を行っている子供をお菓子で誘い、女性には仕事を与えると約束して邸宅に連れ込んだ。監禁した女児らに両容疑者は性的暴行を行い、飽きると殺害。遺体を切断し自宅裏の排水溝に捨てるという犯行を繰り返していた。アラブ首長国連邦のカリジ・タイムズ電子版は両容疑者を、映画「羊たちの沈黙」に登場する天才精神科医で食人嗜好の連続猟奇殺人犯ハンニバル・レクター博士と、同博士の元患者で女性の皮膚をはぐ連続猟奇殺人犯バッファロー・ビルのインド版と報じた。一帯では子供が行方不明になった親らが再三捜査を求め、排水溝が悪臭を放つパンデール容疑者宅に疑いの目が向けられてきたが、警察は地元の名士の捜査を避けてきた。事件発覚後、不満を爆発させた住民らは暴動を起こし、現場に押し入った住民の1人が行方知れずの息子が着ていた服を発見する一幕も。これまで確認された遺体17体はいずれも胴体部分がないため、捜査当局は臓器売買目的もあったとみて、臓器売買で検挙歴がある近くの医師宅も家宅捜索した。英BBC放送は、地元住民の話として、ここ数カ月でおよそ40人の子供が姿を消しており、犠牲者の数がさらに増える可能性もあると伝えている(ZAKZAK)