(6)セックスの事前確認事項











恋人同士がセックスをしたら、お互い他の人とはセックスしませんという暗黙の了解が成立します。つまり他の人とセックスをすれば浮気になります。結婚を前提にしていれば、場合によると法的問題も起きますよ。
セックスをすれば、小学生中学生でも女の子は妊娠しますよ!子供が子供を産めますか?ふたりで病院に行っても、親を連れてきなさいと言われます。下手をすると男の子の親たちは慰謝料の請求をうけるかもしれません。町のナンパで即セックスは90%以上性病をもらいますよ。
セックスをしてしまった恋人同士は浮気をしない、妊娠することもあるので結婚しても良いかな〜と思わない相手とはセックスしないのが利口です。「できちゃった」時はもう戻れない!小・中高生の性行為は一般論として避けるのが筋。ただどうしてもするのなら、避妊を嫌になるほど勉強してからやってくださいよ。

「据え膳喰わぬは男の恥」こんな諺が大手を振って歩けた時代は終わったようです。据え膳は思いもよらない時、突然目の前にやって来ますから、準備不十分。性病をうつされたり、妊娠させたりと散々な目に会うことも多いようです。女性の側にも当然リスクがあります。イケ面で優しそう、しかしセックスは乱暴の一言、挙句に淋病をうつされ病院通い。
「ナンパで即日セックスなんかするからだよ」と知ったような顔のあなた、恋愛からセックスの手順を踏んだからと言って、上記のような危険が無い保証はどこにもありません。中国のように、結婚前の身体検査証明書があるわけではありませんから、相手がどのような病気を持っているか、自由主義社会では分からないことになります。結局、自由主義社会では、その事前確認はほとんど出来ません。つき合っている時間を通して、その危険が無いであろうと思い込むしかありません。「あなたは性病はないよね」などと発言した瞬間に、その恋はほとんど終わるを告げるのが普通です。
セックスにおける危機管理は、何も性感染症に特化した問題ではなく、広範囲に及びます。自分はどうなってもいい自暴自棄な人には意味のない情報ですが、少しでも自分が可愛ければ必要な話をしましょう。
(1)から(5)において男女の性欲や性心理の情報を提供してきましたが、今回は性的関係に発展するであろう男女にとっての「セックスをするに当たっての注意事項」について、少し触れておきたい。
・恋人同士の貞操観念
男女が性的関係を成立させるということは、第一に、二人の関係が今まで以上に親密になるということです。その他大勢の友達とは一線を画す存在に双方がなるということであり、それなりのルールの尊重が求められます。
いわゆる恋人関係ですから、パートナー以外の異性との親密な関係は「浮気」という言葉で社会的に非難される可能性が高くなります。結婚を前提にしていると、法的問題も追及される事態を招くこともあります。
恋愛から発展した男女の性的関係の成立は、結婚が前提ではないとしても、恋愛継続中における貞操は守る暗黙の了解があると考えられます。ですからその裏切りは法的制裁は別にして、社会的に非難を受ける可能性が高いということです。つまり、恋愛におけるセックスは双方の貞操を拘束し合うと考えるのが妥当です。
裏返しに表現すると、当面は他の異性に目移りしないだろう程度の「心構え」が必要ですし、出来れば「結婚」も最終的にあるかなくらいの「心構え」がある方がベストです。結局のところ、男女共に「取り敢えず、そこに山があるから」的なシチュエーションでは、不用意にセックスしない方が無難だということです。セックスするなら、いい女、いい男とした方が、どちらに転んでも怪我は少ないということになります。事実としては、恋愛そしてセックスの道を歩んだ男女の90%が結婚を意識するようですし、70%が現に結婚しているというデーターがあります。誰の子供か判らないでの「出来ちゃった婚」は後々最悪のシナリオが待っています、気をつけましょう
・妊娠と避妊
次に妊娠のリスクです。
中高生同士でも、セックスすれば妊娠する可能性は、当然あります。成人同士であれば「出来ちゃった婚」で済ますことも出来ますが、学生同士ではセックスそして妊娠は地獄です。学校によっては退学を求められる可能性もあるでしょうし、女性の親から慰謝料の請求がくるかもしれません。社会的に厳しい目で見られることもあるでしょうし、中絶するにしても多くの難局が待ち構えています。恥も外聞も関係ない人は平気でしょうが、普通は相当辛い経験をすることになります。
成人はずるいと言えばズルイのですが、間違って妊娠したら、かなり容易に中絶手術を受けることが可能です。つまり、成人男女の妊娠は、それ程注意が必要かどうか微妙ですが、中高生同士の妊娠は最悪のパターンになる可能性が高いものです。
これはひとつの例ですが、
成人男女のセックスは妊娠したことを二人の範囲で解決可能ですが、中高生同士の妊娠は二人で解決することはほとんど不可能で、周りの人々を巻き込む一大センセーションになるわけです。つまり、現在の社会が中高生の男女がセックスをして、妊娠してしまうことを想定していない社会だということです。
法律上15歳の男女が愛し合い、セックスすることを禁じてはいません。ですから、やりたければ、やりたいだけ「やっても」止めるつもりはありません。そのかわり、セックスをしたら原則妊娠することを想定して、ヤッテ頂戴ということです。
「セックスはしたい、でも妊娠はしたくない」これは大人も子供も望みは同じです。(子供を欲しがっているペアーは別です)これを実現する為に「避妊」があります。
性的経験があるほど「避妊」の知識も高くなりますが、妊娠しては絶対にいけない中高生ほど、この「避妊」が旨く出来ないという傾向があります。「天罰じゃ」というのも痛快ですが、それでは邪険過ぎるというものです。中高生の諸君、君たちにセックスを推奨しませんが、する以上大人以上の「避妊」への配慮が必要だということです。彼らの多くはコンドームで避妊しようとしますが、着けたり着けなかったりとまちまちで、とても避妊の信頼性は低いようです。最近では未成年者へのピル処方も行われていますが、安定した服用が必ずしも出来ていないようで、失敗も多く聞かれます。
中高生のセックスは是か非か、多くの論戦が繰り広げられていますが、中高生のセックスは駄目派が若干優勢なようです。しかし、現実に半数弱の経験者の存在がこの問題を複雑にしています。
若年化も益々進み、小学校高学年の経験者まで生まれる状況です。こうなると、現実是認と「避妊の知識強化論」が優勢にもなります。本来ですと、競争社会を勝抜く為みたいなキャッチフレーズで中高生のセックスを、頭ごなしに禁じる方法もあるのでしょうが、少子化社会の到来を知っている彼らに競争の原理を納得させるには決め手がないのも困ったものです。
人類のDNAは男女共に、12、3歳から生殖、セックスが出来るようにプログラムされています。そして、特に男は数年後には「ヤリタイ・モード」が身体的にピークを迎えるようになっているのです。ところが、人間の文化は高度になる程、生殖や育児に必要な知識や経済力を要求していますので、DNAに逆行した行動を要求されることになります。文明社会は人間に大変に理不尽なライフスタイルを要求しているということです。しかし、文明による多くの利便性を享受している以上、文句をいう筋合いではありません。
コンドームの避妊は男の協力なしでは実現しないが、ピルは女の決心ひとつで実行できる避妊だと、称賛する傾向もあります。たしかに、その通りかもしれませんが、セックスに積極的な男の側に、避妊への参加意識を育てられない弊害があります。また、性感染の予防には何の効力も発揮しないわけで、中高生の避妊はコンドームのほうがベターだという意見も納得できます。
・スペアーな恋人
次に注意したいのが、パートナーが二股、またはそれ以上のスペアーを用意している場合です。本命、スパーサブ、すべり止めなど何と呼ばれようと、パートナーが器用にも何人かの恋人またはセックスフレンドを有している可能性のチェックが必要です。パートナーとの恋愛モードに夢中になり過ぎて、冷静な状況分析が出来ない人も多いようです。暫くして「ベンチウォーマー」な自分を知るのはあまりにもショック、出来ることなら家族や親しい友人の「耳の痛い」アドバイスにも耳を傾ける、真摯な心構えが必要です。まあ、時には経験として、痛い思いをするのも人生の肥やしですけど、悔しい目に遭いたくない人は注意しましょう。稀には、実は恋人だと思っていた相手が結婚していたなどという、詐欺まがいの現実とも出会うものです。
・擬似恋愛
次に気をつけたいのは、若い世代ではあまり起きない問題ですが、恋愛の目的が心でも身体でもない場合もあるということです。心でも身体でもない擬似恋愛の目的は金銭です。男女どちらでも被害に遭う可能性があります。ドラマなどでは「資産家の未亡人と若いツバメ」や「資産家の爺さまと30女」のような典型的パターンが演じられていますが、意外と身近でもスケール小さく起きているのが現実です。大金の為にだけ人間はこのような行為をするとは限りません。ローンの返済分欲しさとかマンションの家賃だけでも負担してもらいたい、車のローンだけでも払ってもらいたいなど、とても劇的とは思えないレベルの目的で、擬似恋愛をする男女が存在します。
ただし、このようなケースでは、男女双方が薄々知った上でつき合っている場合が多く、あまり被害が表面化することはありません。このようなケースは中高年以上の男女に起きることが多いので、自己評価の点で状況把握が正確なことが多いようです。しかし、幾つになっても自己評価の出来ない人種は、たまにこの擬似恋愛で死ぬ程のショックを受けるようですが、あまり同情できません。
大人である以上、常に程ほどの自己評価出来る冷静さが求められるものです、何の取りえもない高齢の男や女に若い男女が近づくこと自体妙だという思うのが大人なのです。丁度低金利時代に「配当年一割、元本保証」の誘いに乗るようなものです。特に見た目の自己評価の高い人種は注意しましょう。
・性病の有無
初めてセックスをする男女の間に、性感染症がないことを証明する慣習でもあればいいのですが、そのような状況ではありません。となると「私は初めてだから、STDの心配はないの」などと何となく言ってみるのが精々で、相手にそれ以上の具体的質問は中々出来ないのが現実だと思います。相手の方も、自覚症状がなければ「勿論、大丈夫」と答えることもあるでしょう。この程度の会話は、時と場合によると可能でしょうが、結構勇気が必要な感じもします。それに、自覚症状がなくても性感染症やエイズのリスクがなくなるとは断言できませんので、50%安全程度の保証になるでしょう。
男性側から女性を判断する場合、
初めてのセックスでコンドームなしでも、受入れる女性には注意した方がいいでしょう。貴方以外の男性とも「ナマ」でセックスしている可能性が高く、STDなどに感染している可能性があり得るわけです
女性側から男性を判断する場合、同じように「ナマ」に固執するかどうか、逆にコンドームを初めから着ける注意力があるかどうかで(貴女のこともまだ信用していない)、ある程度判断できます。それと風俗経験の有無も重要なポイントです。
恋愛モードである程度の期間を経過した場合は、その間の観察で、相手のライフスタイルから類推するのが最も一般的です。絶対的信頼は出来ませんが、自分の観察眼と相手を信じることで乗り切るしかありませんが、90%はセーフだと思います。
ナンパでの「ナマ」はほとんど性病に感染するためのセックスだと思って実行しましょう。スポーツセックスに没頭する人々には、そのくらいの覚悟と勇気が必要です。
以上がセックスする前に注意すべき代表的事項ですが、セックスを文化面で捉え過ぎた情報が氾濫している傾向が強く、「セックスとは生殖」という原理原則がどこかに行ってしまっていることが、問題なのでしょう。「コミニケーションとしてのセックス」「愛の確認」などという甘い言葉が、性行為とは子供を作ることなのだというメッセージの影を薄くしてしまったようです。
困ったことに、最近の女性のセックス観が「愛」との関連で、非常にガードが甘くなる傾向が強いのが気がかりです。セックスで被害を受けるのは、ほとんどの場合女性です。ジェンダーフリーの行き過ぎで、喜んでいるのは助平な大人の男、そんなあまりに皮肉な現実に出会わないようにしてください。
by 饗庭龍彦


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